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占いという もう一つの眼

仮想通貨

2014年01月23日 | 世相史観

ようやく今ごろになって、仮想通貨が大問題になってきた。
このブログを初めた時から一貫して言っていることだが、通貨や為替に人類史的大転換が起こる。
それとともに、近代国家という、死に損ないの組織が終焉を迎える。
その始まりの始まりが始まった。

2500年の貨幣の歴史の最後を飾る近代国家が、新テクノロジーと経済秩序の混乱を生み、自滅する。これも人類史の生々流転だ。
通貨を支配する国家。国家を越えて物流を支配する為替。それを利用して生きるマネー。
そして、それらを拒否する仮想通貨の出現。
事ここに極まれりだ。

仮想通貨がこれら全てを吸い上げて、通貨体制が崩壊すれば、大航海から産業革命の過去500年の、財をめぐる世界ゲームが終わる。
資源を全地球的に消費する仕組みが崩壊することで、地球を食い尽くす人類の膨張にブレーキがかかるのか、それともさらに加速するのか、それは解らない。ただ、解っていることは、近代国家と通貨の消滅だ。

今の人間には想像が出来ないことだが、国家や通貨が無い世界は何によって維持されるのだろう。強権や暴政だろうか、それともユートピアのような賢人社会だろうか。
賢人社会が来るとは到底思えないから、暴政の方がありそうな話しだが、その前にもう一つ試されなければならないことがある。
仮想国家だ。

仮想国家
危うい存在とは言え、仮想通貨が成立したように、仮想国家も不可能ではない。
武力を背景としない国家は、実際には、結社のような存在で、土地、民俗、宗教を越えた、フリーメイソンやエスペランティスト、あるいは広義のNPOのようなものも含まれるのかも知れない、自発的参加者による相互協力の存在として、SNSよりも、もう少し責任のあるつながりで、あるいはその連合体のようなものかも知れない。

善意の意思連合が、国家を越えて機能する状態は、仮想通貨が国家を越えて機能する様に似ている。国家はそのネガティブ面だけを取り上げて排除、撲滅キャンペーンに動くだろうが、ネガティブ面なら実在国家にもある、と言うより、戦争などを引き起こす国家の方が、もっとネガティブだ。
現に、仮想通貨に否定的な国ほど、古代的国家だ。


ビットコインが発案されたのは2008末だそうだが、
このブログは予言はしないが、先見と提案はしてきた。
2006/9には、「タイが魚座で、どうよ」で、既にこの件は話している。

先手必勝 1」、「超正念場」、「愚老張る(2)」、「君臣豊楽(3)」