おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

Day 6 Los Angelsに戻ってきました

2020-01-29 13:03:23 | 北米カリフォルニア


今日はLone Pineからロス近郊まで3時間ほどかかって戻ってきました。前回は最終日までLone Pineに滞在していたのですが、明日は平日でフリーウェイの405号線が渋滞するので、早く戻ってきました。明日のフライト時間は午後2時過ぎですが、余裕を見て早めに空港へ向かい、途中レンタカーをAlamoに返してから空港へのシャトルバスに乗ります。
昨夜はまた真夜中過ぎまで撮影していましたので寝不足です。アメリカへ来てからずっと寝不足気味ですので、明日は飛行機の中でしっかり休みます。

画像は、昨夜撮影したものですが、Vixen FL55SSの片ボケはワイドリングの締め付けネジが不十分で片側が僅かに浮いていた事が原因との事で、再度しっかり締めてから撮影したら改善されました。しかし連日ポラリエUに乗せて3分露出で撮っていますが、考えていた以上に安定した追尾性能を発揮してくれていました。

これが新型ポータブル多機能赤道儀ポラリエUの機能の一部により撮影したマイベストショットです。今のデジカメで2-300mmの望遠レンズで3分正確に追尾してくれれば、面積の小さな天体以外では撮れない対象は無いはずです。画像は全てシングルショットですので、多数枚撮影してコンポジット処理を自動でやってくれればより素晴らしい天体撮影ができるはずです。しかしポラリエUにはタイムラプスの撮影に特化した機能もあるので、それを使わないともったいないので、次回はそれにチャレンジしようと考えています。この機能だけは他社のポータブル赤道儀には無いものですので、これからタイムラプスも始めたい方にはベストな一台になるでしょう。



これも同じようにオリオンを撮ってから直ぐにM45に向けて3分露出で撮りましたが、全く問題なく追尾できています。これなら同じ機材でニュージーランドでも威力を発揮してくれそうです。



Lone Pineも数を忘れるほど何度も来ていますが、そろそろ飽きて来ました。奇岩のベストスポットには、昨夜も大型のキャンパーバンが鎮座していて撮影の邪魔になっています。ただ探せばいくらでもスポットはあるので、見つければいいだけの事です。カリフォルニアにも探せばもっと良いスポットがあるはずですが、有名なヨセミテNPなどは、夜間の長時間の駐車場利用では厳しい規則もあるので、それを考えると撮影スポットは限られてきます。故にいつもLone PineやMammoth Lakes, Mono Lakeで撮っています。

明日のシンガポール航空のSQ11便で明後日夜に成田空港に到着します。その日には戻らずに空港で一泊してから翌日早くに帰宅します。TK-ALZM Jrは、既にアルマイト処理が終わって届いているので、戻ってから最初にやるのがこの組み立てです。発送が終わったら次にポラリエU関連の事をやっていきます。しかし大事な確定申告があるので、全然のんびりなどしていられません。
何れにせよ、お待ちの方々には戻り次第順次発送等の対応をしていきますので、今少しだけご辛抱ください。



今、LAXのトランジットエリアにおりますが、空港へ来てみて驚いたのは、乗客がとっても少なくてあのLAXが閑散としている気がしました。チェックインも空港に4時間前についた事もありますが、人があまりいません。しかし満席に近い状態だそうです。いつもはセキュリティーコントロールエリアも長蛇の列で検査を受けるまでに1時間くらいかかる事もあるのですが、今日は10分程度で終わりました。

本当にそうか分かりませんが、新型コロナウィルスの影響で、ある意味最も感染しやすい空港へ人が近づかなくなっている事もあるのかもしれません。しかしアメリカへ来ているうちに中国・武漢のコロナウィルスの感染規模が飛躍的に広がっているようです。ついに日本でも感染者が出てしまっているので、かなり危険な状態です。ロス空港では不思議な事にマスクをしている人はほとんど見かけなくて、しているのはアジア系の人だけみたいです。シンガポール航空の係員も誰もマスクはしていませんでした。
何れにせよ、アメリカでは日本ほど危機感は感じていないみたいです。日本へ戻ってから2週間後にまたニュージーランドへ行くので、その時は現地に中国系の旅行者が相当いるので、マスクは確実に必要となるでしょう。今のニュージーは、アメリカより遥かに危険かもしれません。ただこの件で旅行を自粛する動きが多くあるので、またニュージーランド政府も特に中国からの旅行者に敏感なので、出国場所によっては入国を拒否されてしまうかもしれません。

何れにしても早く感染源をしっかり絶って被害が拡大しないように中国政府だけでなく、各国政府が知恵を貸して収束させてもらいたいと願っています。日本政府が1万5千枚のマスクを送ったそうですが、大分県は3万枚でこの違いは何だろう〜と考えてしまいます。まぁ、とりあえずの事でこの数字だと思いますが、日本の国が行う事なので、もっと効果的な援助を積極的にやってもらいたいものです。

Day4 Lone Pine Californiaの極上の星空

2020-01-28 10:08:02 | 北米カリフォルニア


これぞ光害ゼロのLone Pine Alabama Hillsの星空です。
今の日本ではまず見られない最高難度の星空です。イースタンシエラの4000メートルオーバーの山脈の上に冬の銀河が輝いています。



この上と下の2枚の画像は、先日の画像の機材で3分露出で撮影したものです。



ガイドは上手くいって点像になっているのですが、左と右側の星のサイズが違っています。片ボケ状態なんですが、原因がまだ分かっていません。考えうる理由としてはビクセンのワイドマウントが部分的に浮いてしまった事によるものではないかと考えておりますが、ビクセンに確認してもらっています。何れにせよ、ポラリエU+PCBU-EQセットによるものですが、何度か撮影していると分かりますが、100%の成功率とはいかず、例えば3枚撮ると1枚が流れているという感じです。原因はギア精度に起因するものだとは考えておりますが、この種の商品ではほぼ合格点ではないかと思っています。



今晩も良く晴れていますが、薄雲が若干あるので、撮影する時間になってみないと分かりません。



このAlabama Hillsは、多くのハリウッドムービーを撮影した有名な撮影地です。特にSF映画やマカロニウェスタンの多くがここで撮影されています。しかし撮影していてとっても困るのは、キャンプ場でもない奇岩のあるベストショットが撮れるところに大型のキャンパーバンが多数キャンプしている事です。10年以上前はそんな事は無くて、夜通し撮影していても入ってくる車はあってもオーバーナイトでキャンプする車はほとんど無かったです。

アメリカの国立公園の多くは、駐車場であってもオーバーナイトのキャンプや滞在は禁止されているのですが、このAlabama Hillsは何故か野放し状態です。昨夜は日曜日でしたが、これが土曜日ともなると、いたるところにキャンパーバンが駐車して他人の侵入を阻止するかのように居座っています。



ですから、良い撮影場所を日中見つけておいて、そこまでは歩いていくようにしないと、ベストな場所での撮影は難しくなっています。車で訳も分からず内部に深く入りすぎると出口が分からなくなって、朝まで出られなくなります。類似した風景ばかりなので、それが夜ともなると余計に分からなくなります。以前に内部に入り過ぎて1時間もウロウロしてやっと外に出られた事がありました。以前にもオーストラリアで同様な経験をした事がありましたが、オーストラリアの内陸部の砂漠地帯は、さらに危険で、下手をすると日中でも出られなくなってしまい、遭難する事になります。



Alabama Hillsからの星空は、第1級の暗さを誇るダークスカイと言われる特別な場所です。オリオン座を見ていて良く分かりますが、日本で見ているそれとは大きく違っています。現在、ベテルギウスが2等ほどに減光していると騒ぎになっていますが、確かにその写り方を見ると納得します。しかしもし超新星爆発をしたら日中でも見えるほどの明るさになるだろうと言われています。一生で超新星爆発に出会える人は極々僅かだと思いますが、できれば見てみたいものです。



北米最高峰のホイットニー山に沈んでいくオリオンの姿は幻想的です。一度は登ってみたい山ですが、頂上まで10時間ほどかかる上に夜も歩く必要があるので、安易には行けません。それ以前に今の自分の体力では難しいかもしれません。この周辺の4000メートルを超える山を登る場合には、必然的にどこかでキャンプをする必要があるので、相当な装備を持っていかないと登れません。しかも登山口が3000メートルの標高であってもアプローチがとても長いので、日本のように3-4時間で稜線にはたどり着けません。しかもクマに遭遇する危険があるので、ベアキャニスターという食料保存ケースを必ず持参しないと登山してはいけません。



EOS R+SIGMA 14mmの機材では500ccのレモネードでバランスがとれます。ただし150mm x 2本だとペットボトルの方がやや重たいので、100mm x 2本が丁度いいでしょう。



PENTAX K-1 Mark-IIも今回持ってきましたが、中々使い道が見つからず、記念撮影程度で使いました。使っているDA15-30mm/2.8は、やはりシグマのArtシリーズと比較するとやや暗いので、絞って使う事を考えると構図や撮影場所を考えて使わないと出番がありません。アストロトレーサーがあるので、Alabama Hillsでも北極星が見えないような深い場所へ入り込んでの撮影では威力を発揮してくれます。要はそういった特別な構図を決められる場所を日中のロケハンで見つけておく事がこのカメラを使う上では大切です。



昨夜の撮影場所ですが、冬季のためにこれ以上山には近づけません。しかし山に近すぎず遠すぎずのベストポジションです。

今晩もう一度撮影をしてから、明日最後の1日をMojaveかロス近郊で過ごしてから帰国します。明日も1泊できるので、今日も無理をしても遅くまで撮影ができます。明日はギリギリまでホテルで休んでから移動します。

カリフォルニアでポラリエUを使いました!

2020-01-27 11:15:10 | 北米カリフォルニア


昨夜撮影した画像ですが、今月末に発売となるポラリエUと当店オリジナルPCBU-EQセットで撮りました。露出は3分です。カメラはEOS R(HKIR改造)です。日本で使った時には3分ガイドは無理かも知れないと考えておりましたが、Vixenの営業さんから聞いていたのは、”3分はいけます!”との事でしたので半信半疑でした。しかし昨夜実際に撮影してみて、それが事実だという事が実感しました。ポラリエでも3分いけた時もあるのですが、使用機材や搭載方法などでダメだった事の方が多かったです。

ポータブル赤道儀で"3分露出できる”というのは結構重要です。実際に自分が使ったポータブル赤道儀でポラリエUより高価な製品でも3分露出で点像を維持できなかった事が異なる複数機種でありました。

ポラリエを持っているから要らないと考えておられる方には再考して欲しいものです。当店でも来月に入ってから「ポラリエーポラリエUへアップグレードサービス」を考えております。



使用機材は、出発前にもブログでご紹介したFL55SSにレデューサー仕様にしたものです。総重量2.8kgのポタ赤としては重量級機材ですが、ポラリエUは立派に安定した追尾性能を持っている事を見せてくれました。当初ポラリエと同等の性能なら導入する意味が無いと考えておりましたが、昨夜の使用でその不安が一気に吹き飛びました。

使っているペットボトルは、現地で買った1リッターの飲料です。これに150mmのシャフト1本で2.8kgの機材のバランスがとれています。これにポラリエPCB-EQセットをお買い求めになった時のウェイトも併用すれば、楽に3kgを超える機材を保持できます。



当店オリジナルのPCBU-EQはしっかりその重量級機材を保持して撮影をサポートしてくれました。PCBU-EQは、これまでのPCB-EQと違って内部に2個のベアリングを内蔵させているので、回転もスムーズで固定軸と雲台ベースが一体化しています。



全体のバランスがきちんととれていれば、指一本だけで撮りたい天体へ望遠鏡を向ける事ができます。手を離しても当然動きません。もちろん撮影時にはクランプをしますが、たぶんしなくても追尾してくれるだろうと考えています。使っていてとても快適でした。



2.8kgの機材とポラリエU+PCBU-EQを合わせた総重量4kg弱の機材を保持して極軸調整をしているのは、現在最終仕上げに入っているTK-ALZM Jr小型微動雲台です。搭載重量は記載しておりませんが、小型でも頑丈に作っているので、4kgもの機材を乗せてもビクともしません。搭載重量を気にされる方が意外と多いですが、ビクセンのポラリエも当初は2kgとしてありましたが、今は6kgになっています。私が実際に5kg以上の機材をポラリエに乗せて使えていたので、搭載重量って何だろう?と思っていました。

今は、Lone Pineに滞在していますが、私の一番お気に入り撮影地です。今もほぼ快晴で空の透明度も最高です。これから撮影に出かけますが、昨夜十分に使えなかったFL55SSもしっかり使おうと準備しています。またEOS Rでの撮影も楽しみです。



実は昨夜はカメラをホテルに忘れてきて直ぐに撮影が出来なかったので、Canon G9Xの星空撮影モードでこの写真を撮りました。結構良く写るものです。Joshua Tree NPは、南の空が相当明るくて小海町より明るいです。ですから、ここで星の撮影をするという感じではなく、奇岩などを入れた星景色撮影をするという感じです。



Lone Pineは、こんな感じで綺麗に晴れています。



日没後には細い月も沈んでいきました。当初心配していた雪が町中には全く無くて拍子抜けしました。山にも雪はありますが、ほとんどまともに降っていないという感じで、ここも暖冬のようです。



ところでまたバーガーのお話ですが、Joshua Treeから247号線を走ってきて途中にあったレストランでお試しでバーガーを注文して食べてみました。結果は美味しいものでした。とってもジューシーで肉にパサパサ感が無くて、パテが厚くて柔らかくて夢中で食べました。値段はポテト付きで12ドルでしたが、バーガーとしては若干高いかも知れませんが、それだけの価値はあると思いました。



お店はこんな感じですが、中に入るとびっくりです。



車のナンバープレートやシールなど貼りまくっています。トイレのドアもびっしり貼っているので、トイレの場所が分からなかったくらいです。

Day 3 Joshua Tree National Park

2020-01-26 11:28:24 | 北米カリフォルニア


今日で3日目ですが、今は「Joshua Tree National Park」に来ています。初日から2日間で商品の仕入れや修理品の検品などを行い無事に終わってから撮影地に移動しています。このSolar Max90は、店の担当者が見せてくれたもので、学校関係者から修理の依頼があったのでBFだけを出して無事に終わったという事で覗かせてもらいました。このSM90は旧CORONADOで特注品として作られたもので、内部に60mmのエタロンフィルターを内蔵させています。ただしチューニングは出来ないので、ダブルスタック仕様として最初から作られたものだそうです。



この画像では分りませんが、ダブルスタックとしての見え味は素晴らしいの一言でした。依頼があったのは2本で、学校関係者からは手放すかも知れないと言われているそうです。上手く事が運んで買い取りができたら当店に来るかも知れません。こういった珍しくて性能が良い太陽望遠鏡はぜひ手に入れたいものです。

今回仕入れたSolar Max関連の商品は、もうMeadeでは生産されないそうで、Solar Max3も含めて販売店の在庫が無くなれば実質CORONADO製品の販売は終了してしまうかも知れません。ただ今後の流れで新たな資本が投入されていけば通常業務は復活するかも知れません。修理だけは今も続けてくれているようなので、メンテナンスについては継続されるそうです。
検品した商品については既に日本へ向けて移送しているので、当方が戻り次第再度検品等済ませて、ご依頼いただいた方々へお届け致します。今しばらくお待ちください。なお修理品については、10月以降にご依頼いただいたものは、まだ仕上がっておりませんので、引き続き静かにお待ちください。



カリフォルニアへ来てからずっと晴れて良い天気が続いています。今の日本とは大違いです。冬ですが全然寒くなく半袖でもOKです。ただし今滞在しているところは砂漠地帯ですので、夜は寒いです。ホテル室内は暖房を入れています。しかし、毎度の事ながらアメリカのホテルはどこもクーラーやバスルームのファンの音がやかましいです。フル稼働させるとテレビの音がかき消されます。逆に日本のホテルはどこでも静かです。あれだけの音がしても誰も気にしないのがとても不思議です。

ところでこの画像ですが、アメリカへ来たらぜひ立ち寄って欲しいバーガーショップの「In-N-Out」です。前回来た時に友人に教えられて食べてみたのですが、あまりの美味しさにすっかりハマってしまっています。ここで一度食べるとマクドやバーガーキングでは食べれなくなります。たぶん、



見た目はこんな感じですが、一口入れるとその食感がマクドのそれとは大きく違っています。ただしアメリカでのお話ですので、日本のマクドとは比較していません。まぁ、日本のも決して美味しいとは言い難いバーガーなので、自分では積極的には利用しません。かなり昔に食べたメキシコの露店のバーガーは絶品でしたが、IN-N-OUTのバーガーはそれに近いかも知れません。アメリカへ来ることがあれば一度食べてみてください。



これは今日スーパーの「VONS」で見つけた「デコポン」です。みた瞬間それと分かって試しに一つ買って食べてみたら、驚くほど美味しかったので追加購入しました。2個で3ドルほどなので日本とほぼ同じ価格かも知れません。デコポンはこれからがシーズンなので、うちでも時折買っています。このデコポンは日本から来たものなのか、他の地で作られたものなのか分りませんが、何れにせよ美味しい事は確かです。

これから撮影に公園内の奇岩ポイントへ出かけますが、やや曇りがちなので途中で撤収するかも知れません。

まもなく帰ります-Lone Pineから

2019-09-28 18:38:24 | 北米カリフォルニア


Mammoth Lakesから離れてLone Pineへ戻ってきました。昨夜は台風並みの大荒れの天気で星どころではありませんでした。気温も一気に下がって冬のような気候に激変しました。ホテルを出てからレンタルバイクを借りてホースシューレイクまで往復してからMommoth Lakeを離れました。3拍しましたが、久しぶりにのんびりできました。家にいるとのんびりしているようでやる事が山ほどあるのでPC前でずっと居ることはありません。しかしここへ来ても貧乏性から周辺を歩き回っています。



今はLone Pineのいつも泊まっているホテルにいますが、この後夕食をとってから最後の撮影にAlabama Hillsへ向かいます。夜半前には戻ってきて休まないと明日は4時間のLAXへのドライブが待っています。午前8時に出れば日曜日なので間に合いますが、何があるか分からないので午前7時過ぎに出るつもりです。早く着けばその分のんびり空港で待てばいいだけの事です。日本に戻ってから数日は時差ボケの為に早く睡魔が襲ってきますが、時差ボケを直すには初日が大事で、あまり早く休み過ぎると夜中に起きてしまうので、極力遅くまで我慢してから休みます。これはアメリカへ来た時も同じです。

という事ですが、また戻ってからやる事が沢山ありますし、お待たせしている製作などもありますので、極力その週のうちに片付けるようにしたいところです。お待ちの方は今しばらくお待ちください。

Mammoth Lakesから

2019-09-27 12:38:24 | 北米カリフォルニア


Mammoth Lakesに滞在中です。今日で3泊目に入りますが、来てから毎日ほぼ快晴です。日本の今の天気は最悪と言える状態で毎日曇りか雨みたいな天気のようです。それを考えると信じられない天気です。カリフォルニアへ来てから曇りは一度もありません。毎日抜けるような大空が広がっています。そのお陰で幾分寝不足気味です。

初日の夜に撮影したマリーレイクで撮影したものです。一応撮りましたが、まぁ、撮っただけの写真です。光害が皆無ですし、余計な街灯もありませんので、車のエンジンを止めて外へ出ると漆黒の闇が広がっているだけです。手を伸ばしても自分の手は全く見えません。しかししばらく暗闇に慣れてくると周りが明るく感じます。日本は観光地などで人が住んでいない場所にも街灯が沢山設置されています。何故日本はそうでアメリカが違うのかは国民性の問題など一概には言えないところがありますが、その傍環境庁が主導で日本の星空環境についての調査をしていますが、やっている事があべこべのような気がします。



こちらはホースシューレイク近くの立ち枯れした森の中で撮影しています。フィッシュアイレンズを使っています。まぁ、これもそこへ行けば誰でも撮れる写真です。こんなに良い環境なのに誰も撮影に来ていないのが不思議ですが、アメリカは広くてこんな素晴らしい場所はいくらでもありますし、日本ほど星景色を撮る事に情熱を傾ける人が多くはないのかもしれません。しかし昨夜はアメリカ人夫婦が先客で撮影に来ていましたが、車で駐車場へ入っていくと、”そこは私が撮影している方向なので他へ止めてくれ”と当たり前のように言ってきました。おまけに赤色LEDまで手に持った状態で全く照らしていないのに、"ライトを切ってくれ”と言われました。普通に考えればそんなの映るはずが無いのですが、全くの素人で何も知らない人なのだろうと思いました。その夫婦はそれから10分ほどしてから立ち去っていきました。ちょっと驚きの人たちでした。



今日はこれから少しウォーキングへ行ってからホテルに戻ってのんびりして、夜半過ぎにヨセミテNPへ撮影に入ろうかと考えています。早朝に戻ってきてから朝食を食べてLone Pineへ向かいます。ここで最後の一晩を過ごしてからロスの空港へ4時間かけてドライブをして帰ります。



ヨセミテは熊の生息エリアなので、食料品は一切車には積んでは行けません。万が一遭遇した場合には車の中でじっとしているしかありません。今まで何度か行っていますが、一度も遭遇したことはありません。撮影の時は車のラジオをかけて窓を開けた状態にしています。人の気配を感じれば無闇に近寄っては来ないはずですが、安心はできません。



昨夜撮影していた滝ですが、滝と天の川を一緒に撮影しましたが、フィッシュアイでないと撮れない構図でした。今回ポラリエは持ってきていませんが、カメラが星を追尾してくれていたので問題なく撮影ができました。ポラリエでもポーラメーターを使うことで、北極星が見えない場所でも追尾撮影が可能です。極軸望遠鏡を使うのは、望遠での撮影が必要となる時で、それ以外の広角レンズなどでは無くても問題ありません。

カリフォルニア2日目ですが. . .

2019-09-24 23:26:36 | 北米カリフォルニア


今回もいつものように太陽望遠鏡関連の仕入れと検品作業を今日1日炎天下でやっていました。本当は昨日に半分する予定だったのですが、I-405号フリーウェイで空港近くの入り口が事故のために閉鎖されていて、別のルートを地図もGPSも無い中で1時間くらい探し回っていたのでこの日はホテルへ直行して終わりました。時間がかかったのは、単に道がわからなかただけでなく、周辺道路が全て大渋滞となっていたので余計に時間がかかってしまいました。

本来なら今日の午前中で全ての作業を終えて、いつものマンモスレイクスへ向かっていたはずですが、それができずまだロス近郊のホテルに泊まっています。

今回は、Solar MaxII 90と60の他にブロッキングフィルターの検品も行いました。それに合わせて修理品も代理店へ預けました。問題は修理にどのくらい日数がかかるかです。半年以内に仕上がる事が目標ですが、果たしてどうなるか分かりません。ついでにMeadeの修理担当者へ代理店から電話してブロッキングフィルターの修理部品を供給できないか聞いてもらいましたが、流石にそれは無理だと断られました。Meadeに影響力のある店の社長が直に聞いてダメだと言われたので本当にダメなのでしょう。ちょっと残念でしたが予想していた回答だったので仕方ないです。

今回も残念ながらSM60と90に不良品がありました。幸い交換用の在庫があったので問題ない個体に交換してもらいました。SM90を検品する際に注文した数より余分にあったので、こんなに注文していないと担当者に言ったら、多分不良品があるだろうから余分に用意したという事でした。まぁ、日本ではあり得ない対応ですが、これも20年近い付き合いがあっての対応だと思っています。とにかく注文した商品は全て用意できたので、後は日本へ送ってもらうだけです。今回検品した商品は私が日本へ戻ってから再度チェックして問題が無ければ在庫分は販売いたします。ブロッキングフィルターでも販売できる物もありますので、それについては戻ってからお知らせ致します。



いつも渡米の際に泊まっているベストウェスタン系列のホテルですが、この系列ホテルはどこも対応が感じ良いので良く利用しています。しかし昨夜泊まっていたホテルはちょっと良くありませんでした。安かろう=悪かろうではなく、高かろう=悪かろうでした。一番びっくりだったのは駐車料金を取られた事です。おまけに2万円以上するのに朝食は無しでした。つまり別料金だったという事です。アメリカのホテルの朝食付きはコンチネンタル形式で簡素ですが、それでもあるとないとでは違います。

明日は5時間かけてマンモスレイクスへ移動します。そこでやっと数ヶ月ぶりに星空を堪能できそうです。聞いた話では雪が降るそうです。もちろん山上の話だと思いますが。

北米カリフォルニアへ行ってきます!

2019-09-23 17:54:04 | 北米カリフォルニア


成田空港第一ターミナルの搭乗ゲートからブログを書いています。台風17号の影響は全くなく、今はほぼ晴れている状態です。風もそれほど強く無さそうですので離陸も問題無さそうです。これからシンガポール航空SQ12便でロスアンゼルスへ向かいます。約10時間弱のフライトですが、もう数を忘れるくらい乗った便ですので特に心配はないですが、隣席にストレンジな人が居ないかどうかが気になるところです。多分人様から見たら私がそう見えるかもしれませんので、お互い様でしょう。

明日早朝にロスへ着いてから二日間近郊で商品の仕入れなどをしてから北へ向かいます。いつものように太陽望遠鏡を仕入れて検品をしてきますが、当日の天候が気がかりです。しかし予報では二日間ともロス周辺は晴れのようなので心配は無さそうです。今回はブロッキングフィルターのご注文が結構あるので、それの検品をしつつ、修理品を預けてきます。また半年かかりましたが、修理品も引き上げる必要があります。



翌日午後までに作業が終わったら午後から北上していつもの撮影地の「Lone Pine」を経由して「Manmoth Lakes」へ行きます。約5時間のドライブですが、そこを起点にして周辺で撮影をしようと考えています。天気は画像のように全て晴れマークの完璧な予報です。撮影地は標高2600メートル以上あるところなので既に寒くなっています。日本はずっと天気が良くなかったので数ヶ月は星の撮影をしていませんでした。カリフォルニアの極上の星空を堪能して来ようと思っています。

現在ご依頼いただいている、NJP関連などの特注製作品ですが、戻ってきてから塗装をして仕上げてからお届けいたしますので、10月初旬にはお届けできるかと思います。今しばらくお待ちください。

日本に戻ってきました

2019-07-02 05:11:28 | 北米カリフォルニア


昨夜無事に成田空港へ着陸して帰国できました。いつものシンガポール航空SQ11便でしたが、いつもながら快適な空のひとときの旅でした。いつ乗っても驚くのはCAの働きぶりです。離陸してから着陸するまでの間は常に誰かが動き回って忙しそうに働いていることで、飲み物や軽食類を退屈しないように延々と配っています。他の多くの航空会社も利用したことがありますが、これだけのサービスを受けられる航空会社は未だ知りません。日本の航空会社や他のアジア系の航空会社と大きく違うところは、CAサービスのエレガントでスマートなところです。しばらくは日本で大人しくしていますが、次回は南か北へSQ便をまた利用するつもりです。

今回、最終日に泊まっていたのは、Lone Pineでしたが、生憎の天候で夜の撮影はできませんでした。ホテルを出た早朝はこんな天気でしたが、夕方から雲が出てその後は全くダメでした。結局今回3日撮影日があった中で撮れたのは1日だけでした。



2泊滞在したMammoth Lekesのメインの撮影地を山上から撮ったものですが、撮影したところは標高3200メートルの場所です。日本だと北アルプスの穂高岳山頂とほぼ同じ標高です。中央の湖はいつも撮影する場所ですが、今回は徒歩でしか行けなかったので撮影はしていません。



撮影した山の山頂がこの山です。この山頂も含めて周辺はMommothi Lakesの一大スキーリゾート地になっています。



山頂へはゴンドラに乗って上がりますが、まだスキー場がOPENしていたので、多くのスキー客が滑っていました。Mommoth Lakesには何度も来ていましたが、ゴンドラに乗ったのは初めてでした。できればスキーをしたかったのですが、わずか1時間程度お試しでするのにレンタル料も含めて120ドル近くしたので諦めました。見たところ全長で3km以上あるロングコースを楽しめそうな規模でした。次回来るチャンスがあったら5月に来たいものです。ちなみにゴンドラだけの利用だと34ドルです。観光だけで乗っている人がかなりいました。標高3200メートルというと凄いと思うかもしれませんが、乗り場が既に2600メートルを超えているので、ゴンドラでわずか600メートル登るだけです。



Mammoth Lakesは、通年がベストシーズンです。オフシーズンはほとんど無いようですが、強いて言えば雪の降る直前くらいでしょう。ここからあの有名なYosemite NPや私が良く撮影しているMono Lakeも1時間圏内で行けます。日帰りも十分できるので、3ヶ所の観光地を楽しむことができるベストな場所です。Mommoth Lakesは多目的型滞在ができる リゾート地なので、家族でも個人でも楽しめるでしょう。星の撮影だけで滞在する人は注意が必要なのは、Over Night Campがどこも禁止されているので、駐車場で夜間撮影している時にレインジャーなどに質問されたら星の撮影をしているだけということを説明して納得してくれないと高額な罰金刑になることがあります。そこは日本と大きく違うところです。ですから私もこのエリアでは必ずモーテルなどに泊まって撮影しています。



Mammoth Lakesのセンターにある素敵なベーカリーですが、私のお気に入りのお店ですが、朝6時から営業しています。
ここのブレッド類はもちろんですが、チョコレートやスイーツ類、ナッツの入ったキャラメル菓子もあり、来るたびに利用しています。ここのオレンジジュースは、搾りたてのフレッシュジュースですが、味が良くてハマっています。



この店の名物的なお母さんがおりますが、とっても気さくで何を聞いても完璧に教えてくれます。店内にはレストランもあって、慢性的に混み合っています。

ということで、今は成田空港のホテルからブログを書いております。これから成田エクスプレスと新幹線を乗り継いで午後には帰宅します。それからお待たせしている仕事を片付けていきます。お待ちの方々には申し訳ないですが、もう少しお待ちください。

それから、今回の目的のHα太陽望遠鏡類の検品は全て無事に終わっています。Solar Max II 60と90は無事に日本に届いています。今週末以降にご注文の方々へ再度の検品の上でお届けいたします。今回検品した中でSM90のブロッキングフィルターが新品でありながら劣化しているようなものがありましたが、店のスタッフが言うには新品だそうです。結果的にまともなBFに交換して無事に済みました。

いつもの事ではありますが、当店をご利用いただいている方々にはご理解お許しいただいてお休みしておりますが、今回もご理解いただけた事に感謝いたします。



とっても便利なPCケースを愛用しておりますが、今年の3月にシンガポールの空港で買ったもので、LoweProというカメラバックでは有名なメーカー製です。価格は35Sドルほどでしたが、20ドルのバウチャーが無料でもらえたので、実質15ドルで買えました。しかしこのケースが中々の優れものでして、



こんな風にバックパックに変化します。こんなの別に小さなものを持ち歩けば良いと考えてしまいますが、荷物を増やしたくない旅行には結構役立つのです。日本のヨドバシカメラでPCケースを探しましたが、中々気に入ったものに出会えず、たまたまシンガポールのチャンギ空港で出会ったという次第です。

日本に戻ってきてから分かったのですが、今年の梅雨は最悪のようです。今日からもしばらくは雨続きのようで、このままだとSolar Maxの最終検品も週末の大型ドブソニアンによる日本最高所での観測会も中止になりそうです。

Mammoth Lakesから

2019-06-28 18:02:36 | 北米カリフォルニア


今は、California北東部のMammoth Lakesに滞在しています。2泊しているので、今晩が二日目です。昨夜撮影した画像ですが、風がかなり強くて林道の中でないと三脚が倒されてしまうので、こんな風景です。撮影は午後9時近くまで明るいのでそれを過ぎないとできません。できれば「Horseshoe Lake」まで車で行って撮影したかったのですが、何故か途中でゲートがあってそこから先は通行止になっていました。しかし徒歩や自転車では入れます。



風が強いだけあって空の透明度はニュージーランド並みに素晴らしかったのですが、風が強過ぎました。同じ北半球ですが、日本の何処よりも星空は素晴らしいと思っています。撮影した場所は、標高2600メートルを超えておりました。日本でこの標高で車で行ける場所はありません。星の撮影では空の透明度の高さが撮影画像のクォリティーに反映されますが、それを高めてくれるのは標高です。



この写真は三脚もポラリエも使わずに撮影しました。道端のフェンスにカメラを置いて撮影しました。レンズが14mmで露出も30秒なので流れずに済んでいます。



今回撮影に持ってきたのは、いつものポラリエとPCB-EQ3セットです。三脚はVelbonのUTC-63カーボンです。機材は沢山持ってくれなかったので、今回はこのお気軽撮影セットです。ペットボトルアダプターは当然の事ながら活躍してくれています。もう海外撮影にはなくてはならない必需品です。アメリカの販売店でPCB-EQ3セットを販売する際に、必ずセットにしているのがペットボトルアダプターです。使ってくれている方からは絶賛してくれています。微動雲台は持ってきていませんが、PF-LIIを使ってもそこそこ合わせられるので、広角レンズのみの撮影では使いません。



今日、トレッキングをやっていて、やたらと息苦しいので標高を見てみたら2600メートルを超えていました。しばらくぶりに来たので標高の高さをすっかり忘れておりました。



まだ湖の周囲には雪が沢山残っていました。Mommoth Lakesへ来る前は、Palm Springsに泊まっていたのですが、あまりの気温の違いに体がついていけません。



周辺には美しい湖が点在しており、それを結ぶようにトレッキングコースが設けられています。コース整備もきちんとされているので、危ないところはありません。ただしコースがわかりにくいので、初めての人が歩くと迷ってしまう可能性があります。山がとても深いので一度迷うと簡単に遭難します。自分の位置と方角、出た場所の位置関係を常に把握しておく必要があります。



午後3時くらいまでは天気が良かったのですが、今は少し曇っています。しかし夜にはまた晴れてくるかもしれないので、晴れたら出かけます。泊まっているホテルから車で20分程度で、そこから歩いて30分ほどで撮影地に到着します。防寒装備がちょっとお粗末なので、長時間の撮影はできないので、何箇所かで少しづつ撮影をするつもりです。明日は最後の夜なので、Lone Pineへ戻って一晩撮影してLAXへ向かいます。午後3時過ぎのフライトなので、お昼過ぎに車を返せばいいので楽です。



今日は、午前中にハイキングを少しやった後の午後にレンタルEバイクを借りて車で行った同じ道を再度登っておりてきました。"E-Bike"とあるのは、エレクトリックバイクの略です。つまり電動アシスト自転車です。行きは延々と登りなのですが、全然楽に上がることができました。帰りは全て下り坂なのでバイク並みのスピードで一気に降りてきました。2時間借りて30ドルです。Mommoth Lakesでの滞在方法は、ウォーキング、ハイキングをしたり自転車に乗って走ったり、釣りをしたりと自然を満喫するには最適な環境です。



サイクリングは、専用道路が整備されているので、車道を走る必要がありません。家族でサイクリングをしているのを良く見かけましたので、子供達にも好評なのでしょう。日本の国立公園だと自転車で走れるところがほとんど無いので、危険な車道を走るしかなく、そこを親子で走るのはリスキー極まりないでしょう。海外へ来ると日本の国立公園=観光地の環境整備がつくづくダメダメだと気付かされます。これだけは後進国です。

もうすぐ帰りますが、Mommoth Lekesには1ヶ月くらい滞在して野山を歩き回りたいものです。