津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

加藤清正臣・稲葉伊豆守(利宗)

2008-03-08 10:07:42 | 歴史
 加藤家侍帳(肥後時習館本)をみると、二番備頭に齊藤伊豆守(五千二十石七斗)とある。「大日本近世資料・細川家資料」の人名索引において、東大史料編纂所は伊豆守を次のように紹介している。
【齋藤利宗】(齊藤)利三の子。天正十年山崎合戦に敗れ、剃髪して立本と穪す。細川忠興に預けらる。のち加藤清正に仕へ、五千石。清正歿後牢居す。寛永六年四月廿五日家光に仕へ、五千石。七年持筒頭、伊豆守。正保四年五月四日歿。年八一。(春日局はその妹)

 新熊本市史・通史編第三巻-近世Ⅰの第一編の内、「第一章 佐々・加藤氏の政治」の「家臣団の構成と重臣たち」のp178に紹介されているが、「幕閣の稲葉正勝の兄」とあるのは明らかな間違いである。伊豆(利宗)は春日局の兄であり、正勝は春日局の子すなわち正勝は伊豆にとっては甥である。東大史料編纂所は「清正歿後牢居」としているが、「新熊本市史」は忠広代も加藤家に在った如くの表現がある。さていかに・・・

 忠広が改易され、熊本城を受け取りのために派遣された正使こそ、稲葉正勝である。伊豆の想いは如何許りであったろうか。
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阿弥陀堂だより

2008-03-08 09:20:42 | 書籍・読書
 南木桂士氏著のある本の巻末に、六頁ほどの「あとがき・自著による自分史」というのがある。映画にもなった「阿弥陀堂だより」(文芸春秋)について氏は、「菊池信義さんの装丁が素晴らしく、初版のみなので古書としての値段があがるはず」と書いている。文脈からすると、これは氏の言葉ではなく巷の人がそういっているということらしい。重版の予定も無さそうだし、「日本の古本屋」でチェックしながら、なんとか手に入れたいナーと想いは募る。南木氏の著作については、ある方から紹介されてはまってしまい読みつづけているが、どの作品も爽やかな風が体の中を吹き抜けたような読後感を持たせてくれる。寺尾聰、樋口可南子主演の、映画が制作されている事も知らなかったが、DVDをかりて観賞しようと思っている。
「あとがき・自著による自分史」の南木氏は、なんだか饒舌である。
作品リストにチェックを入れながら読破に挑んでいる。


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