津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

改編

2008-03-16 15:15:26 | 徒然
 我がサイトの改編作業に入った。サイト立ち上げ当時のものが沢山有り、これらを整理して少し作動環境を改善したいと思い立っての事である。立ち上げ当時は資料も少なく、とにかく取り上げようといろいろUPしたのだが、数年を経過して読み返すと、将に汗顔の至りである。ブログについても、内容を吟味するといろいろ齟齬も見受けられる。本来の「新・細川家侍帳」の充実に基本を置いて進んでいこうと思う。ご協力をいただいた各位に深甚なる謝意を表するとともに、改編のご理解をいただきたいと思う。実は表紙を作り変えたいのだが、爺様の能力には限界があり(すでに限界・・?)これとて何時の事になるのか怪しい限りである。・・感謝
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豊前におけるペット事情

2008-03-16 13:18:48 | 歴史
「福岡県史近世史料編・細川小倉藩」を見ると、ペットらしきものについての記述が所々にみえる。

(1)寛永三年十一月十日「うつくしきからねこ(唐猫)御用候間、当町ニ所持仕もの候ハヽ、可被差上由・・云々」とある。その翌日の日帳には「三齋様江被進之ねこ之番ニ、御そうち坊主良春・宗也両人ニ申付候也」とある。召し上げられたという事であろう。

(2)同・十一月十五日「土佐より参候くろの御犬一匹、門司源兵衛ニ直ニ被成御預候、其ニ付、明日上毛へ御犬ニ仕候ニ被罷越候、其ニ付、犬ノはん米渡候様ニと被申候ニ付、則金子(嘉左衛門)ニ申渡、わたさせ申候、但、此方ニハ何共 御意ハ無之候へ共、当分つかへ申候ニ付、右之分ニ申渡候事」
同・十七日には「門司源兵衛ニ被成御預候前かとよりの赤犬、土佐より参候黒犬、合弐疋共ニ、かい料可相渡旨、土佐新太郎を以被 仰出候事」
同年十二月朔日には「(前略)合弐疋分かい料先渡可被申候、重而究次第、永々可被相渡との書付、遣可申候、以上」と奉行二名からの指示書と思われるものが控られている。

(3)寛永三年十二月十日には薩摩の島津家久より犬四匹が贈られた。「さつま殿より山路太郎右衛門と申仁、上下八七人ニ而御使者ニ被参候、御犬疋せ被参由候、吉田少右衛門被申来候事」その日は「御振舞」がなされている。一人は馬とあるが、他の人は犬を引いての旅で難儀なことであったろう。四匹の犬も同様であるが・・・
そして御使者には「呉服五つ被遣候、又犬疋弐人に銀子壱枚宛」が遣わされ、案内に永良長兵衛がついて、三齋が居る中津へ向かっている。そして十三日には忠利が中津へ出かけているが、「御犬」の事で話しも盛り上がった事だろうが、使者を交えて極秘の話しも行われたのだろう。使者は十五日猪膝につき、翌十六日歩小姓二名の案内で帰国した。其の後御小人弐人が薩摩へ飛脚、寛永四年二月五日返書を持帰っている。こうなると「ペット」を贈る単なる親善外交とは言えない様に感じられる。
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国際交流

2008-03-16 09:21:33 | 熊本
 昨日の話、午前中「史談会」に出席、楽しい時間を過ごした後、地図を片手にしばし散策。例の「江戸時代ゼンリン地図」である。会場の市民会館はかっての藩主邸「御花畑」の真向かいの場所である。裏手に菅原天神があるが、場所がどうも違うように思われるが、地図のスケールの違いだろうか。幕末期玄祖父上田久兵衛の屋敷は菅原神社の横にあった。地図を広げそんな事を思いながら立ち止まっていると、二三人の人に囲まれた。男性外人一人と、日本人男女である。「何をしていますか」と変な日本語の外人のクエッション。返事に窮していると、日本人の女性が「この地図は何ですか」と聞いてきた。これは江戸時代の侍屋敷地図だと答えると、通訳を受けた外人はとたんに身を乗り出してきた。女性が「見せていただいてもいいですか」ときく。「どうぞ」と手渡すと、興味深そうに眺めている。熊本城域の地図を取り出し手渡すと「OH」と外人さん。赤鉛筆で現在の橋の位置や、道路状況、川の流れ等を書き入れたものだが、余計に興味が湧いているようだ。余りの熱心さに「差し上げましょうか」と声を掛けると、通訳を受けて大きな手が伸びてきた。遠慮はなかった。日本人二人が戸惑った様子で「本当にいいんでしょうか」と聞く。「いいですよ、どうぞ」と答えると、今から熊本城を案内するのだそうな。そういえば旧藩主邸御花畑の一隅に「国際交流会館」がある。「アリガトゴザイマス」と又強烈な握手を受け、何度も振り返っては手をふって去っていった。国際交流に一役かって帰途と相成った。
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