あるきメデス

あちこちを歩いて、見たこと、聞いたこと、知ったこと、感じたことなどを…

四国遍路宿の夕食(3)

2007-04-28 17:32:23 | 四国遍路あれこれ
 =2006年11月29日~12月6日=

 2度目の四国遍路前半は、残り1/3を切りました。19日目の
11月29日(水)は、おにぎりのほか、バナナ、ミカン、あめなど、
たくさんのお接待をいただいて久百々を出発し、足摺岬にある
38番金剛福寺に到達しました。

 この日の宿は、岬を回って5kmほど先にある民宿青岬に、2度
目のお世話になりました。

 民宿とは思えぬ鉄筋2階建ての大きくて清潔な宿。夕食は、今回
の遍路宿で1番と思われる豪華メニュー、歩き遍路にはもったい
ないような食事です。

 詩歌やエッセイなど、書くことが好きと言われる、おかみさんとの
会話もはずみました。

 11月30日(木)は、初めてのルート、海岸を大回りして月山神社
を経由、39番延光寺に向かいます。この日は、土佐清水市の西南
端にある、初めての民宿、叶崎(かなえさき)です。

 小さい漁村の民宿らしい、そぼくな雰囲気が気に入りました。

 第21日目の12月1日(金)は、大月町を抜け、宿毛(すくも)
市の南端、港に面した大島屋旅館泊まりです。港に面した部屋
から、港の向こうの山に落ちる入り日がきれいでした。

 夕食は、タイの刺身など、郷土料理をおいしくいただきました。
 
 12月2日(土)は、宿毛湾沿いに北に進み、宿毛市の中心街に
ある岡本旅館泊まり。午前中に着いたので、ザックを預け、軽装で
39番延光寺まで往復しました。

 岡本旅館は、宿毛の郷土料理が名物のようですが、この日は、
水道と風呂の工事中で夕食は無し。近くの焼き肉兼居酒屋で夕食
を済ませました。
 
 第23日、12月3日(日)は、かなり冷え込み、寒い1日でした。
高知・愛媛県境の松尾峠を越えて愛媛県に入りましたが、昼食は
ふるえながら集会所の屋根下で食べました。

 宿は、愛媛最初の霊場、40番観自在寺の先、民宿礒屋です。

 前回、隣町での遍路の催しに参加させてもらうため、おかみさん
には大変お世話になりました。今回は1人ですが、こたつに入って
おかみさんと話ながら、心づくしの夕食をおいしくいただきました。

 翌12月4日(月)も、寒い1日でした。前回、津軽三味線奏者で
ご自身も遍路をされた月岡祐紀子さんの、「遍路組曲」などの演奏
を聴いた、思いで深い峠を越え、宇和島市に合併した旧津島町の
三好旅館にお世話になりました。

 この宿は、古き良き旅館の風情をたっぷり残し、お遍路に暖かく
接して下さり、料理も盛りだくさんの、お勧めの宿の一つです。

 25日目の12月5日(火)は、宇和島市の中心街を抜け、41番
龍光寺から42番佛木寺までお参りして、近くにある初めての宿・
民宿とうべやです。

 親父さんが一人で切り盛りしていますが、歩き遍路に気持ちよく
対応して下さり、気に入りました。

 遍路宿では初めて、とろろ汁をたっぷりいただきましたが、おい
しくて、疲労回復にもよいようです。

 第26日、12月6日(水)は、前半の最後、43番明石寺を経て、
「おはなはん」の町、大洲市のときわ旅館でした。

 とうべやさんに相談して勧められたところですが、若いご主人や
大おかみさんなどが気持ちよく接して下さり、おいしい食事とあわせ、
ここもお勧めの宿です。


 翌12月7日、雨の中JR内子駅まで歩き、帰途につきました。

 前半の宿は、どこも歩き遍路に暖かく接して下さり、歩き疲れた
体がリフレッシュでき、食事も満足なところばかりでした。

 明日以降は、今年2月中旬から3月上旬に泊まった、後半の遍
路宿の夕食も順次ご紹介します。      (続く)



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