あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

カントリーウオーク三浦七福神(1)

2007-05-15 22:13:07 | カントリーウオーク
 埼玉県内を中心にカントリーウオークを楽しんでいるグループ
の、春の1泊例会で、神奈川県・三浦半島の南側に広がる三浦
七福神をめぐるウオーキングを、5月12日(土)~13日(日)に
行いました。

 今日のレポートは、初日の行程です。

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 5月12日(土)、京浜急行品川駅に集り、9時44分発三崎口
行き特急に乗り、10時49分に終点・三崎口駅に着いた。

 好天でさわやか、歩くには快適な陽気である。11時6分に出発、
駅前の国道134号を北に少しで、東側の台地下に下る。

 斜面林でウグイスが鳴き、白いカマツカ(鎌柄)の花が咲く畑の
間を北に進み、神田から国道の西に回る。


 正午近く、黒崎にある七福神最初の寺、延寿寺に行く。延慶3
年(1310)建立の古寺。現在はコンクリート造りの本堂に、寿福
大黒天が祭られている。


 境内には2段に渡りたくさんの気根が垂れ下がったイチョウの
古木が立つ。


 ここで昼食となり、品川駅構内で買ってきた弁当を食べる。


 12時47分に出発、南側の台地に上がると、広々とした畑作
地帯となり、キャベツ、カボチャ、トウガン、スイカなどが造られ
ていた。
 
 初声(はつせ)町三戸の海岸沿いの集落を南に進み、上原から
畑の間を東に向かうことにした。

 ところが一帯は畑や雑草地がすっかり掘り起こされ、地図上の
道路は消えていた。ちょうど、京急三崎口駅の延長上にあること
から、京急グループの開発で、新駅が出来るのかと推察された。

 南に回り、造成中の工事車両の通路らしいところを進み、草
つきの細道に上がった。林と畑の間を進んで小さい峠を越え、
水谷戸の小集落に出た。

 なぜここにと思われる場所に法務局三崎出張所があり、その
東側から谷間に下り、県や三浦市、かながわトラストみどり財団
の管理する「小網代の森」に入る。

 河川の源流域の森林から湿原、河口、干潟まで自然状態の
まま一帯となって豊かな生態系が残っているのは、関東、東海
地方ではここだけとか。近郊緑地保全地域に指定されている。

 谷まで下り、うっそうとした広葉樹に覆われた道は、小さい流れ
の浦の川に沿って緩やかに下っている。小さい橋を幾つか渡り、
流れを横切る。

 下流にではぬかるみが多く、右に左によけながら進み、小網代
湾の最奥部に出た。

 湾の南側に回り込んで行くと、二つ目の七福神、白髭神社があ
った。

 長安寿老人を祭り、小網代湾が昔から廻船寄港地、三崎の避
難港として知られていたことから、航海安全大漁満足の神として、
古くから崇拝されてきたという。

 朱塗りの社殿前に、小石で打つと金属音がするので「カンカン
石」とも呼ばれる鳴石がある。


 境内は狭いが、太いマキと大イチョウが2本立っていた。
手水鉢は、海の神らしく、大きな帆立貝である。


 目の前の小網代湾にたくさん浮かぶヨットを見ながら休憩した。
神社の前には、長谷川造船というヨットの製造、販売所がある。

 小網代の家並みを南に抜けると、右手に油壺湾が見下ろせる。
天然の入江を利用した漁船の避難場所で、ここもマストの長いヨ
ットが数10隻係留されていた。

 更に進んだ諸崎湾には、百隻を超えるかと思われる多量のヨッ
トが浮かび、岸辺に大きなボラや、たくさんの小魚の泳ぐのが見
えた。


 白須から尾上町へと小さい坂を上り下りし、海外町に入ると、
道路際の斜面に筋状の大岩が露出している。

 スランプ構造といい、三浦市天然記念物に指定されている。


 テングサを干す浜沿いを右に回り込み、白石町にある桃林布袋
尊の見桃寺(けんとうじ)に行く。

 鎌倉時代、源頼朝が設けた三御所の一つで、桃の御所の旧跡
という。本堂はコンクリート造りで、施錠されていた。

 この寺に、大正2年(1913)、北原白秋が身を寄せ、「城ヶ島
の雨」の誌や、歌集「雲母(きらら)集」はここで生まれたとも言わ
れる。

 境内には白秋の筆跡になる「さみしさに 秋成が書(ふみ)読み
さして 庭に出てたり 白菊の花」の歌碑があった。


 三浦半島の南西端、三崎港に面した今日の宿、「サンポートみ
さき」は近い。16時46分に着いた。

(天気 晴、距離 12㎞、標高差累積 600m、地図(1/2.5万)、
 浦賀、秋谷、三浦三崎、歩行地 神奈川県三浦市)

コメント (2)
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