魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

冒険大陸

2012年12月05日 | 日記・エッセイ・コラム

リーマンの時、本格的大恐慌はまだ早く、最終的には日中の「差しの勝負」になると思った。(土星が天秤座に

アメリカのつまずきから、EUの苦境が始まり、そのダメージを受ける中国と、震災と円高に苦しむ日本が、場外乱闘を始め、ともに経済が停止した。
日本の政治が心肺停止状態なのは確かだが、中国は中国で、高度成長の興奮を、抑えられなくなっている。

中国は漢(男)の国で、江戸っ子のように、「カッ」となったら見境が無いところがある。
高度成長に興奮して、夢だった軍の増強を始めたから、軍も強気になって「お仕事」をしたくて仕方がない。
長年欲しかった海や島を、今なら手に入れられると乗り出してきた。
建国当時の、チベットになだれ込んだ勢いそのままだ。

誇大妄想で強気になって、日本製品の不買運動を始めたが、自分も苦しくなってきた。
予想に反して日本が、なかなか折れない。

ジャイアン
近頃の中国の新聞論調は、日本がもうすぐデフォルトで大崩壊すると言わんばかりのことを論って、早く中国に折れてこなければ、日本の経済のためにならないし、もし日本が崩壊すれば、世界経済に重大な影響を与え、その責任は日本にある。とまで言い出した。
かなり応えて来ているようだ。

あの歴史ある大中華だが、一つ一つの言動は、極めて単純明快だ。
「会ってやる」とかやらないとか、すぐ、外交的「お仕置き」をしようとする。中国にとっては、今日でも、最も重要な政治は儀礼だ。
また、一方で、中国が言う「行動で表せ」は、なるほど、中国は行動で表して見せてくれている。

ただ、中国の単純さは、大局的に見ると、それが一つの英知になっているのだから、あながちバカにできない。  (大陸

中国と日本の「差しの勝負」の予感は、こういうことだったのかと思うと、情けない有り様だが、痩せても枯れても、アジアの星だった日本は、中国のこんな、上から目線のジャイアンの脅迫に、屈するわけには行かない。
中国も4000年の大国、アジアの兄貴として、今さら引けない。

中国に頭を冷やして貰うためにも、日本は、もう、中国からはそっと離れて、新大陸や法治主義が通じる世界にしっかりと与していくしかない。

今や、世界で最大の在外日本人が中国に住んでいるそうだ。中国に懸けてきた人達は、希望を捨てず、そのうちまた状況が改善すると、希望を探してがんばっているが、一時は良いように見えても、いかさま博打は決して勝てない。もう一度、どういう賭場なのか、歴史を振り返ってみて欲しい。

ただ、昔、アメリカや南米がそうであったように、日本と比べれば、冒険をするには素晴らしい大地だ。ガラガラヘビやライオンより怖い、人間がいる。良い奴、悪い奴、人間ほど面白いものはない。


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