
日の丸E2D 機体番号473 474 令和2年(本年)4月に2機納入されている。
ノースロップ・グラマンは昨年(令和元年)3月29日、日本の航空自衛隊へE-2D初号機を納入した。この日の丸E-2Dは、現行のE-2C更新分としてではなく、2014年の中期防衛力整備計画において、完全な増勢分として4機調達した内の初号機。これとは別に、2018年の中期防衛力整備計画でも、新たに9機のE-2D調達が決定し、2019年予算に9機分の費用、1,940億円が一括計上され、計13機のE-2D導入が決まっている。
E-2Dのレーダー性能や、共同交戦能力については、多くの記事で触れられていると思うので割愛するが、米海軍仕様のE-2Dと、日本が導入したE-2Dとの大きな違いについて1点だけ言及しておく。
輸出仕様のE-2Dは「フル・ウエット・ウイング」が装備されているため、空中給油なしでも8時間を超える滞空性能を持つが、米海軍のE-2Dは「フル・ウエット・ウイング」を装備しておらず滞空性能は5時間程度。
補足:ウエット・ウイングとは翼内燃料タンクのことで、輸出仕様のE-2Dは、主翼の折り畳み機構を廃止し、翼内燃料タンクのスペースを拡張している(フル・ウエット・ウイング)のではないかと言われていたが、岩国基地へ、日本のE-2D初号機が空輸された際、主翼を折り畳み駐機していたため、主翼の折り畳み機構は廃止されていない。一体どの様にして燃料搭載量を増やしたのか謎。(増やしてなかったと想像できます)
三沢基地 早期警戒機9機導入 E2D 機体点検後空自に引き渡される! CEC装備
列島周辺の空域を監視するため日本が航空自衛隊への導入を進めている米国製の早期警戒機「E2D」の配備時期が、当初の予定より少なくとも4年遅れることが防衛省への取材で明らかになった。日本側が求める航続距離延長のための機体変更作業が難航していることが大きな理由という。米政府から防衛装備品を購入する有償軍事援助(FMS)による取引の課題が改めて浮かび上がった形だ。
早期警戒機は、2014~18年度の中期防衛力整備計画で新機種4機の導入が盛り込まれた。その機種について防衛省は14年度、米政府が提案した米ノースロップ・グラマン社製のE2Dを選んだ。E2Dは全長約18メートル、幅約25メートルで、乗員5人。機体背面に円形レーダーがあり、上空で航空機の監視や通信の中継を担う。FMSで調達し、価格は1機当たり約260億円(19年1月時点)とされる。
@実際の所、どうなっているんでしょうね? 納入機の主翼の折り畳がそのままだったという事は、改良されていなかったという事でしょうか?
で、結局約束が違うと言う事で、設計しなおし時間がかかっているという事かも・・・・
前にも書きましたが、航続時間を延長した分、乗務員には負担がかかりますが、そのために米軍仕様にはないトイレや食事を温められるギャレーも装備されています。
併しながら、写真にあるように2号機3号機は主翼の折り畳はないように見えますので、これから順次配備されていくものと信じます。
切れ目ない防衛体制の確立をお願いしたいものです。