高校の卒業式を終えた春三月。
母の実家には酒に溺れて49歳で逝去した叔父愛用の自動二輪の
バイクが乗る人も無いまま置いてあった。
その有効活用とばかりにヘルメットは勿論のこと免許も無いまま乗り
回して遊んでいた。
半世紀以上も前の田舎のことなので交通ルールはおおらかだった。
今も親交が続いている同級生のM君は作曲家の浜圭介似の好漢だった。
バイクでM君の家に遊びに行った際、直ぐ近くにある矢櫃ダムを案内し
てくれた。
現在はダムの真上に立派な橋がかかっているが、当時は少し下流に橋が
あり、渡りながら「白糸の流れ」を眺めることが出来た。
雨の一日、かなり疲れ気味の奥様の休養を兼ねて真湯温泉に向った。
露天風呂で雨に煙るブナ林を眺め「樹々の発するエネルギー」から活力
を得ることが出来た。
その帰り道、少し雨が小降りになったのを幸いに矢櫃ダムで車を降り、
写真を撮りながら遠い昔を思い出した。
(追伸)
台風接近による雨で今日の産直は「期待できない日」となり、案の定、
厳美の「道の駅」は午後は全く動きが無かった。
「新鮮館おおまち」も同様かと諦めていたが、ナント前日と同数出荷にも
関わらず「ほぼ完売」だった。
恐るべし「新鮮館おおまち」!!