今日は男女共同参画について2コマの講演を聞いてきました。
まず最初は、新潟日報社論説編集委員室次長 森沢真理さんの「ジェンダーの視点から政治を読み解く」と題しての講演。
導入部は、新聞の読み判断・・紙面の頭・肩・腹・広告の配置など各紙のトップの扱いについての話も興味深かったです。
メディアにいた私もニュース番組を担当し、当日のデスクによってトップニュースなどQシートの扱いが違っています。
電波や活字媒体の違いはありますが伝え手(取材と編集)など、各社の特徴が出てくるものだな~と感心させられました。
そういえば、最近よく取り上げられる地方の座標軸・・女性論説員の記事が載るようになって女性視点だな~と、うなずく記事が多くなったように思います。
ウーマノミクス・・安倍総理のダボス演説は「女性は最後の資源」・・その視点は経済成長の為の労働力としか見ていない。
子育ても介護も家事も・・女性が主となり、その上に労働力としての女性に期待
女性の活用をアピールする総理ですが、政治が女性を看板に使う。
これってなんか変 男性も女性も持てる能力を発揮できる社会こそが真の男女共同参画社会ではないでしょうか
もう1つの講演は、新潟県女性財団主催の「女(ひと)と男(ひと)フェスティバル2014」
関西学院大学客員教授大崎麻子さんの「女性が活躍すると、日本の経済はよくなるの? 世界と日本の現状から考える」です。
米国コロンビア大学で国際関係博士号(人権・人道問題専攻)を取得し、国連開発計画ニューヨーク本部で途上国のジェンダー平等の推進とエンパワーメントを担当し、世界各地で多数のプロジェクトを手掛けた方です。
国際社会には、女性が真に輝くための様々な枠組みが・・
日本もその一員!国際社会の基本理念は・・国連憲章・世界人権宣言。
国際人権規約・合意事項は・・国連女性差別撤廃条約・北京行動綱領(貧困・教育・経済など)・国連ミレニアム宣言等々、世界の舞台で活躍されてきただけに国際社会におけるジェンダー平等と女性のエンパワーメントについて 詳しくお話されました。
ジェンダー平等社会を創るには・・
①法律 ②公共政策 ③公共予算 ④ 意識・・まさにこの意識変革していくことが必要ではないかと思います。
この意識が欠落しているから都議会のセクハラ発言も飛び出すというもの。
基本的なジェンダーの課題として・・
労働量・労働時間の軽減(無償ケア労働)・女性に対する暴力の根絶・意思決定過程への参画の促進を上げられました。
そして・・2009年に国連女性差別撤廃条約委員会から日本政府へ勧告が出されています。
男女共同参画社会は女性だけの問題ではありません。
男性の皆さんも一緒に考えていかなければならない問題だと思います。