大日本赤誠会愛知県本部ブログ版”一撃必中”

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NASAの新赤外線望遠鏡 ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡 2025年打ち上げ!

2023年02月13日 09時20分30秒 | 宇宙 月、火星、惑星探査 ビッグバン パーサヴィアランス インジェニュイティ

ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡 Nancy Grace Roman Space Telescope

ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡は、近赤外線領域で太陽系外惑星の探査と宇宙質量の68 %を占める暗黒物質 (dark matter)と、宇宙を膨張させる続ける27%を占めるダークエネルギー の研究をするのが目的。 2016年2月に広視野赤外線サーベイ望遠鏡(WFIRST=Side Field Infrared Survey Telescope)として開発が決定、2020年5月にローマン宇宙望遠鏡と改称、打上げは2025年の予定。打上げ後5年間の運用経費を含む総開発費は、約40億ドル(4,200億円)を見込む。
ナンシー・グレース・ローマン宇宙望遠鏡(Nancy Grace Roman Space Telescope)の直径2.4 mの主鏡が完成した。この主鏡は、地球近くの星々から遥か遠くの銀河の微弱な光までを集めることができる。ローマン望遠鏡は、ハブル宇宙望遠鏡が一度に観測できる面積の100倍の広い範囲を一度に観測できる。
ローマン望遠鏡は人間には見えない赤外線を通して宇宙を観測するので、途中のダスト・ごみ等に邪魔されることなく、微細な光を明瞭に捉えることができる。望遠鏡の集光能力は主鏡の大きさで決まるので主鏡が大きければより多くの微かな光を捕捉できる。
ローマン望遠鏡の主鏡直径は2.4 mでハブル宇宙望遠鏡と同じ大きさ、しかし重さは4分の1以下の186 kgしかない。これは技術の進歩のお蔭である。


ローマン宇宙望遠鏡の主鏡。主鏡には米国の国旗が写っている。主鏡表面は家庭で使う鏡の数百分の1の平滑度に仕上げてあり、主鏡で集めた光を副鏡で反射して中央の開口部を通して観測機器で焦点を結ばせる。


ローマン宇宙望遠鏡の構成図。左から入った光は主鏡で集光し副鏡で反射され「WFI=Wide Field Instrument /広視野用観測機器」で焦点を結ぶ。

NASAのナンシー グレース ローマン宇宙望遠鏡は、1 回のショットで 100 枚の高解像度ハッブル画像に相当するものを撮影し、空の広い領域をハッブルより 1,000 倍以上速く撮影します。ローマ宇宙望遠鏡は数か月で、ハッブル宇宙望遠鏡が 30 年にわたって行ってきたのと同じくらい詳細に、近赤外線で空を調査できるようになりました。
ローマンはまだ宇宙に対する広くて鋭い目を開いていませんが、天文学者はすでにシミュレーションを実行して、何を見ることができるかを実証し、観測を計画しています。
私たちの近くにあるアンドロメダ銀河 (M31) の一部のこのシミュレートされた画像は、ローマ宇宙望遠鏡を 1 回向けただけでカバーできる広大な広がりと細部のプレビューを提供します。数百回のハッブル観測から収集された情報を使用して、シミュレートされた画像は、およそ 34,000 光年の範囲をカバーし、Roman で検出可能な 5,000 万個を超える個々の星の赤色光と赤外光を示しています。
18 枚の画像を無作為に配置したように見えるかもしれませんが、このシミュレーションは実際には 1 つのショットを表しています。それぞれが 16 メガピクセルの 18 個の正方形の検出器が、ローマンの広視野計器 (WFI) を構成し、望遠鏡に宇宙への独自の窓を与えます。
ポインティングするたびに、ローマ宇宙望遠鏡は満月の約 1/3 倍の領域をカバーします。比較すると、個々の赤外線ハッブル画像がカバーする領域は満月の 1% 未満です。
ローマンは、暗黒エネルギー、太陽系外惑星、太陽系から観測可能な宇宙の最も遠い銀河までの一般的な天体物理学など、幅広いトピックにわたって重要な問題に取り組むために必要なビッグデータを収集するように設計されています。ローマンは、5 年間の主要なミッションで、数千の惑星、数十億の星、数百万の銀河、および宇宙を支配する基本的な力に関する 20 ペタバイトを超える情報を収集することが期待されています。
この画像のシミュレートされたデータ セットを作成したシアトルのワシントン大学の Ben Williams のような天文学者にとって、Roman はアンドロメダのような近くの大きな天体を理解する貴重な機会を提供します。空に大きく。
ローマ宇宙望遠鏡は、アンドロメダ座をハッブルの約 1,500 倍の速さで調査し、わずか数時間で銀河の主円盤のパノラマを構築できました。

@95%の宇宙の謎に迫ります。興味があろうが無かろうが、どなた様も、もう目が離せません。