中野さなえ活動日誌

花には太陽を こどもらには平和を

会議二つ・昨日の「放課後子どもプラン」シンポの報告

2008年02月18日 17時59分12秒 | 活動日誌
               (しっかり開いたチュウリップ)

 拡大常任委員会と常任委員会が開かれ、会議の一日でした。

 さて、昨日の「放課後子どもプラン」のシンポの中身にちょっと触れておくことにします。
 文部科学省と文科省は、「放課後子ども教室(全生徒対象)」と「学童保育(働いている家庭の子対象)」の二つの事業を進める「放課後子どもプラン」を発表しました。

 今までの運動が一定実って、学童保育のガイドラインに大方の定員数や一人当たりの面積(おおむね1・65m2)などの基準が盛り込まれるなどの前進が見られます。国庫負担として「子ども教室」は68・2億円、「学童保育」には前年度比38・3億円増の158・5億円が予算化されました。

 山口さんが富山県の皆さんとこの件での国会交渉した時の厚労省・文科省両方の見解は、この二つの事業を一体化してごちゃ混ぜにするのではなく、よさを生かして運営してほしい、とのことだったそうでです。

 そのとおりで、この二つは対象も目的も違うので、まったく別のものとして発展させるのが筋だと思います。

 ところが、昨日の長野市のプランでは、「子どもパーク」「子どもプラザ」などややこしい名前をつけて説明していましたが、結局どうしたいのかよくわからなかった。一体化を考えているようですが、具体的に見えてこない。

 「おやつは今まで学童で出ていましたが、やめます。が、現場でどうしてもと言うならまかせます。学童の子におやつをやって、子ども教室の子はうちで食べなさい、なんて言えますか」と、わけのわからないことも言ってましたね。

 また、空き部屋がないときは「低学年の教室の後ろをカーテンで仕切って使えばいい」など、およそ非現実的な話や、「子ども教室」の予算はとりあえず3年だから」と市の持ち出しの心配をして一体化を進めようとしているのか・・・?

 わかったことは、60人定員のところ120人にもなってまだ待機児童がいるくらい、何とかしてほしいとの要求が強い学童については、なんら手を打つつもりがないと言うこと、もうひとつは、「子ども教室」はボランティアでと言っていたが、専任を配置するとのこと。こちらは前進。

 市との交渉ではなくシンポジウムだったので、はっきりしないところを残しましたが、現場をもっと把握してほしいと思いました。

 あるお母さんがフロアから「子どもにお金をかけたくないのですか」
 学童の指導員からは「子どもは学校でのストレス、家庭でのストレスを抱えてくる。吐き出してやらないと宿題も手につかないのが実態。労働実態のひどさ、詰め込みといじめなど、ストレスは計り知れない」と厳しい訴えがありました。

 私も自分の子どもの放課後対策では、さんざん運動してきました。当時は「自分の子どもをほったらかして働く親が悪い」などと、心無いこともずいぶん言われ、交渉しようにも窓口がなくたらいまわし。

 あげくは、自宅を開放して無認可の学童をやるなど、当時の親御さんはほんとにご苦労されました。
 その長い運動が実り、今は、児童福祉法にも盛り込まれ大きな前進をしましたが、要求はかつてより強く、子どもを取り巻く状況も大変な変化があります。
 
 そして学童は満杯の状況です。

 子どもを大切にしないで、どうしましょう。何とか良い方向に持っていくように頑張りたい。子どもの育ちにお金をケチるなんて、最低。
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