おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

スターブックワイヤレスを触ってみましたが. . . .

2022-04-29 18:13:25 | ビクセン製品のご案内


スターブックワイヤレス搭載のSX2赤道儀が届いておりますが、昨日から室内で少しづつ触っております。27日からアンドロイド版のアプリがアップロードされていたので、スマホにアプリをダウンロードして、今日はタブレットPCにもアプリをダウンロードしてみました。



まだマニュアルはきちんと読んでいないのですが、感覚的に使っています。しかし、何故かワイヤレスユニットとスマホが繋がりません。色々と触っていて突然繋がって動かせるようにはなったのですが、



何故かスマホと全く繋がらず、こんな表示が出続けます。まぁ、ネット環境で使う機器には大なり小なりある事なのですが、このワイヤレスユニットは、驚くほど繋がりにくく、何もしていないのに突然接続が切れてしまいます。結局今日も1時間くらい触っていましたが、ついにスマホとは繋がらなくなってしまったので諦めました。



仕方ないので、タブレットでやってみたら、直ぐに繋がりました。しかし途中で接続が切れるのは頻繁に起こります。これまで、SynScanやSkySafariでも望遠鏡の接続とコントロールをしていますが、途中で勝手に切れる事は無くて、仮にあっても直ぐに接続できて使えています。しかし、これだけ不安定だとストレスになってしまうので、この症状が私だけなのか、その環境なども影響しているのか調べてみたいと思います。もちろんビクセンへも確認はしてみますが、もしお使いの方で同様な事があったら教えてください。

まぁ、それ以外にも画面をちょっとタッチするだけで勝手に望遠鏡が動いたりしますし、SkySafariのようにタッチした星などを自動導入できる機能が無くて、Chartモードで指標をその星付近に持ってきて「★」マークをタッチするとその星を選択して導入できます。SkySafariはその星をタッチして「導入」ボタンを押して導入できます。



検索から天体リストが表示されますが、画像も出るので分かりやすいです。また見えない天体は薄くなっているので分かります。それは他のアプリでも同じです。まぁ、それでも単に自動導入だけをするのであれば、ワイヤレスで使えるメリットはありますし、天体の情報も分かりやすいですが、他の著名なアプリと比較するとちょっとまだまだアップグレードが必要なレベルかと思います。



出来れば、SkySafariで使えるようになればとても使いやすくなると思うので、ストレス無く使えるようになると思います。試しにSkySafariで繋いでみましたが、StarBook TENではダメでした。こういう汎用性というところでは、敢えてアプリを自社で作らずに既製のアプリで使えるようにするコバンザメスタイルも良いかと思います。

とにかく、この接続が切れたり繋がらなかったりする現象が何故起こるのか解明しないと人様にも勧めにくいので、解決できるのであば何とかしたいものです。私だけの症状なら仕方ないですが、他でも同様なら早期に解決してもらわないと困ります。ワイヤレスユニットには問題は無さそうですので、アプリの問題なら今後アップデートする事で改善されるかもしれません。ちなみに電波強度は「非常に強い」と出ています。

まぁ、まだ実際に外で使っていないので何とも確実な事は言えませんが、次に晴れる事があれば実際に自動導入を試してみたいと思います。その際に画面をタッチした瞬間赤道儀が動いてしまうのが、どういう影響があるのかも調べないといけないでしょう。



かなり前に当店のオリジナルとして製作した「TK-VXEQ Star Tracker」ですが、今回からビクセンPF-LII仕様にしました。たまたまご注文があったので作り変えましたが、以前のKenkoの極軸望遠鏡よりは大分使いやすくなったはずです。お値段的にはポラリエUに当店の雲台ベースとPF-LIIをセットにするよりは高いですが、スターブックONEも付いており、汎用性の高さも考えると良いと思います。



この流れで2軸仕様にもできるようにパーツも追加で作りました。これでスターブックワイヤレスも使えるようになれば便利かもしれませんが、SkySafariで使えるようにならないとあまり意味はありません。60倍速では自動導入に時間がかかりすぎるので、手動で目的天体のそばまで持っていってからその近くの星でアライメントが出来れば60倍速でも直ぐに導入できます。

海外の赤道儀などの多くは他社製品とセットで使う事を想定して設計されているので、機械精度はともかくとして非常に使いやすいです。日本メーカーの製品はオートガイダー端子だけは世界標準仕様となっていますが、それ以外は未だに日本でしか使えない仕様だったりするので海外ではほとんど人気がありません。特に赤道儀関連はそうです。



このTK-VXEQは、PoleMasterも取り付けられるようにスカイメモ雲台ベース用のアダプターを装着できるようにしています。まぁ、使う人がいるかどうか分かりませんが、あれば便利だと考えて新たに設けました。

今日からいよいよゴールデンウィークです。外は雨ですが、毎度の事ながらどこにも行きません。しかしやる事は山のようにあります。逆に落ち着いて出来る事が今なので、ちまちまと片付けていきます。

Vixen SX2-WL 赤道儀が来ました!

2022-04-26 18:09:23 | ビクセン製品のご案内
まず始めに、お断りしておきますが、昨日書いた星フェスの事で「参加者に負担していただく」と書いた事でどうやら一部の方に誤解を招いているようですので、こちらで正しい事を書かせていただきます。星フェスでいつも行なっている講習会でも主催者が依頼して講座を行なってくれている写真家の先生などの講座を今回から「ワンコイン講座」として聴講される方に500円をお支払いいただくというものです。この@500円は、全て講師の先生へ100%お渡しするので主催者には1円も入りません。またメーカーさんなどが販売促進の一環として行う講座については、これまで通り無料です。

日本では、何でも無料みたいな空気がありますが、経験あるプロの先生から直接話が聞けて勉強にもなるので、本来なら有料出あっても良いかと思います。これまでは小海町からその費用が出ていましたので、無料でも良かったですが、今回からはそれが無いので、申し訳ないですが聴講される方に少しだけご負担をお願いしたいと考えています。ぜひご協力ください。

という事ですので、一般の参加者さんや講座を聴講されない方からの入場料等のお願いはありません。

星フェスの小海町との協力関係については、今週中に役場で話し合いの機会が持たれます。それでどこまでの協力が得られるかが決まると思います。私自身の今の考え方としては、小海町観光課には多少なりとも関与して欲しいと思っています。ですから民間主導で開催する事には変わりありませんが、小海町の星フェスである事は変えずに続けていくために最良の協力関係を作っていきたいと思っています。



ところで本題ですが、ビクセンの新商品「SX2-WL赤道儀」が今日届きました。新商品と言ってもSX2赤道儀に本来付いている「スターブックワン」が付いておらず、代わりに「ワイヤレスユニット」が付いているだけです。



ワイヤレスユニットですが、ケーブルの頭部みたいなサイズで、”これが〜26,000円もするの?”という感じですが、このユニットで赤道儀を動かすのに必要なアプリも開発する必要があるので、このアプリもインクルーディングというのでこのお値段なんでしょう。アプリのダウンロードは無料だと思いますが、SkySafariのように他社製品では使えないので、アプリが無料でもワイヤレスユニットを持っていない人には何のメリットもありません。



ワイヤレスユニットは、SX2赤道儀のケーブルコネクターに接続するだけですのでとっても簡単です。オートガイド端子は付いていますが、しない人には無用なものです。これでASIAIRが接続できれば最高なのですが、現状ではそれはできません。早速動かしてみたいと思いましたが、残念ながらアンドロイドのアプリがまだ出ておらず、ビクセンへ聞いた話では今週中くらいにはアップすると言っていました。

ですからテストリポートはまだ先の事になります。週末以降はあまり天気が良くないみたいなので、来週以降で良い日があれば使ってみたいと思います。

ついでに、以前にも書いたかもしれませんが、AP赤道儀に接続できるような事を書きましたが、どうやら接続自体は出来ても動作しないそうです。確かにそうだと言えばそうなのですが、スターブックTENを接続できる方法を知っている方なら動作もさせられるかもしれませんが、アプリにSkySafariと同じ機能が無いので60倍速では使う意味も無いかもしれません。アライメントの星を手動で導入してから同期させれば、天体がその星から近い場合には60倍速での自動導入もそれほど苦にはならないでしょう。



先週末の店舗営業日にこのタカハシの名機EM-1赤道儀が持ち込まれました。何で持ち込んだかと言うと、従来の極軸望遠鏡をビクセンのPF-LIIに交換して欲しいという事でご依頼されました。EM-1赤道儀やたま〜にヤフオクに出ていますが、3万円程度で落札されています。しかしそんな古い赤道儀を新たに買えるくらいの費用をかけてカスタマイズされる方がいるという事です。古スコには興味が無い方々には信じがたい事かもしれませんが、昔学生時代に欲しかったタカハシの赤道儀が今なら買えるので、使いたいがどうせならより使いやすくしてみたい、という事なのだと思います。

海外製品が多く良い物が沢山市場にあふれていますが、しかし40年経っても変わらず素晴らしい物はいつまでも素晴らしいです。今年の星フェスでは11日の初日に「古スコ懇親会」みたいな感じでホテル宴会場で開催してメーカーさんにも入ってもらって古き良き機材とこれからの機材について皆さんで意見交換と交流を深めて欲しいと思っています。

ワインラベルになりました. . .星フェスのこと

2022-04-25 17:18:11 | ブログ


色々とおつきあいしているシャトレーゼグループの小海リエックスホテルから新たなワインが発売されましたが、そのラベルは私がホテル敷地内で撮影した星空イメージになっています。@1,200円税別で販売されています。私は酒はたしなまないので飲みませんが、酒のラベルに使ってくれました。



ところでこのワインを作った小海リエックスホテルつながりで、今年の「北八ヶ岳小海星と自然のフェスタ2022」の開催について、色々と動いております。まず今年の開催は完全な民営化となりました。小海町の主催では無くなりました。それによりこれまで行政でやってくれていた作業などが全て実行委員会で行う事となり、その資金もどこかで捻出しないといけなくなりました。ただし、費用の一部を小海町に申請すれば補助してくれるそうですが、それも内容次第です。担当者の腹づもりで全て決まるので、気に入らないと思えば一円も出しませんし、出した方が町のためになると思えば出すでしょう。そこは未知数なので全く読めません。

今回の開催で大きく変わるのは、出展社さんへの負担と参加者のわずかなご負担をお願いする事になります。このイベントで最もお金がかかるのは、テントなどの会場設営費用です。これまでは小海町の予算で全て賄っておりましたが、今年からはそれが無くなると考えて全ての費用を出展社さんやクラフト出店者さんらから集める必要があります。小海町は広報などの協力と後援などはしても、人的な補助はしない。と言っているので、会場設置も参加される方々に助けてもらうしかありません。こちら側でもある程度の人員は用意しますので、大きな負担にはならないようにするつもりです。

まぁ、正直なところ、これまで役場の担当者らと一緒にやっていても全然楽しくなくて、逆にストレスを感じていたくらいなので、自分的にはとっても気が楽になっています。彼らは天文ファンの事も出展社の事も来場してくれるファンの方々にも理解が無いので、それが無くなった事で本当に皆がHappyになれる星フェスに作り上げられると今は喜んでいます。とにかく今はできるだけの事をして皆さんと共にオンリーワンの楽しく皆と繋がれるイベントにしていければと願っております。



まだ現状では、役場とのきちんとした話し合いが出来ていないので、今週中にしっかり話をして双方がHappyになれる星フェスの開催を目指したいと思っています。



いよいよビクセンの新商品「SX2-WL赤道儀」が明後日入荷します。ワイヤレスユニットも少しだけ入りますが、それはもう行き先が決まっているので販売はしません。今はどこも販売停止しているので、欲しい方がいても注文さえできません。多分まともに買えるのは今年の夏以降〜秋にかけてだと思います。とりあえず届いてから実際に使ってみてリポートします。SX2-WLの初期ロットは完売していますが、電視観望をされる方は対応しないので、スターブックTENがセットになったモデルを購入されるのをお勧めします。当店にも在庫があります。まだ数台くらいは販売できますが、それが無くなるとスターブックTEN仕様は買えなくなります。ASIAIRを使われる方はビクセン赤道儀を使う場合には他の方法を考える必要があります。

遠くまで出かけておりました

2022-04-21 17:50:36 | ブログ


今週の火曜日から今日まで秋田県まで出張しておりました。先ほど戻ってきましたが、往復で20時間弱のドライブで疲れ果てました。まだ海外へ行く方が遥かに疲れません。海外は成田空港まで行けば後は飛行機に乗るだけなので、実質成田までの3時間ほどのドライブ時間なので疲れ方が全然違います。

画像は秋田県の田沢湖ですが、この近くに去年商品を納品した天文台があるので、そこまで行ってました。田沢湖は日本一透明度の高い湖だそうで、水が本当に澄んでいて綺麗です。松原湖とは同じ湖でも大違いです。松原湖はどちらかと言えば池です。池と湖の境界線がどこにあるのか分かりませんが、池と呼ぶよりは響きがいいのでそう呼んでいるのでしょう。



去年の秋にEM500とMeade 16インチを納品したのですが、未だに使い方を理解していないので、19日は一晩がかりで使い方を教えました。コントロールは、SkySafariでスマホからするのですが、とっても簡単です。導入速度が350倍速なので、クランプを緩めて手動でアライメントの星だけ導入して、後はスマホで自動導入するだけです。ただし、最初に導入した時は何故か視野に入っていなかったので、おかしいと思い極軸望遠鏡を覗いたら狂っていました。正確に合わせた後に再度自動導入したらXW40mmの視野にしっかり入っていました。

ASIAIRを装着すれば、Plate Solveで自動導入が正確にできるのですが、それをまた教えるのが至難の業です。



Meadeの16インチは、今のOrion / Meadeが製造した最後のロットだと思います。見え味はこれまで見た40cmの中ではベストなレベルです。F10のACFモデルですが、特に惑星の見え方が素晴らしく、去年納品時に土星を見た時は驚きました。自動導入も焦点距離4000mmなので、ファインダーで中央付近に見えていても、実際には視野から外れて見えなかったりします。



Meade 16インチで撮ったM51ですが、Canon PowerShot G9XとPENTAX XW20mmに当店の新型アダプターで30秒露出で撮っています。写りが今ひとつですが、空の条件などが良くなかったのでこんなものです。特別な事はしていないので、ワンシャッターで誰でも撮れます。40cmの光量があるので、これだけ写ります。



M104 ソンブレロ銀河ですが、これもワンショットです。去年も納品時に同様に撮影しましたが、このサイズの望遠鏡で一般の人に見せてあげても何が見えるのか良く分かりませんが、このカメラでワンショット撮って画像を見せるとどんな天体か即座に理解してくれます。電視観望ができない時の一般人へのスターウォッチングの説明でこういった小道具を使う事で理解が深まります。ただしその写り方は空の明るさや使う望遠鏡にもよるので、全てがこう写るわけではありません。



撮影は、接眼部のアイピースを交換してシャッターを押すだけですので、初心者にも扱えます。このセットにG9Xで撮っています。同じXW20mmを2本持っていれば、そのまま交換して撮影するだけなので簡単で便利です。自分で今回初めてこのセットを使って良かったので、電視観望が使えない時はこの方法で天体の姿を見せてあげたいと思います。コンデジの液晶画面は3インチ以下なので、外部液晶テレビと繋いで見せてあげれば大きく見せられます。今度実際にやってみようと思います。



田沢湖の周囲にある水芭蕉群落です。規模は小さくて場所がわかりずらいので目立ちません。



田沢湖の有名なシンボル「たつこ像」です。この像の由来は分かりませんが、対岸の山との対比が良さそうです。



これまで何度も田沢湖近くまでは行ってますが、何故か一度も来ていませんでした。今回初めて田沢湖まできましたが、とても美しい湖で観光客などもほとんど見かけないので静かで最高の瞬間を見る事が出来ました。せっかくなので、また愛車「XU-1」で田沢湖を一周しました。20kmあるのですが、1時間30分ほどで周りました。一応サイクリング道路もあるようですが、荒れ果てており、どこにそれがあるのか分かりませんでした。表示もほとんどありません。先日の山中湖は良く整備もされていて、綺麗な道でしたが、田沢湖のはほとんど走る人もいないのかもしれません。しかし、こんな素晴らしい環境なのに、誰も走っていなかったのは驚きました。東京からはちょっと遠いですが、星空環境も素晴らしいので、意外と穴場かもしれません。次に訪れる時は田沢湖からの星空を撮ってみようと思います。

PENTAX XWコンデジアダプター、BORG φ80ホルダー

2022-04-15 17:24:43 | ブログ


また懲りずに新たなコンデジアダプターを作りました。 ペンタックスXWアイピースに特化したもので、使用するコンデジは色々と選べます。XWアイピースは、アイレンズとの距離を可変できるので、若干ですが拡大率も変えられます。実際にはコンデジのズーミング機能と併用する事で大きな拡大率を得られるので、月や惑星の拡大撮影に役立ちます。この商品は、アダプター単体でも販売しますが、よりお得なXWアイピースセットでも販売致します。



ご注文の際には必ず使用するコンデジ機種名をお知らせください。SONYとCANONの大体の機種の適合情報は持っておりますが、それが無い機種の場合には、レンズ胴部の外径などをお知らせください。それに合わせて適合するスペーサーを作ります。コンデジでコリメート撮影をされる場合には、市販のデジカメアダプターも役立ちますが、光軸を合わせたりするのに意外と面倒なので、この商品があればそれを気にせずに見たままの姿を撮影できます。



こちらも初めて製作した「BORGφ80鏡筒ホルダー」です。お客様からのご要望でデザインして作りました。どうも純正品では気に入らないとの事で特注で製作しました。基本は2本ワンセットですが、1本でも販売します。φ60用と構造は似ていますが、φ80用は内側にテフロンスペーサーを入れてあるので、鏡筒には傷を付けず回転もスムーズです。このホルダーは、タカハシFS60にも使用可能です。



鏡筒の固定は、スリ割部をネジで締めて固定する方法と



ローレットネジで固定する方法があります。しかし、スリ割部のネジは程よい強さで締めておいて、実際にはローレットネジ4箇所のいずれかで固定するのがいいでしょう。公差は結構厳しく作ってあるので、ローレットネジ1本だけでもしっかり固定できます。既製品のフェルトを巻いたものだと、鏡筒を回した時の視野移動が大きくて、回転装置のような使い方はできません。しかし、テフロンスペーサーだと緩みがほとんど無いので、回転させても視野から天体が外れてしまう事は無いと思います。



ホルダーには、下部と上部に1/4インチとM4ネジ穴が設けてあります。またサイドにもM4P20のネジ穴がありますので、アクセサリーやファインダーベースなども必要に応じて取り付けられます。アリガタレールやアルカスイスプレートなどもこれらのネジ穴を使って固定できます。

大型連休のゴールデンウィークまで後2週間ほどです。月齢的にも最高なので、普通なら南天遠征に多くの天文ファンが渡航すると思いますが、コロナがまだ安心できないので、多分遠征される人はいないと考えています。ニュージーランドが5月2日から観光旅行での渡航が解禁になるので、待てない人は早々と出かけるかもしれません。まだ今は行く気になりませんが、行くとしたら来年の2月以降なるでしょう。

2022年星フェスは11月11-13日の開催予定です!

2022-04-14 19:11:37 | 星のイベント


以前に今年の星フェスについて、色々と問題がある事を書かせていただきましたが、あれから色々と協議などをした結果、予定通りに開催する見込みである事が決まりました。ただそれはコロナ禍による規制などがかからない事が条件です。開催日は、去年から大まかには決まっておりましたが、11月11日金曜日の夕方から13日日曜日午後までとなる予定です。

ただし、今年の星フェスは、これまでの行政主導から民間主導へと変わる事になり、実行委員会も新たに立て直すようになると思います。ただそうは言っても「小海町のイベント」である事には変わる事は無いので、行政側にも何らかの形でサポートしてもらうつもりです。その中で特に問題となるのは費用の事ですが、それも町側からある程度の補助金を出してもらうように話を進めていきます。いくら素晴らしいイベントでもお金が無いと何もできないので、そこはしっかりと考えていきたいと思っています。町側にもただ「お金を出してください!」と言っても、そのための大義名分が必要なので、その目的を与えてあげる必要がありますが、色々と悩みどころです。



今回の話し合いで小海町の議員さんが交渉役として大きな役割を演じてくれています。私からもお願いしての事ですが、実は小海町の町長さんからもお願いされて動いてくれています。町長もこの星フェスはぜひ続いて欲しいと願ってくれている一人なので、今後の行く末をとても心配されていました。町の行政のトップなので、業務命令で「やりなさい!」と言えば簡単なのかもしれませんが、できるだけ円満に解決して欲しいと思われたのだと思っています。

まぁ、何れにせよ今後の運営には新たな問題もあり、私の仕事が大きく増えるので、今の仕事を続けながら皆さんに楽しんでいただける本当の星フェスを皆さんと共に作り上げていきたいと思っています。今後皆さんにボランティアとしてお手伝いをお願いすると思いますが、ぜひご助力願えればと思います。宜しくお願い致します!

10万円以下で出来る電視観望?... 劣化したPST

2022-04-13 16:44:34 | 初心者のための電視観望


最近大流行してきた「電視観望」ですが、今月号の星ナビで「15万円で出来る...」と記事が出ています。どのような構成になっているのか記事を読んでおりませんが、実際にはもっと安く出来ます。当店でもお得なセット商品を作って販売していますのでそこまでかけなくても一式揃います。ただし、当店のセットは今世界的に品薄状態の「ZWO ASIAIR 」を組み込んだものとなっています。しかし今現状ではASIAIRが入手出来ないので、それ以外でシステムを組む必要があります。

ASIAIRを使うのは、ワイヤレスで望遠鏡とカメラ類一式コントロール出来るメリットがあるからです。イメージはタブレットPCを使ってリアルタイムで見る事も見せてあげる事も出来るので、スターウォッチングでは参加者から喜ばれるはずです。

しかしASIAIRが無くても電視観望がさらにお安く出来ます。画像の「スカイウォッチャーAZ-GTi /GTe」とZWOカメラ、それにノートPCの3点があれば電視観望が出来ますが、もう一つ肝心な物があります。当店でも販売している60mmガイドスコープです。つまり4点になりますが、ノートパソコンは今や誰でも持っていると思うので、新たに買うのはAZ-GTiとZWOカメラ、それにガイドスコープという事になります。ただこのセットでは自動導入が出来ないので、スマホからAZ-GTiをコントロールしながら撮影はノートPCで行う事になります。

ちなみにこれらのセットならPCを除いて10万円でお釣りが来ます。ただこのセットでは一つ問題があります。それは自動導入の際に用いられる便利な機能「Plate Solve」が使えないという事で、スマホのアプリからだと小さなCCDの中に小さな天体を正確に入れるのが難しいので、そこは慣れが必要になります。



当店では経年劣化による良く見えなくなったHα太陽望遠鏡PSTの修理を受けていますが、使い続けたPSTの末路を画像でお知らせします。この画像は修理完了後に撮影した太陽面ですが、こんな感じです。もちろんコンデジのワンショットですので、彩層面は上手く写っていません。



しかし経年劣化するとこんなイメージになります。眼視ではかろうじて見えていますが、先の画像と同じ露出条件ではほとんど何も写りません。これまで多くの経年劣化したPSTを見てきましたが、ほとんど末期的症状です。こうなるともはやまともには使えませんので、押入れにしまいこんで不燃物ゴミで出すしかありません。しかし僅かな費用で修理が可能ですし、修理すると最初の画像のように新品購入時の状態に戻ります。もし見えなくなって押入れにしまっているPSTがあったらもったいないので修理してください。



最近、お客様からご依頼があって製作した「GOTO Mark-X用PoleMasterアダプター」です。いくつか余分に製作しました。これまでもPoleMasterアダプターは色々作りましたが、何故かMark-X用を作っていませんでした。



とりあえずいくつかは仕上がって在庫品となっておりますが、今後もご要望があれば随時製作して在庫しておくようにします。また他赤道儀用も市販品が無ければ当店でお作り致しますので、いつでも気軽にご相談ください。

ところで、先日も少しだけ海外渡航の事を書きましたが、ついにニュージーランドがコロナによる入国禁止から開国する事が確実となったそうです。入国はビザウェイバー、いわゆるビザがなくても、3ヶ月以内の滞在なら日本人は渡航ができるとの事です。これで約2年半もの間行けなかったニュージーランドへの撮影旅行が可能になる訳ですが、正直なところ困惑しています。南天の撮影にはこれからがベストシーズンとなるのですが、突然行けるようになったからといって直ぐに行くかと言われると悩んでしまいます。何れにせよ、まだコロナの事も心配ですので、行きたいと思えば行きたいですが、ちょっと悩むところです。

HAKUBAへ行ってました

2022-04-12 17:50:52 | ブログ


昨日から今日まで白馬へ撮影に出かけておりました。星空は春特有の霞状態の空だったので良くありませんでした。また夜半過ぎまで月明かりがあったので、星を撮るにはそれを待つ必要があったので決して最良の条件とは言えませんでした。

八ヶ岳に住んでいて何でまた北アルプスへ行く必要があるのか?と思われるかもしれませんが、八ヶ岳は小海側から見るとアルプスというイメージではなく、単なる高い山がある。という感じに見えます。白馬から見る北アルプスは、厳しい人を近づけさせない神々しいイメージなので、ついつい惹かれてしまいます。



白馬村の東側から離れたところから撮るとどうしても町あかりが入ってしまいます。山もガスっていて今ひとつ良くありませんが、とりあえず撮りました。今朝、チェックアウトの際に宿のスタッフさんに聞きましたが、ブランドとしてのHAKUBAは、素晴らしいですが、そこに人が移住するかというとそこまではしないが、遊びには来たいというところだそうです。従って白馬村の人口はほとんど横這い状態で、人の入れ替わりはあるが、居着かないので人口も増加も無いそうです。

私も白馬はスキーも山もやっていた頃にはアルバイトをしながらスキーをしていた時期もありましたが、今仮に住むかと聞かれたら「No」という選択をするでしょう。その理由は色々とあるのでここでは触れませんが、町の魅力としては小海町よりは白馬村の方がありそうですが、これから住むかと聞かれると"「Yes」とは言えないです。



今回もいつもの「最強の星空撮影ポラリエセット」を持って行きましたが、うっかり自由雲台を忘れてしまって、結局使えずに三脚とカメラだけの固定撮影になりました。それでも14mmの数十秒露出なので、見た目にはほとんど流れているのが分かりません。この程度の撮影ならわざわざ白馬まで行ってする必要は無いのですが、せっかくなので撮りました。

星空の撮影をしているとついつい海外撮影の事を思ってしまいますが、コロナ禍のためにもう2年以上海外へ出ていません。今もメリカくらいなら行こうと思えば行けますが、その前後の事が大変過ぎるので行く気にはなりません。オセアニアは、オーストラリアならそろそろ入国できそうですが、ニュージーランドは今年もまだ入国はできないので、さらに1年以上待たないと行けないでしょう。しかしこれだけ長い事海外へ出なかった事は無いので、最近はもうどうでも良くなってきました。何れにせよコロナとの戦いはさらに数年は続くと思われるので、おとなしく日本で撮影しようと思っています。

TK-ALZM Jr2Eは、スカイメモRS / RにもGoodです!

2022-04-11 18:11:27 | ブログ


先日、新製作した当店オリジナル商品「TK-ALZM Jr2E微動雲台」ですが、購入されたお客様から「スカイメモRにも良い」というご連絡をいただきました。これまでの流れでポラリエなどのある程度軽量化されたポータブル赤道儀の利用を考えて作りましたが、お客様のお話しや最近ご注文いただいた方も「スカイメモR」での使用前提でとの事でお買い上げいただきましたので、自分でも実際のスカイメモRを乗せて少しだけ調整等行ってみました。



その結果、微動調整がとてもスムーズで重心の偏りによる荷重に対しても問題なく使える事が分かりました。スカイメモ以外でも重量級の機材での利用もある程度は想定して作っておりますが、正直そこまで使う事は強くは意識しておりませんでした。しかし、このサイズで不安なく使える事が分かればより多くの方々に使っていただけるかと思います。Kenko純正の大型微動雲台は、正直サイズが大き過ぎるのと、常に純正三脚とのセットでないと使えない事から、あまり人気がありません。当店の微動雲台は、常に海外などで使う事を考えて、出来るだけ市販の三脚が使えるように、また汎用性も高めてデザインしています。



実は、TK-ALZM Jr2Eを販売する前から汎用性の高い「ユニバーサル雲台プレート」を考えて図面を書いていました。現在別売りにしている「アルカスイスクランプベース」も実はあの値段では赤字です。あの商品はMoreBlueさんの商品なのですが、通常は3,200円売りです。それを赤字価格にしているのは、クランプベースなどを持っていない方がセットで購入される際の負担を軽減する意味でお安くしています。当店では逆に売らない方が利益になります。

それで新たに2種類の雲台プレートを作っていますが、一つは小サイズのポータブル赤道儀などで使う物で、もう一つはスカイメモR /RS用です。今現状のクランプベースを使ってもスカイメモは搭載できますが、センターの1/4インチネジだけで固定する必要があるので、それでは弱いことからスカイメモの前後2箇所のM8ネジで固定できるように作ります。これで安定性も抜群で市販のカメラ三脚が使えるので、海外遠征などに持っていく場合にも役立ちます。



それから、こんな部品の製作ご依頼があって作りました。PENTAX 75ED赤道儀の極望キャップです。小指の先くらいの大きさですが、きちんとGハンマートーンカラーで塗装しています。ちなみにPENTAX純正では黒アルマイト処理のキャップです。こんな小さくても手間は大きい部品並みにかかりますので、あまりやりたくない作業です。

ところで、最近になってCOROANDOのPSTの修理をお受けするようにしていますが、始めた途端に立て続けにご依頼があります。多分お値段的にも他のブロッキングフィルターと同じなので、元々の13万円という価格を考えると相当お安いのだと思います。まぁ、手間的にはBF10とかよりはかかりますので、もう少し上げても良さそうですが、今のところはこの価格で継続するつもりです。ただそうは言っても今の1ドル=127円とかだと今後さらに厳しくなるかもしれません。実際の支払いでは130円くらいになるので、海外品は今後良く考えて値付けが必要になりそうです。


色々な製作・加工・修理できます!

2022-04-08 15:13:54 | ブログ


現在当店でお受けしているCORONADO製品のブロッキングフィルター以外にもPSTの修理もお受けしています。購入してから5年以上経過してイメージが暗くなってきた、コントラストが落ちて見えにくくなってきたなどの症状があればブロッキングフィルターの劣化による最たる症状です。費用はそれほどかかりませんので、もしよく見えなくて放置しているようならぜひ当店へ修理に出して復活させてあげてください。料金等はトップページに記載してありますのでご確認ください。



タカハシNJP赤道儀用のハーフピラーを製作しました。今日塗装処理を終えて発送致しました。既製品でこういう商品があっても良さそうですが、それぞれ使われる環境によってその必要な高さが違います。やはり特注で製作するのがいいでしょう。もしこんな商品がタカハシ純正品であったら結構なお値段だったと思いますのでご自身の観測スタイルにマッチした物を特注で作ってもらう方がいいでしょう。



こちらもタカハシNJP赤道儀用のピラー脚ですが、これは自分の物ですが、ピラーの再塗装のご依頼があります。特に脚部ですが、錆を落としてからでないと塗装ができません。物が大きくて扱いづらいので焼き釜には1点づつしかはいりませんので、1日がかりで塗装と焼き付け処理をします。もしピラー脚の再塗装をご要望の方がいらっしゃったら当店へご相談ください。とりあえずタカハシのライトグリーンカラーとライトブルーカラーはありますが、他の製品だと調色による色づくりをしないといけないので費用と時間がかかります。画像には写っていませんが、ピラーパイプも合わせて塗装します。そうしないと色がどうしても褪せた状態のピラーパイプと異なってしまうので見た目が良くありませんので、その場合はパイプも塗装するのがいいでしょう。



先週、富士山の施設に納品してきたSX2-SB10赤道儀とVC200L鏡筒のセットですが、アストロのピラー脚に合わせるためにアダプターを製作して取り付けてきましたが、2年前に取り付けたのと同じピラーだと思っていたら、僅かにネジ穴の位置が違っていて、ピラー架頭を修正して送りましたが、今日無事に取り付けられて画像を送ってもらいました。



この2台のSX2赤道儀を設置してある屋上は、小屋全体が移動する観測所になっているのですが、その移動が恐ろしく重たくて3人がかりでないと動きません。小屋自体が鉄筋で出来ており、その自重が相当ある上に経年劣化でローラーがとても渋くなっています。片方にウインチなどを付ければ一人でも動かせると思うのですが、2年前と全く変わらずでそのまま使っています。当店では一般的な販売店などが出来ないカスタマイズによる機材設置や運用についての相談もお受けしています。元々この施設への機材設置は、大手光学メーカーから来たもので、一般販売店では対応できないとの事で当店に相談が来ました。しかし、これで2台の望遠鏡が稼働できるようになって良かったです。



ご近所の親父さんと一緒にトマト用のビニールハウスを建てました。道具類は全てお借りしたものですが、去年から”来春にはトマトの作り方を教えてください!”とお願いしていました。数年前までは立派なブロッコリーを作って出荷もしていましたが、今はそれもやめて隠居していたので、美味しいトマトの作り方をぜひ教えて欲しいとお願いした次第です。

小海町には農業を生活の糧としていて、年とともにやめてしまって老後を静かに過ごしている方々が沢山おられます。町へ移住して来た人たちに農業を教えて生計が立てられるようにすれば、移住者も増えるかもしれないと考えています。教えてくれた町民にはそれなりの手当を町から支給してあげれば、老後を何もせずに過ごしているよりは遥かに生き甲斐になると思います。農業は決して楽にできるものではありませんが、やり方によっては昔よりは稼げるようになると考えています。作り方は地元の人達から学んで、後はそれをどう売ってビジネスにしていくかは若い方の方がネットを使ってできる事を考えられるので、それなりにやり甲斐もあるのだと考えています。農業はその辛さだけがクローズアップされていますが、そのやり方によっては大きな収入も得られるので、それを町が双方の間に入ってサポートできれば移住者も増えるかもしれません。