魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

頭の切り替え 2

2008年07月02日 | 日記・エッセイ・コラム

旧体制が行き詰まって、それを改革しようとすれば、必ず激しい抵抗にあう。

古いシステムで生きてきた人達は、それで何の矛盾もなく生きてきた。多少、調子が悪くても、新しい環境に飛び込むより、安全だと思う。
我慢にも慣れて、何の不自由もない。むしろそれをカバーするコツや楽しみさえある。

だが、いかに慣れ親しんでいても、その船が沈もうとしている時には、船を乗り換えるしかない。それぞれの持ち場を捨て、思い出やノウハウも捨ててゼロになる。
船を乗り換える必要はわかっても、今の自分は捨てられない。
自分はこの椅子に座っているから、周りを全部変えてくれ。
そう思うから
改革すべきだ!でも、俺の権利を奪うな!

小泉前首相は、これを「演出」で乗り切った。
論理と現実の衝突を、ドラマにすり替えた。天才だ。
ただ、乗り換えた船が、客船か戦艦かドロ船だったかは解らない。

国の場合、システムが大きすぎてよく見えないが、大阪府程度ならわかりやすい。
「抵抗勢力」が言っていることは、「俺の椅子は動かすな」だ。

橋下知事はひたすら椅子を取り払うことばかりに追われて、新しい船の話は出てこない。かと言って、小泉劇場のような天才でもない。
「笑い八年泣き三年」と言うが、お涙ちょうだいでは、劇場をうならせない。
しかし、沈んだ夕張丸のような、大阪丸に乗っていることを皆解っているはずだ。新参者の小僧が何を言うかと抵抗をする前に、それぞれがどうすれば協力できるか、考えたらどうだと思うが、沈んでしまうまで解らないのだろう。

大阪はひな形
日本丸は完全に老朽化している。もう改修では走れなくなっている。
船底から浸水を始め、下から下から、乗組員が駆け上り始めた。
一等船室ではワインで談笑している。船長は礼装で挨拶回りだ。
そんなことをしている場合かよ

早く新しい船に乗り換えなければ・・・
太陽と風で走る新エネルギー船だ。
狭い船内をガソリン自動車で走らない。甲板は全て農場。釣り場。
商売は止めて夢を売る遊覧船になろう。行き先は南米、サンパウロ。名前はひょうたん丸・・・・

ところで、日本には実に色々な技がある。
ハイブリッド帆船や新飛行船も、今こそ出番だ。


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