魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

魚が出た

2011年10月04日 | 大転換

アメリカで、若者が金融界に対する抗議デモを続けている。

国家とマネー」は、産業革命パラダイムの「柱と屋根」の関係だ。
屋根を乗せるために柱を立てると、屋根の方が大きくなる。それを持たせるために柱を太くすると、また、それより屋根が大きくなる。
やがて、柱が折れ、屋根も落ちる。

これまでも小さな補正を繰り返してきたが、いよいよ総崩れの時が来た。
屋根の重さに合わせて太い柱に替えようと、元の柱を外すと元の柱が居場所を失う。産業構造の転換による、大量失業者の出現は世界経済の規模拡大により、先進国から始まる。

失業者の救済のための公共事業は一時しのぎで、産業そのものを変えなければ、戦争で人減らしをするしか、出口が無くなる。
結局、国家による帳尻合わせは他国との権益争いにならざるを得ないので、火急の時には戦争になる。

儲けという屋根は、国家や人民を土台にして、際限なく大きくなろうとする。産業という柱を変えることで、どんどん大きくなってきたが、あまりにも大きくなりすぎた屋根は、巨大なエチゼンクラゲのような妖怪になり、あっちやこっちにフワフワ移動しだした。

屋根を乗せて家を建てるつもりでいた柱は、屋根の移動に振り回されている。もう、どの家も、屋根を固定して家にすることが出来ない。
すると、一番大きな家を建てていたアメリカが、うちの大きな屋根をみんなのうちの屋根にしようと言いだした。

喜んで、「是非うちに真っ先に架けてください」と言う、小さい家も出てきたが、実は、アメリカこそ柱が腐っていて、他の家の柱を当てにしていた。

多くの小さな家が支えている、今のクラゲ屋根は大きくなりすぎて誰も支えきれなくなってきた。あちこちの小さな家の柱から悲鳴が聞こえ始めた。「だ、だ、モウ、だめだぁ~」

アメリカの腐った太い柱は、今も中心で支えているような、大きな顔をしているが、実はみんなが支えている屋根にぶら下がっている。
他の家の小柱を当てにして、自らの小柱を取り外したアメリカだが、外された小柱(若者)が怒っている。

若者は、我が身に起こる不遇から、何か根本的な「偽り」に気づき始めた。
屋根のために柱を立てることが、元々おかしいんじゃないか。柱が家の本体なのだから、屋根なんか要らない。東京ドームのようなテントで十分だ。もしかしたら家そのものも要らないのかも知れない。

そこまでハッキリ意識していなくても、地震の前に出てくる魚のように、若者の勘が、何かとてつもない大転換に突き動かされている。
ある日突然、屋根も柱も「ドシャッ」と崩れる日が・・・

易経の終盤にある「豊」の卦は、豊(ゆたか)の実体を説く。
盛大極まれば転ずる。バブルは必ずはじける。
マネーの狂乱は、世界バブルの崩壊を約束している。
それも250年目の


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