魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

生き残る

2010年04月27日 | 新鎖国論

牡羊座の時代だ、DOCOMOは最近「iコンシェル」「ヒツジの執事」とか言って、待ち受け画面に牡羊のキャラを使い出した。

それはさておき、牡羊座は「荒野」。前回を見てみると、
1926~1935年(昭和元~10年)
1932年の満州国建国に到るまでの、軍部支配に転換していく過程であり、牡羊座ならではの、軍人興奮時代と言える。
当時、「満蒙」が合い言葉のようになっていたが、「蒙」とは童蒙、蒙昧など、ワケのわからない未開発を表す。つまり、荒野だ。

84年後の今日、食糧確保と、資源確保のために、各国が競って土地を求めている。中国に到っては、アフリカを中心に資源と市場を確保しようと、露骨な植民地政策に乗り出している。新たな「荒野」ブームが起こっているのだ。しかも、中国は元々、軍事政権だ。

中国はいわゆる先進国、産革パラダイムの先輩国とまったく同じ手法を踏襲して立国しようとしている。
確かに、先進国の手法を見習うなら、アフリカには最後のチャンスが残っている。今回の「荒野」は、アフリカだ。

しかし、環境問題も含め、先進国が崖の向こうを見てしまった道だ。
「ダメだ、危ない、近づくな」と言っても、
新興国は「なんでやねん!お前らばかり良い思いをしておいて」と、かまわず駆け上ってくる。

先進国は、もう邪魔をしない方が賢明だ。
「どうぞ!」と道を空けて、崖に突っ込んでもらった方が身のためだ。
新興国の突進力を利用しようというのが、マネー屋さんだが、中国もバカではない。直ちに、自分たちも国営のマネー屋を始めた。

このままだたと、結局、道を空けたつもりの先進国も、新興国とダンゴになって崖から転げ落ちる。その前兆が、リーマンショックだ。
面白いのは、新興国に先を越され、マネー屋にもなれないでいた日本が、ショック時点で、比較優位に立った事実だ。

新興国の目先の勢いに、「このままでは、取り残された日本は滅亡する」と皆焦っているが、本当にそうだろうか。
麻雀は上がるばかりが能ではない。振り込まないことも実力だ。
野球も、ホームランばかりが野球ではない。

パラダイムシフトの時代。100年、200年先を見越した、戦略を立ててこそ、生き残れる。

また、新鎖国主義
小さくなった地球で、自分を見失わないためには、日本から出て行かない。世界中から人と情報を呼び集める。
製造大企業にはグローバル企業になって出て行ってもらい、日本をそっくり、知的産業と観光の国にする。そのためには、「将来の非武装を目指す武装中立」を選択し、東洋のスイスのような形をとるしかないだろう。
非武装中立は美しい言葉だが、現実に、既に日本はそうではない。

物を作って売る時代は終わった。世の中には様々な生き方がある。
日本は、ホテル業をやればいい。
ホテルには色々な人が、色々な目的で出入りする。
企業を誘致するより、学校や研究施設、イベントや娯楽施設を積極的に建設しその道の人間を呼んでくる。文化コンテンツや方式の発信地になればいい。
シンガポールなどとは微妙に違うのだが、本日はこれまで。