魯生のパクパク

占いという もう一つの眼

改善の道

2010年04月17日 | 星の流れに

看護師の患者虐待事件が相次いだ。
これもまさに魚座の末期症状事件だ。

看護師にかかるストレスは、ただでさえ激しい。
入院して病院の世話になったら、医師より、看護師に感動する。
昼夜を問わぬ、甲斐甲斐しい激務を見ていると、申し訳ない気持ちになる。

それだけではない、落ち込んでいる時など、患者に気を遣って笑顔のケアをしてくれる。あまり親切にしてもらうと、逆に気を遣って、お愛想をしなければならないような気にさえなる。

しかし、一方で、病院というタテ型の管理社会の内部では、もともと、陰湿な心理的葛藤が生まれやすく、それぞれのポジションでのストレスや不満は、昔からよく耳にする。
学校や、病院、役所は、軍隊にも通ずる、ある種の真空地帯だ。

占星術の十二室では、
乙女座に当たる第六室が「労働の現場」で、組織内部を表し、当然のことながら、人事で言えば人体機能、医療を表す。
その裏の、魚座に当たる第十二室は「安息」で、心や観念を表し、人事で言えば、癒しや慰安を表す。
この、裏表の両者は対になって、人を人たるものとして成り立たせる。つまり、治療する。

機能の乙女座が医師なら、癒しの魚座が看護師だ。どちらにも相互の要素があるので、逆の要素が表に出る場合もある。

魚座時代のこの十年に加えて、乙女座の土星もあって、医療制度が激しく変わり、患者の目も厳しくなった。
医療や介護の現場に、相当なプレッシャーとストレスがかかっており、さらに今年に入って、木星が魚座に来ることで、「打開」意欲が湧いている。

「打開」意欲は、立場や個人の資質によって、様々な形で現れるが、自己抑制能力がなければ、「憂さ晴らし」に変化する。
悲劇的な事件ではあるが、一方で、積極的な改革を起こす人もいれば、事件をきっかけにして改善が図られる場合もある。

木星による改善とは、必ずしも、良い事だけでは進まない。雨も降る。