津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■度支彙凾  文化より文政迄 節儉號令・十三(9-了)

2018-10-04 11:09:22 | 史料

 一二四
  〇文政三年辰蔵拝領米被仰付候御達
 御家中一統難澁之趣被聞召上、甚御苦悩被思召上、去年
 以來臨時御物入多、其上大坂表米價下直ニ付ては御勝手
 向之御積合、彌以及不足御難澁至極之折柄候へ共、別段
 之御手當を以、當暮乍聊別紙之通拝領米被仰付旨被仰出
 候條、奉得其意組支配方へも可被相達候
   十二月十九日

  拝領米目安、文化五年辰十二月之通
  米價下直ニ付御双場を以大錢渡被仰付候、尤米望之面
  々は其段御勘定所へ可被相達候

 一二五
  〇文政四年巳二月御達
 節儉質素之儀付ては追々及達候趣有之、就中近年は非常
 之御儉約被仰出置、旅詰等は別て様子ニ寄不輕御難題ニ
 相成候義ニ付、重疊示置候趣も有之候處、間二は心得方
 届兼候族も有之、他借買掛等及遅滞、向々より及公訴不
 一方御難題ニ相成、第一は御外聞ニも係り難相濟事ニ
 候、向後彌以質素ニ相心得、他借買懸り等相滞不申候
 様、萬一以後不埒之筋も有之、銀主等より及公訴或は訴
 出候趣も有之候ハヽ、御吟味之上屹ト御咎被仰付筈ニ候
 段、文化十三年及達置候通候、然處其後も頻ニ及公訴或
 ハ訴出候茂有之、御外聞ニ係り候儀ニ付、不被為得止追
 々御拂替等被仰付候得共、今度ニては如何躰ニも難被及
 御手、依之今度僉議之筋有之、以來及公訴或は訴出候分
 共、一切御拂替等は不被仰出、都て公裁を被請筈候、右
 付ては其身/\は勿論、御役人等も度々公邊え被差出、
 猶以御難題之事候條、其旨相心得此以後心得違無之様、
 猶又精々可被示置候、以上
   二月十五日

 一二六
  〇文政五年午四月御達
 諸向御出方筋之儀、非常御儉約中別段御省減被仰付置候
 處、右御年限中之儀も種々不被得止御出方被差、御惣      →凌ヵ
 計之御不足相立候付ては、猶五ヶ年御儉約年延被仰付
 置、諸向之儀も右御年限中之通被仰付置候得とも今以御
 不足相立、今分ニ被差置候ては又ハ御窮迫之場ニ至可申
 哉も難測、諸向御出方之儀、諸役手を結取計候事候處、
 御儉約筋之儀も年永ク候ては初の勢ひを失候者ニ付、彌
 以御取筋相弛不申、米錢諸品ニ不限、臨時之御出方又      扌偏に乄=
 は事ニ寄、是迄之通ニては御用不便利等之儀も可有之哉
 ニ候得共、諸事當時之御勝手ニ釣合不申候てハ、往々御
 大切之事ニ付、衆力一致を以御出方を減、御總計之御不
 足を償、御勝手を維持可仕旨を相含、此上申談取計候様
 被仰付候條、此御旨趣を深奉承知精々申談取計候様、御
 役/\え可被達候、以上
   四月廿三日

  (度支彙凾 文化より文政迄 節儉號令・十三  了)

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■散歩の効用

2018-10-04 08:41:16 | 徒然

 どうやら今日は終日の雨になるらしい。日の出前の暗い中、ベランダから手を出してみるとすでに雨模様である。
散歩はどうしようとしばし思案、30分ほどすると外は既に明るくなって雨も小降りの状態、傘を片手に定刻を少々遅れての散歩に出る。
今日で103日目で皆勤状態なのだが、雨がふると小ぶりになってからにしようか等と考えると、そのまま休んでしまうことになりかねない。
ここ数日台風の影響もあって雨模様が続きそうだが、傘をさしてでも続けないとなし崩しに止めてしまいそうな気がする。
踏ん張りどころである。

最高78キロあった体重が、地震の後には片付けや引っ越しなどで74キロ程迄落ちた。
そして糖尿病予備軍の診断を受けた後の食事制限と散歩のお陰で、70キロを割るところまできた。
250ほどあった血糖値も一月前の検査結果では150代、先日の検査結果はまだ見ていないが、そろそろ平均値に近くまで来ているのではないかと期待している。

あの痛かった膝は、体重が減ったおかげで当時の強烈な痛みは嘘のように消えた。おかげで膝サポーターも最近では装着する機会もなく、本の山に同居して埋もれている。
代りにウォーキングシューズを新調しなければならなくなった。



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■「丹後史料叢書」を購入

2018-10-04 06:15:22 | 書籍・読書

   現在幽齋や、忠興の豊前入り前の歴史を詳しく勉強している中で、「丹後史料叢書」を購入した。
御覧のように相当草臥れた除籍本だが、結構な値段であった。
その中の「一色軍記」や「丹州三家物語」などは、ありえない史実を含め面白おかしく脚色した物語であって、史料としての価値は見えず読むに堪えない。どれくらいいかがわしいかを知るためにも読んでおこうと思っての大奮発であった。
この叢書にある他の史料が疑いの目を以て見られてかわいそうではある。

 ノーベル賞を受賞された本庶先生の「教科書を信じるな」という言葉が一躍有名になった。
歴史の史料などはその最たるものである。まずは疑ってかかるのが常識である。昨今のインターネットの普及により誤った情報が垂れ流され拡散している。真実を見極める力が求められるし、誤りは直ちに認めて訂正する度量を持たなかればならない。大先生方の御著や論考が現在も訂正される機会もなくさらされている。
私自身も大いに気を付けていかなければならないと自戒している。

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