あるきメデス

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四国遍路道ふた旅(後編)・香川その5

2007-04-17 19:22:31 | 四国遍路道ふた旅
 今日は1日冷たい雨で、気温も15℃に達せず、寒い1日でした。

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 第16日 2007年3月5日(月) 雨後晴
 81番白峰寺~83番一宮寺
 =高松市内の霊場を巡る=



 6時20分起床、7時朝食。7時25分頃東横イン中新町を出た。
雨なのでポンチョを被る。近くのローソンでおにぎりと牛乳を買い、
栗林公園北口駅7時43分発に乗る。

 高松駅で乗り換え、8時8分国分駅に着く。電車の中で雨用
ズボンとスパッツも付け、8時17分に国分駅をスタートした。

 雨は小降りになり、生暖かい風。ポンチョを着ているので、
少し歩くとむし暑い。昨日お参りした80番国分寺駅境を東に
抜け、国分寺跡にある創建当時の伽藍配置を復元した10分の
1模型を見る。


 車道を山すそに向かう道には、松の苗木畑が多い。


 簡易舗装の遍路道となり、山腹の石鎚神社公衆トイレそばまで
続く。

 その先は、幅広い土道となり、緩やかな上り。丸木の段があり、
「まむし注意」の標識が立つ。台車を引いて上る若い男性遍路を
追い抜く。「大変ですね」と声をかけたら、焼山寺は1日がかり
だったという。

 ジグザグの急登となり、振り返ると国分寺の町並みや南側の
山々の展望が展望が広がる。

 展望台に着き小休止後、稜線上の県道180号に上がった。
片側1車線ずつの舗装路だが、車はほとんど通らない。南西側、
自衛隊善通寺駐屯地の射撃訓練中らしく、激しい射撃音が時々
響く。

 前回より先まで県道を進み、右カーブ点で、駐屯地の境界沿い
に進む遍路道へ。500m足らずで県道の先方に出て横断、北に
下ると、自衛隊古田へい舎横に出た。

 西に向かい、緩やかに広葉樹の間を下って行くと、鎌倉時代
末期の摩仁輪塔と、馬などの乗り物を降りるように促す下乗石
がある。

 間もなく81番白峰寺(しろみねじ)である。

 標高260mの山の中腹、石段の上に本堂と大師堂があり、
十二支の守り本尊が並ぶ。


 石段下の北側に、崇徳天皇御廟所の頓証寺殿がある。

 気温が下がって寒く、梅はまだ咲き始め。山門を出て北側に
あるトイレ付近からは、瀬戸大橋が見えるのだが、今日はガス
で遠望は出来ない。

 もとの道を自衛隊古田兵舎そばまで戻り、その延長上を東に
向かう。アップダウンが少なく、歩きやすい落ち葉道。1丁ごとに、
きちんと町石も残っている。


 「陸軍用地」の標石も何個か残っていた。

 19町石を過ぎて上りとなり、県道281号に上がる。雨は小降
りとなり回復の気配。その代わり風が強まる。県道を少しずつ
下り、のぼりの並ぶ足尾大明神前を通過、最後は遍路道を進ん
で、82番根来寺(ねごろじ)に着いた。

 ここも標高365mの山腹にあり、境内は豊富な樹木に覆われ
ている。本堂の両側には回廊を巡らし、中に小さい万体観音像
が並ぶ。本堂前の白梅が見頃だった。

 境内西側に、昭和50年(1975)頃枯れ、樹齢約1600年と
いう白猴欅(はっこうけやき)が、屋根掛けで保存されていた。


 参拝、納経を終え、山門の横にシートを敷いて昼食。雨は上が
ったが風が冷たい。震えながら急いで食べ、下りにかかる。

 今回は直接、次の一宮寺に向かわず、別格霊場、香西寺(こう
ざいじ)も回ることにした。山門のすぐ左手、「四国のみち香西口」
の標識に従い、広く緩やかな道を下る。

 途中で自宅に電話し、半世紀近く前、職場の研修機関で1年間
一緒だった、近くに住むMさんの電話番号を聞く。Mさんに電話
したが、午前、散歩中に足をくじき外出できないとのこと。残念
ながら会えなかった。

 下に見える高松市街は晴れてきた。瀬戸内海の展望も広がり、
大型船も見える。柑橘畑の多い集落に下り、山すその道を東へ
回る。風が強く、菅笠が飛ばされそう。

 遍路標識が無く、途中で200mほど行き過ぎ、おかしいと気
づいて戻り、下の池に向かう。桑崎池など幾つかの池のそばを
抜け、別格19番、香西寺に着いた。

 本堂は、400年ぶりの改修中で、隣の小さなお堂が仮本堂。
その隣に大師堂が並ぶ。参拝客も多いのか、納経所には遍路
用品がたくさん並んでいた。晴れてきたので、雨具をしまう。

 山門のそばには、たくさんの水子地蔵が並んでいる。

 納経を終えたら14時45分、次の一宮寺までは11㎞ほど。
今日も17時までに納経を終えたいと、ビッチを上げることにする。

 香西局の先で県道177号に出た。さらに左からの車道に合し
て車が増える。JR予讃線鬼無駅そばで東に回り、駅で小休止
した。

 木津川の東に出て、右左右左と数度曲がり、南に向かう。香東
川左岸敷きの歩行者と自転車専用の道に入った。

 高松自動車道と二つの橋下を通過する。川の流れは少ない。

 自転車道を離れ、県道12号香東大橋を渡って東へ。一宮町の
町並みに入り、16時30分に83三番、一宮寺に着いた。

 大師堂の奥に、昨夏落成の白木の真新しい護摩堂が出来て
いた。境内に、悪人が頭を入れると抜けなくなるという薬師如来
の石像がある。無事納経できホッとする。


 東側の山門を出て北に向かう。県道172号が遍路道だが、
歩道がないので東に並行する国道19号に回った。角にある
「セルフうどんはすい」に入ろうと思ったが、17時閉店だった。

 ひたすら国道を進み、18時27分、東横イン高松中新町に
入る。今日も納経時刻を気にして後半急いだので、疲れて眠い。

(コースタイム〉東横イン高松中新町7:25ー栗林公園北口駅
7:43=高松駅7:49~53=国分駅8:08~17ー国分寺跡8:27
~30ー上り口8:53ー展望台9:27~33ー陸自古田兵舎下り口
10:01ー81番白峰寺10:18~45ー兵舎横分岐11:01ー足尾大明神
11:53ー82番根来寺(昼食)12:12~40ー桑崎池東北の池13:35ー
別格19番香西寺14:09~35ー鬼無駅15:12~16ー高松自動車道
下15:53ー香東大橋16:15ー83番一宮寺16:30~56ー東横イン
高松中新町18:27

(距離 31㎞、地図(1/5万) 丸亀、玉野、高松南部、歩行地
 高松市(旧国分寺町、高松市)、坂出市、歩数 54,500)
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