魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

天網恢々

2022年03月29日 | 日記・エッセイ・コラム

とうとう、中国でオミクロン株が広がり始めたようだ。(運命達観
習近平は、さらなる「ゼロコロナ」対策の徹底を指示し、拡がったら地方幹部の責任を問うと脅しをかけた。
皇帝と役人の国中国には、上意下達に立前と本音があり、表面を取り繕うために実体が腐敗しやすい。完璧な達成を強いるほど、下はごまかしをする。
毛沢東の大失策となった「大躍進政策」は、状況を理解せず、生産を強いたことだった。
鉄の生産のために全てが犠牲になり、食料危機が起こり、多くの餓死者を出した。

「ゼロコロナ」を役人に強いる習近平も、社会、経済状況を悪化させるだろう。スローガンではなく、責任を役人に押し付けたのだ。
社会も人体も複層的に成り立つものであり、単純な扱いは反作用を生む。1カ所にこだわって完璧を求めると、全体が壊れる。
「角を矯めて牛を殺す」「手術は成功した。だが患者は死んだ」
治療過多は体力を消耗させる。コロナも、時が過ぎれば、パニックの実体が現れるだろう。もっとも、その頃にはみな、「喉元過ぎれば熱さを忘れ」ているだろうが。

欧米にブチ切れて突入したプーチンに対し、習近平は国内での自己保身だけ考えている。いずれも、一人の人間の判断ミスが、多くの人、さらに世界をも悲劇に巻き込む、独裁体制の「悪」をさらけ出した。
近年の中国の大躍進を見て、世界は、ややもすると、自由と民主主義の挫折を感じ始めていたが、この一連の動乱が、大きな厄払いとなり、覚醒する。
「雨降って地固まる」
コロナ、チャイナ、ウクライナ・・・様々だ。

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿