第3日 2004年11月15日(月) 曇後晴 <46番浄瑠璃寺>
=三坂峠を下って松山市内へ=
6時10分起床、まだ雨は降っている。昨夜はかなりの雨だった。
7時朝食、7時45分古岩屋荘を出発。ポンチョは着けず雨ズボン
とスパッツを着用した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/28/a6d081e4ecc9662e8148083faaae6893.jpg)
宿の周辺、大岩と紅葉の取り合わせがよく、それにもやがかか
り独特の景観を見せてくれる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/2e/7e6235d95e287a9cc8b47cc3c1ca4510.jpg)
宿のすぐ西から谷間を西に進むへんろ道に入る。大岩の下に
ある不動明王堂を見下ろしながら進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/25/1d60dc3f0e36b40e6f58d146bd88d458.jpg)
緩い上り道にかかるともう汗ばんできた。
八丁坂入口から先は、落ち葉がたっぷりの林道を抜け、いっ
たん県道に出て、さらに南側のへんろ道へと、昨日岩屋寺に向
かった道を逆行する。
県道に出たら、男性遍路3人と相次いで行き違った。河合の
交差点先で昨日の道と分かれ、少し先で「四国のみち」の標識
に従い、畑の横の細道に入ったが、どうもおかしい。
少し上に林道があったので上がって了解。どうやら標識より
少し先に入口があったようだ。
林道は途中から沢沿いになる。沢から上がってきたのか、
林道にサワガニが2匹いた。
上り詰めたところが千本峠。狭い峠の手前は広葉樹林だっ
たが、峠の先は、その名のもとになったと思われる沢山の杉
が林立し、ガスがたれ込め薄暗い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/c9/9c89f752220d03c15a5ab41ad33aba88.jpg)
ガスの中を下っていったら数戸だけの高野集落に出た。
集落の外れにある天満宮のそばに、東屋とトイレを設けた
休憩地があった。峠越えで汗をかいたので休憩する。しかし、
気温が低いのか、ちょっと休んだだけで涼しくなった。
集落を出たら雨が落ちてきたので急ぎポンチョを着ける。でも
すぐ止み、以後、降られずに済んだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/89/6f9302db9404265edfc12e7bd575bae6.jpg)
大除城跡の説明板がある槻之沢集落で車道に下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/4c/2e77a8b0f330a8cca6dee45ff643308f.jpg)
いっぱい実った柿の木とS字カーブの棚田が、日本の原風景
を見せてくれる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/6a/bc0623e06d3f05e16960b799367aedf1.jpg)
山砂採取場の脇を下って国道33号に出た。国民宿舎で聞い
てきた、弁当調達のため、久万町中心街方向にあるコンビニ、
サークルKまで500mほど行き戻る。
車の多い国道を北に進む。明神小を過ぎ、中組集落の「東明
神青空市」の看板が出た店がある。閉店している小屋にイスが
あったので、無断借用して昼食をさせてもらう。
昼食後も、緩い上り道となった国道33号を進む。U字溝だけ
の車道となり、アップダウンが多くて歩きにくい。左下の谷間で、
三坂峠をバイパスするための三塚第1トンネル工事が進んで
いた。
急カーブ点にあったレストパーク明神や、皿ヶ峰(12う0,5m)
登山口を過ぎ、1kmほどで三坂峠へ。薄日が出てきたが、標高
718mの峠近くは吐く息が白い。
民家の前を抜け、四国のみちになっているへんろ道を下り始め
ると、眼下に松山市郊外の家並みの展望が広がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/a1/deb6546ca9eef61e2f0289d8c72b2882.jpg)
道は幅広く、思ったより傾斜も緩やかで、膝の負担も少ない。
途中に久万街道の説明板があり、「この道は明治25年(1892)、
旧国道33号が開通するまで、松山と高知を結ぶ重要な街道だっ
た」という。道理で、草道で濡れるかと思って、スパッツも着けた
まま来たが、不要だったのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/c6/54d0844cbf08bb59c93754c150bd0fd5.jpg)
右からの流れが迫ってきたところに東屋があったので、ひと
休み。その先は、簡易舗装の下り。向かい風が気持ちよい。
細い棚田が続くが、周囲に猪よけのトタン板と電気牧柵が張っ
てある。
桜集落から榎集落までは、開けた棚田沿いの気持ちよい下り。
桜集落に、「お遍路さんの道の駅」があり、石のベンチといす、
石の水車など、石造りのものが並ぶ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/a2/a7a3346e03908ed9d7048191c4f47896.jpg)
本組からの棚田沿いの道を、途中から上がって行くと、ミカン
畑が現れちょうど収穫中。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/90/9ad908462cc416c8949e55b6e75a3134.jpg)
挨拶をしたら、「幾つでも持って行きな」と言う。大きくてよく
熟したのを2つだけいただいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/c5/7ba306a9c820968f22a8ab15cbf13fd3.jpg)
番外霊場網掛大師堂に参拝。道路際に、弘法大師の網掛け石
という大石がある。名のとおり網のような縞が付いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/ee/deb27a4ee5d5e29af3e333947a34de20.jpg)
そばの民家で、奥さんが炭焼きがまのようなものに薪を燃や
していた。聞くと、五右衛門風呂で、別棟に新しい風呂もあるの
だが、ご主人はこの風呂が好きなのだという。
奥様心づくしの風呂で、ご主人は心も体も温まることだろうと、
うらやましく通り過ぎた。
上関屋で県道207号に上がる。御坂川を渡って間もなく久谷
郵便局があったので入り、月初に発売された四国霊場の切手を
購入した。
16時10分、民宿長珍屋に着く。コンクリート造りで、団体参拝
客用の旅館と、個人遍路用の民宿は玄関が別。ザックを置かせ
てもらい、そばの46番浄瑠璃寺へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/fb/b8d405eabd5415cfa2cc3fa1dba01e95.jpg)
境内には、樹齢千年を越すという高さ20mのイブキの大木や、
仏足石、説法石、九横封じ石、さらに戦死者への思いを記した皿
を埋め込んだ鎮魂の皿などがある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/6c/76f7f651817ff984df59abbb6669883a.jpg)
民宿客は4名。コインランドリーで洗濯中に入浴。まだ誰も入って
いない泡風呂で、今日もこった肩(特に右)をよくもんだ。
夕食は大食堂。20人前後の団体が3グループ入り、その一つ
には、若い坊さんが10人くらいいた。ほかにも数人の団体がいて
賑わう。
〈コースタイム〉国民宿舎古岩屋荘7:45ー八丁坂下8:03ー県道8:35
ー住吉神社8:56ー千本峠9:35ー高野の休憩地10:00~16ー西明神
(国道33号へ)10:55ーサークルK11:05~15ー東明神青空市(昼食)
12:05~45ーレストパーク明神13:06~10ー三坂峠下の東屋14:13~
20ー網掛大師15:14~20ー民宿長珍屋16:10ー46番浄瑠璃寺16:12
~32ー民宿長珍屋16:・43
(距離 28km、地図(1/5万) 久万、松山南部、歩行地 久万高原
町、松山市、歩数 47,800)
=三坂峠を下って松山市内へ=
6時10分起床、まだ雨は降っている。昨夜はかなりの雨だった。
7時朝食、7時45分古岩屋荘を出発。ポンチョは着けず雨ズボン
とスパッツを着用した。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/28/a6d081e4ecc9662e8148083faaae6893.jpg)
宿の周辺、大岩と紅葉の取り合わせがよく、それにもやがかか
り独特の景観を見せてくれる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/51/2e/7e6235d95e287a9cc8b47cc3c1ca4510.jpg)
宿のすぐ西から谷間を西に進むへんろ道に入る。大岩の下に
ある不動明王堂を見下ろしながら進む。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/50/25/1d60dc3f0e36b40e6f58d146bd88d458.jpg)
緩い上り道にかかるともう汗ばんできた。
八丁坂入口から先は、落ち葉がたっぷりの林道を抜け、いっ
たん県道に出て、さらに南側のへんろ道へと、昨日岩屋寺に向
かった道を逆行する。
県道に出たら、男性遍路3人と相次いで行き違った。河合の
交差点先で昨日の道と分かれ、少し先で「四国のみち」の標識
に従い、畑の横の細道に入ったが、どうもおかしい。
少し上に林道があったので上がって了解。どうやら標識より
少し先に入口があったようだ。
林道は途中から沢沿いになる。沢から上がってきたのか、
林道にサワガニが2匹いた。
上り詰めたところが千本峠。狭い峠の手前は広葉樹林だっ
たが、峠の先は、その名のもとになったと思われる沢山の杉
が林立し、ガスがたれ込め薄暗い。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/c9/9c89f752220d03c15a5ab41ad33aba88.jpg)
ガスの中を下っていったら数戸だけの高野集落に出た。
集落の外れにある天満宮のそばに、東屋とトイレを設けた
休憩地があった。峠越えで汗をかいたので休憩する。しかし、
気温が低いのか、ちょっと休んだだけで涼しくなった。
集落を出たら雨が落ちてきたので急ぎポンチョを着ける。でも
すぐ止み、以後、降られずに済んだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/19/89/6f9302db9404265edfc12e7bd575bae6.jpg)
大除城跡の説明板がある槻之沢集落で車道に下る。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/4c/2e77a8b0f330a8cca6dee45ff643308f.jpg)
いっぱい実った柿の木とS字カーブの棚田が、日本の原風景
を見せてくれる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/6a/bc0623e06d3f05e16960b799367aedf1.jpg)
山砂採取場の脇を下って国道33号に出た。国民宿舎で聞い
てきた、弁当調達のため、久万町中心街方向にあるコンビニ、
サークルKまで500mほど行き戻る。
車の多い国道を北に進む。明神小を過ぎ、中組集落の「東明
神青空市」の看板が出た店がある。閉店している小屋にイスが
あったので、無断借用して昼食をさせてもらう。
昼食後も、緩い上り道となった国道33号を進む。U字溝だけ
の車道となり、アップダウンが多くて歩きにくい。左下の谷間で、
三坂峠をバイパスするための三塚第1トンネル工事が進んで
いた。
急カーブ点にあったレストパーク明神や、皿ヶ峰(12う0,5m)
登山口を過ぎ、1kmほどで三坂峠へ。薄日が出てきたが、標高
718mの峠近くは吐く息が白い。
民家の前を抜け、四国のみちになっているへんろ道を下り始め
ると、眼下に松山市郊外の家並みの展望が広がる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/a1/deb6546ca9eef61e2f0289d8c72b2882.jpg)
道は幅広く、思ったより傾斜も緩やかで、膝の負担も少ない。
途中に久万街道の説明板があり、「この道は明治25年(1892)、
旧国道33号が開通するまで、松山と高知を結ぶ重要な街道だっ
た」という。道理で、草道で濡れるかと思って、スパッツも着けた
まま来たが、不要だったのだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/59/c6/54d0844cbf08bb59c93754c150bd0fd5.jpg)
右からの流れが迫ってきたところに東屋があったので、ひと
休み。その先は、簡易舗装の下り。向かい風が気持ちよい。
細い棚田が続くが、周囲に猪よけのトタン板と電気牧柵が張っ
てある。
桜集落から榎集落までは、開けた棚田沿いの気持ちよい下り。
桜集落に、「お遍路さんの道の駅」があり、石のベンチといす、
石の水車など、石造りのものが並ぶ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/a2/a7a3346e03908ed9d7048191c4f47896.jpg)
本組からの棚田沿いの道を、途中から上がって行くと、ミカン
畑が現れちょうど収穫中。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4a/90/9ad908462cc416c8949e55b6e75a3134.jpg)
挨拶をしたら、「幾つでも持って行きな」と言う。大きくてよく
熟したのを2つだけいただいた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/c5/7ba306a9c820968f22a8ab15cbf13fd3.jpg)
番外霊場網掛大師堂に参拝。道路際に、弘法大師の網掛け石
という大石がある。名のとおり網のような縞が付いていた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/09/ee/deb27a4ee5d5e29af3e333947a34de20.jpg)
そばの民家で、奥さんが炭焼きがまのようなものに薪を燃や
していた。聞くと、五右衛門風呂で、別棟に新しい風呂もあるの
だが、ご主人はこの風呂が好きなのだという。
奥様心づくしの風呂で、ご主人は心も体も温まることだろうと、
うらやましく通り過ぎた。
上関屋で県道207号に上がる。御坂川を渡って間もなく久谷
郵便局があったので入り、月初に発売された四国霊場の切手を
購入した。
16時10分、民宿長珍屋に着く。コンクリート造りで、団体参拝
客用の旅館と、個人遍路用の民宿は玄関が別。ザックを置かせ
てもらい、そばの46番浄瑠璃寺へ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/fb/b8d405eabd5415cfa2cc3fa1dba01e95.jpg)
境内には、樹齢千年を越すという高さ20mのイブキの大木や、
仏足石、説法石、九横封じ石、さらに戦死者への思いを記した皿
を埋め込んだ鎮魂の皿などがある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/6c/76f7f651817ff984df59abbb6669883a.jpg)
民宿客は4名。コインランドリーで洗濯中に入浴。まだ誰も入って
いない泡風呂で、今日もこった肩(特に右)をよくもんだ。
夕食は大食堂。20人前後の団体が3グループ入り、その一つ
には、若い坊さんが10人くらいいた。ほかにも数人の団体がいて
賑わう。
〈コースタイム〉国民宿舎古岩屋荘7:45ー八丁坂下8:03ー県道8:35
ー住吉神社8:56ー千本峠9:35ー高野の休憩地10:00~16ー西明神
(国道33号へ)10:55ーサークルK11:05~15ー東明神青空市(昼食)
12:05~45ーレストパーク明神13:06~10ー三坂峠下の東屋14:13~
20ー網掛大師15:14~20ー民宿長珍屋16:10ー46番浄瑠璃寺16:12
~32ー民宿長珍屋16:・43
(距離 28km、地図(1/5万) 久万、松山南部、歩行地 久万高原
町、松山市、歩数 47,800)