高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

たかがサヨリ、されど細魚

2008-01-18 | 料理日記

 16日にまゆのあなに、鳴門の村さんから送られたサヨリが届きました。

Photo  送られてきたサヨリには、2種類梱包されていて、活け締めされたもの(上)と、そうでないもの(左)。通常、小さくて、さほど高級でないと魚を活け締めすることがないので、サヨリの活け締めされたものは初めて見ました。

 流石、村さんが送って下さった魚達。捌いた身はとても綺麗。試しに2つを試食してみると、本当にビックリ。野締めされたサヨリも充分に美味しいのですが、活け締めのサヨリは、これまで食べたことのあるものとは明らかに旨味が違う。私が知っているサヨリの味の範疇からは明らかに抜け出している。

 そして、今日は一夜干しにしたものを試食しました。

初めは普通なのですが、噛めば噛むほどに底味のしっかりした風味が口の中に広がります。塩水に漬けて、干したサヨリは特別な味がする訳ではないけど、嬉しくなるような旨味がありました。

 情熱大陸にも取り上げられた漁師さんの魚は、当たり前のことをちゃんとする事の大切さ、見過ごしてしまいそうな基本の作業だけでも食材を活かせることを教えてくれました。そして、ちゃんと噛んで味わうことも。

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