f-35のAN/APG-81 これでも十分索敵能力はあるが・・・
F-35「ライトニングII」はロッキード・マーチンが主契約企業として製造・納入していますが、ノースロップ・グラマンも胴体中央部および主翼外板、いくつかのセンサーシステム、アビオニクス、ミッションシステムなどの生産に関与しています。
そのひとつとして同社は現在、AESA(アクティブ・フェイズド・アレイ)レーダーであるAN/APG-81も手掛けています。このレーダーはF-35戦闘機の火器管制も担う基幹的システムですが、これに代わる新型レーダーとしてAN/APG-85を開発中だと公にしました。
AN/APG-85は、F-35戦闘機の全バリエーション、すなわち空軍仕様のA型、垂直離着陸可能なB型、空母艦載モデルのC型すべてと互換性があり、空中だけでなく地上の脅威にも対処可能な優れた多機能センサーだそうです。
AN/APG-81と比べて、AN/APG-85は大きく性能向上を果たすため、制空戦闘能力に限らず、機体の生残性や戦場の状況認識能力アップにも寄与するとのこと。
ノースロップ・グラマンは、AN/APG-85のシステム詳細などはいまだ明らかにしていないものの、今回、新たなレーダーの名称が公になり、将来換装が計画されていることが明言されたことで、もしかしたら追って画像なども公開されるかもしれません。
ノースロップ・グラマンは、F-35の中央胴体やAN/APG-81アクティブ電子走査型アレイ(AESA)火器管制レーダー、AN/AAQ-37分散開口システム(DAS)、AN/ASQ-242通信・航法・識別(CNI)アビオニクス・スイートなどを手掛けている。
@これも何度もここで書いてきましたが、そもそもAESAレーダーを世界に先駆けて開発実用化したのは我が国です。汎用護衛艦やF-2戦闘機で一昔前から使っています。更に青色発光ダイオード「GaN(窒化ガリウム」)を開発し、ノーベル物理学賞を赤崎、天野、中村の三氏が受賞しています。同じ大きさのパワーモジュールならその性能はヒ化の100倍です。所謂電力比は、20dbです。