インドと中国が領有権を争いインドが実効支配している印北東部アルナチャルプラデシュ州に、インド政府が超音速巡航ミサイル「ブラモス」(射程約290キロ)を初めて配備することを決め、中国が猛反発している。両国関係は最近、核関連物質・技術の輸出を管理する原子力供給国グループ(NSG)へのインドの参加に中国が反対したことなどにより、ぎくしゃくした状態が続いており、安全保障をめぐっても険悪な空気に包まれ始めている。
ブラモスは、インドとロシアが共同開発し、陸軍と海軍の一部には、すでに配備されている。インド・メディアによれば、印政府は8月はじめ、430億ルピー(約650億円)をかけてブラモスを配備した新たな連隊を立ち上げ、山岳地帯での戦闘のために、アルナチャルプラデシュ州に展開することを決めた。
中国は早速、これに反発した。中国人民解放軍の機関紙、解放軍報は「国境付近での超音速巡航ミサイルの配備は、自衛のための必要性を超えており、中国のチベット自治区や雲南省への深刻な脅威となる」と指摘するとともに、「ブラモスの配備は、中印両国関係に競争と対立を増加させ、地域の安定に悪い影響をもたらす」とインドの決定を批判した。
参考:ブラモス:マッハ3
ロシアの「Yakhont」ミサイル
@インドでは、連日この問題をメディアが取り上げて報道しているようです。核保有国同士ですから、ちまちまやらないで、思い切ったいい喧嘩を見せてもらいたいものです。