津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■度支彙凾 延享より明和迄 法令條論・十四(7)

2018-10-10 08:31:47 | 史料

 一五八
 町野玄壽醫業吟味役被仰付候ニ付、左之通
一御家中幷寺社支配町在醫師共一年中療治仕候中、大病或
 は奇疾之分は病症腺状薬方共始終之様躰病人性名(ママ)共書
 記、毎年正月中銘々より私方え相達候様、其他之輕病は
 一年中ニ惣病人數を記、右一同相達候様被成御沙汰可被
 下候
 但、病人ニより姓名難書出俗も可有御座哉、左様成ル者
 は姓名なしニても不苦
一家傳之薬方、他人ニ難傳儀も可有御座候、右躰之療治は
 病症腺状病人全快之始終迄書記差出候様、婦人科・小兒
 科・鍼科・眼科・外科・顓門之業も右ニ准候様被成御沙
 汰可被下候
一婦人様躰書文字ニて記、醫案及附方仕差出候様、尤文字
 有之候は如古法文字ニて記可申候、左無之面々は假名字
 其他ハ存寄之薬方計付差出候儀支不申候
 右之通夫々被成御沙汰可被下候、以上
   十月           町野 玄壽          4代町野玄寿  
                                御次御医師 百五十石外五十石御蔵前 宝暦二申九月廿七日

 一五九
 右之書附相達候、依之御家中幷寺社支配之醫師、町在之
 醫師は、右書附之通相守候様、尤相達候儀ハ直ニ玄壽宅
 え罷越可致直達候、玄壽旅詰或は故障等之節は、副役     3代田中柳宅        
 中柳宅方え相達候様、右付て承合候儀も有之候ハヽ、右      (1)御近習御次御物頭列 百五十石クラ御足五十
 両人且又御目見醫師林田玄伯儀も町在醫業吟味被仰付置      (2)御知行取医兼吟味役
 候間、右玄伯えも承合可申候事
一町在醫名付今度書出有之候、此以後新二醫業存立候輩有
 之候ハヽ、右玄壽え其者より直ニ相達、存寄無之上、支
 配方へ相達受差圖候様、玄壽旅詰等之節ハ前件ニ准可相
 心得候事
 右之通町在え及沙汰候、支配家來之醫師有之面々は、名
 付銘々より書付可被差出候、以上
   十二月          御奉行中

 一六〇
 今度醫學寮幷醫業吟味出來付て、別紙書付ニ通差廻候條、
 左様御心得、御支配方えも可有御沙汰候、以上
   正月           御奉行中

 一六一
一御中老乗輿被成御免旨、昨日被仰出候、此段為御存知申
 達候、以上
   寶暦七 二月十二日    御奉行中

 一六ニ
一今度御條目御渡被成候面々之内、御役御断被申上候節は、
 右御條目封印を用、願書一同二頭々え可被相達候、御役
 替又は御役御免之節は、封印を用銘々御奉行所え持参可
 被差上候事
  但、御役被差除候節、或は御役之中病死之輩は、右御
  條目頭又は支配被受取、御奉行所え持参可被差上候、
  尤御役被差除候節は其身封印、病死之節は頭又は支配
  頭封印可有之候
一両人名當ニて一通御渡被置候、面々之内一人右之通之筋
 は早速被差上候二不及、追て及沙汰候上封印を以右同前
 可被指上候事
一御役名當候之面々右同断之節は、新役被仰付候節、得斗
 拝見有之候様可被申段候、尤新役よりは御條目拝見仕候
 段、御奉行所え其身罷出、當番御奉行え可被相達候事右
 之趣、組々之内御條目御渡被置候面々え可有御沙汰候
 以上
   寶暦七 二月十八日

 一六三
一明後廿三日御登城相濟、直ニ御奉行所え被為入筈候、依
 之丸詰之御役人士席以上御目見之場、左之通
       御算用所前
          御算用頭
          御切米支配頭
       右同所
          御目附
       右両所士席
          根取 但役頭之後え
 右之通候間、年始又は御發駕前御着座之上、御登城之度
 々御奉行所え被為入旨候間、以來右之通可有御心得候、
 尤詰懸り之御目附えも御通達、根取役えも可有御沙汰
 候、以上
   寶暦七 二月廿七日

 一六四
一太守様來月朔日御發駕之旨、二月廿四日御達
一御發駕前日夕飯後為御機嫌、御物頭列以上八時より七
 時迄之間、麻上下着御花畑出仕之事
一御發駕即日為御歓、御中小姓以上御家老中平服ニて廻被
 申筈候事
一御留守中五節句御禮揃、刻限五ッ半時揃之事

 一六五
一御在府中御歓事等付て、御小姓頭中迄各より勤状仕出之
 儀、座次第之通連名を以可有御仕出候、依之一紙申達候、
 以來ニも右之通可有御心得候、以上
   寶暦七 二月廿一日
 右學校御目附を初御穿鑿頭・御郡頭・御勘定頭等例之御
 役人當

 一六六
一各當六月朔日より來年五月晦日迄之御奉公之趣等書附、
 來年六月朔日より三日之内ニ可被相達候、尤以來年々不
 及沙汰候間、毎年右之通可有御達候、被相達様之文案別
 紙相添候
一今迄御奉公差出被相達來候衆、當正月より同五月廿九日
 迄御奉公之趣は、是迄被相達候見合之通差出御調、來年
 六月前條之書付一同ニ可有御達候、以上
   寶暦七 四月
  
  

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■金木犀の香り

2018-10-10 07:20:09 | 徒然

 雨が予想されている今日の朝は随分暗く感じられた。
いつものように歩を進めながらさて今日はどっちのルートを歩こうかと考えていたら、良いにおいがこっちにおいでと言わんばかりに漂ってくる。
このお宅には夏からつい先ごろにかけて、赤い百日紅が咲いて、道路に真っ赤な花びらが落ちていてギョッとしたことが有った。
ブロック塀の上に、いろんな木々が重なり合って姿を見せているが、その中に雨に濡れて「金木犀」が咲いていた。
写真に収めて歩き出すと、自転車で後ろからやってきた中学生の女の子が「あ・良いにおい」と声を上げた。
もう一人の子が「□□先生みたい・・」と応えている。先の子が豪快に笑いだし、あとの子もつられるように大笑いしている。
青春真っただ中の爽やかな子たちだったが、思わずこちらも笑いが込み上げてきた。
この謎めいた笑いの主の□□先生なる「金木犀の君」が気になっている。
WEB検索してみると、花言葉には「謙虚・謙遜」とあるが果たして・・・・

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