北野武は土星が天秤座に来て、フランスから勲章をもらった。
この現象を説明するのは、少しややこしい話になる。
フランスは牡羊座の英仏独(以下、欧州)の一角であり、牡羊座にとって第十室は山羊座だ。つまり、欧州は山羊座としての評価、名誉を重んじ苦難に耐える宗教の頑固者とみなされる。
それは、牡羊座自身、山羊座的なものを尊重し憧れるからだ。
欧州全体は牡羊座だが、ロンドン、パリ、ベルリンの中心都市にはそれぞれ星座のカラーがある。つまり、それぞれに星座がある。
どうも、はっきりしないが、ロンドンは山羊座、パリは天秤座、ベルリンは牡羊座、ベニスはカニ座と見ている。(活動宮)
視覚・芸術の都パリ天秤座は、山羊座にとって第十室の「憧れ」。
山羊座は天秤座にとっては第四室。ノスタルジーを揺さぶる存在。
フランスの芸術の顔パリにとって、天秤座の日本はもう一人の自分であり、日本的感覚は芸術の都のナルシズムを刺激する。
また、山羊座的感覚は、牡羊座の欧州の理想を刺激する。
天秤座に土星=山羊座が来たということは、パリに山羊座の北野武が来たことも表す。
山羊座の北野武にとって、もともと、牡羊座と天秤座は、原点と到達点であり、始めから働きかけていた。
牡羊座と天秤座の関係は180度だから、対等は衝突するが、上下関係なら極めて相性が良い。日本は、始めから欧州を上と見てきた。つまり、欧州とは相思相愛の関係だ。
このような関係、山羊座にとっての欧州&パリ、牡羊座&天秤座にとっての北野武は、相思相愛になり、土星→天秤座でピークに達した。めずらしく、涙を流して感激していた。
ただ、北野武の場合、山羊座には違いないが、かなり水瓶座にかかっているうえ、天秤座に映像の海王星が居て、金星土星に支えられている。人間性が好まれるのだろう。
天秤座といえば日本、都市ならパリ、ウイーン、京都だろうか。(東京は乙女座、大阪カニ座、名古屋魚座)
しかし、京都の天秤座説には多少異論がある。
京都のパリに対する思い入れは姉妹都市として強烈だが、住人や歴史にはむしろロンドンを感じるし、少なくとも現在の京都は、美の創造の場というより、美の蔵、同じ金星でも牡牛座を感じる。
京都はフィレンツェとも姉妹都市だが、こちらが近そうだ。そういう意味でウイーンとも近い。いずれにせよ、金星には違いない。
なお、第十室に木星が来れば仕事が増えて虻蜂取らずになることがあるし、凶星が来れば失業や仕事に問題が起こる。土星が来たタイガーウッズは失業せざるを得なかったが、追い込まれてない人でも、自ら失業することもある。
「第十室(1)」