津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■細川小倉藩(120)寛永元年・万日帳(十一月廿六日~廿九日)

2020-01-10 12:51:18 | 細川小倉藩

                        (寛永元年十一月)廿六・廿七日・廿八日・廿九日

         
              廿六日  
         |                                 (猪・田中氏久)
罠差ノ飯米賃米  |一、わなさし壱人ニ付壱升、飯米相渡、重而賃米相渡候時、指引可仕と、為兵衛・新兵衛方へ指帋遣
         |  候事、                                                                                〃   (加藤)
         |
錺屋四十二丁立ノ |一、錺屋甚五郎ニ、四拾弐丁立之御舟之かな物仕候処ニ、かさりやの加右衛門弐わりまけ候而可仕旨
船ノ金物ヲ二割引 |                (和田)(福田)  
ニテ望ム     |  申候間、其分ニ可被申付候由、伝兵衛・吉介方へ申遣処ニ、甚五郎手前出来申候付、加右衛門ニ
銀屋完工ニ付止ム |  ハ不申付候事、
         |
         | (規矩郡)
鴈打ハ三斎ノ用  |一、片野ニ而かんを打申者を、御郡奉行改被申候処ニ、角内と申者打候由、御代官被申候、 三斎様
         |  御用之由候事、
速見郡内検終了  |一、服部九郎左衛門速見郡内検相仕廻、宇野七右衛門同道にて被罷帰候事、
         |

         
              廿七日  
         | (田川郡)かわら
新鋳銭百五十貫成 |一、香春ゟ新銭百五拾貫出来申由ニて、出シ申候事、
ル        |

         
              廿八日  
         |
新銭見本ヨリ悪キ |一、香春ゟ昨日参候新銭、本ノ銭より悪敷ニ付、返シ申候、則本銭六文渡辺清兵衛ニ渡候事、
故返ス      |
築城郡ニ上米ナシ |一、築城郡上米無之候由、岩崎内蔵丞被申候、
         |
         |一、江戸ゟ御飛脚下候、明石源左衛門与ノ池田次兵衛・山田市左衛門与黒崎善右衛門、小早之御船頭
         |  松村久兵衛、
         |    一、御書両通 我等三人へ被成下候、
         |

         
              廿九日  
         |
         |一、猿木源太夫、中津へ御銀子持せ被罷越候、
         |
地震屋ヨリ居間へ |一、御地しん屋ゟ御居間へ之御さしつノ儀、河田八右衛門方へ申渡候事
ノ差図      |                                (賀)
中津へ返弁ノ銀子 |一、中津御返弁之銀子、惣銀之内ゟうけ取申ニ付、御家老判形を取、波加弥左衛門ニ相渡申候、
         |           ( マ )
         |一、諌山善右衛門を、しんせう鋳直志シ申御奉行ニ申つけ候事、
         |
談合       |一、御年寄衆へ御談合ニ参候事、
         |

       

  今回を持ちまして寛永元年分は完了しました。次回からは寛永三年日帳をご紹介します。(寛永二年分は欠)

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■「阿部茶事談」(17)釈文

2020-01-10 06:55:33 | 史料

17       恙なく其玉の緒も長かれと千々の祈りをなし
        ける事親類の身尓してハ実尓も哀連尓聞へけ連
        権兵衛が不忠不義故さしも栄へし阿部一家滅
        亡しけるこそむざんな連 天祐和尚も此事を
        心に込て何となく折を見合助命の頼有度と
        其事となく逗留し徒尓月日を過されけれ
        とも光尚公尓も和尚の逗留ハ若御仕置も有
        らば助命の頼もやと御賢察有けれハ御仕
        置筋何の御沙汰もなし 掛る不忠不孝の者
        自然助命有てハ御政道も難立又大寺の住
        職一跡尓も替て助命の願有てハ事六ヶ敷
        と思召けりも御尤也 光尚公御逢被成ける折柄何
        となく伺ひ給ひけれ共右の賢慮成けれハ少も
        左様の色見へけれハ四方山の御咄尓て権兵衛事
        空敷過されける尓大寺の住職久々逗留
        寺務多なれハさのミいかゝと無是非帰
        洛尓及はれける 是を聞て阿部一家の老若力
        を落し願空敷成尓けり
           阿部権兵衛御仕置幷
            弟共屋敷へ取籠る事
        阿部一家の者天祐和尚の頼母敷言葉尓て
        権兵衛助命の願を待ける尓案尓相違して

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■お安く読む・岩波現代文庫 「鎖国」を見直す

2020-01-10 06:31:55 | 書籍・読書

                     岩波現代文庫<br> 「鎖国」を見直す

内容説明

江戸時代の日本は「鎖国」ではなく「四つの口(長崎・対馬(朝鮮)・薩摩(琉球)・松前(蝦夷地))」で世界につながり、開かれていた―著者が提起した「海禁・華夷秩序」論はさまざまな議論をよび、反発を生みながらも、従来の江戸時代のイメージを塗り替え、通説として定着してきた。著者の長年にわたる研究のエッセンスをわかりやすくまとめた待望の一冊。

目次

第1部 「鎖国」を見直す(見直される「鎖国」―現状と問題点;「鎖国」という言葉の経歴―誕生・流布・定着の歴史
    的意味;近世日本の国際関係の実態;東アジアのなかで息づく近世日本―「鎖国」論から「国際関係」論へ;鎖
    国を見直す意味―なぜ歴史は見直されるのか)
第2部 明治維新と「鎖国・開国」言説―なぜ近世日本が「鎖国」と考えられるようになったのか(前口上;はじめに―
    「鎖国・開国」言説ということ;近世日本の国際関係の実態;終わりに―「鎖国・開国」言説の成立と定着)

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