魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

補完関係

2014年01月15日 | 占いばなし

占い的に気質が矛盾する人は、他人からは二重人格と思われ、自分は二つの衝動に悩まされることになる。そして、案外、こういう気質の人は珍しくない。
しかし、実際には何らかの形でその衝動を抑え込み、見た目は普通の人格に成長する。しかも、案外、自分自身もその傾向に気づいていないことが多い。

こういう人は、成長期に、自分を抑えて社会に順応することに、相当、苦労し、消耗するから、能力を発揮するのが難しい。

そういう矛盾する生まれの、一卵性双生児の姉妹に会って驚いた。
二人が全く正反対の性格をしている。本来は論理的思考と直感的衝動とが同居して、相当苦しむ複雑な性格のハズなのに、その二人は、一方が脳天気で、一方がクヨクヨ悩み込むタチなのだ。

話している時も、一方がペラペラ喋っている時、それを聞いて一方が悩み込んでいる。そのコントラストが、あまりにも極端で、思わず笑ってしまった。
これは、おそらく、両極端の衝動を、互いが役割分担として引き受けて育ったのではなかろうか。

実際、真反対に見える姉妹だが、よく観察すると、どちらにも複雑と直情が存在している。何事も難しいことは解らないと突っぱねる方は、解らないのではなく、思わず考えてしまうから、考えないようにしているのであり、何でも考え込んでしまう方は、考えている内に落ちこんで、すぐ涙目になる。
すると一方が、またクヨクヨ考えてる・・・と笑い飛ばす。

これが、双子でなければ、自己矛盾となって、自分をバランス良くコントロールするのが難しくなるところだ。
双子はよく似た思考をすると思われているが、このケースのように、元来、矛盾した気質の場合、分離して互いがハッキリ違う人格に成長するケースもある。

ザ・ピーナッツや茉奈佳奈のように、「似てるハズ」を前提に人前にいる人達は、努力して同じようにしているのだろうが、実際は、互いが違う役割分担をする方が、自然で楽なのだろうと思う。
ことに、ザ・ピーナッツの場合は、やはり矛盾した気質なので、茉奈佳奈のようにタレントとして自由に個性を出せなかったのは、辛かったことだろう。

もちろん、それでも、基本の気質は同じだから、互いの考えていることはよく理解できるはずで、期待通り双子らしく振る舞うことは難しくないだろう。

また互いに、バランス良く補い合えば、独りで抱え込むより、相当、有利に能力を発揮できると思うが、得する性格と損する性格に別れるとすれば、片方が犠牲になることになる。
これを避けるためには、一方の引き立て役と考えず、文武、文理のように、まったく逆の分野に道を求めれば、それはそれで、大きく発展することができる。