霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
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照井堰

2008-05-14 18:40:08 | 思い出
照井堰は磐井川上流の南北分水工にて平泉町に流れる北照井堰と一関市厳美町・赤荻・山目・中里へ流れる南照井堰に分水されている用水路。

早朝に苗を届けた厳美の農家の前を800年前に作られたといわれるその「照井堰」が豊富な水を湛えて流れていた。
我が家の田んぼは水不足で悩んでいるので、こんな立派な用水路の恩恵が受けられる農家が羨ましく感じられた。

この照井堰は赤荻ではもっと幅が広くなりオジサンが小学校に通った道沿いを流れている。
水の少ない時は格好の遊び場となっていて色々な思い出が残っている。
しかし、今の時期は水量が多いため子供が堰に落ちて命を落とすケースも多かった。
オジサンの同級生でも一人亡くなっているし、幼な馴染みのMチャンは500Mぐらい流されてから運良く発見され一命を取りとめている。
小学校の高学年の頃、近所の入学前の女の子が仰向けになって流されて来たのを発見し、近くで働いていた祖父に通報し、救出してもらったこともあった。

米作りの生命線となっている用水路だが、そんな恐い思い出も残っている。
今はガードレールも整備され、遊ぶ子供も居ないようなので事故は少なくなったものと思われる。



昨日の朝、苗の配達先で対応してくれたSさんは92歳の現役の百姓だった。
各田んぼに置く苗箱の数を指示しながら自らも軽トラから苗を降ろしたりする若々しさに驚かされた。
噂によるとトラクターも運転しているとか。

三十年後のオジサンの姿を見るような気がして嬉しかった
コメント (6)
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