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富田林寺内町散策

2010-02-01 | 建築巡り・街歩き【大阪】



富田林寺内町へやって来た。
この日は父母も一緒だったのでボランティアガイドさんにお願いして、説明を受けながら町並み散策を楽しむことに。

中世から続く真宗の寺院を中心とした寺内町は江戸時代には商業が栄え、酒屋、材木商、油屋、木綿屋などなど町内では51業種、149の店が軒の並べていたそう。
寺内町にある建物のうち戦前の建物は26%を占め、江戸、明治、大正、昭和初期の建築がよく残されているため、国の重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けている。
以前ひろ009さんのブログを拝見して、洋風建築もいくつか残されているということでそれも楽しみにやって来た。





寺内町の中核となる寺院、興正寺別院のこの門は伏見城の門のひとつを移築したものだそう。





この立派な石垣は当時郡役場が置かれていた時のもの。





日本の道100選に選ばれた城の門筋の一角。





木綿商を営んでいた木口家。18世紀中期の建物。
屋根の上にはかまどの煙を外に出すための越し屋根が付けられている。





葛原家住宅の珍しい三階蔵。





材木商を営んでいた越井家は明治末期に建てられた為、外壁にはこんな赤煉瓦が使われていた。





漆喰を保護するため二階部分には銅板が張られた家も。





防犯用の忍返しがつけられた住宅も多い。





純和風の町並みの中に現れた大正13年建築の中内眼科医院。
連続するアーチ窓には木製の桟が残されていて美しい~
建築当初は国分銀行、その後三和銀行が入っていたのだそう。
内部には大理石のカウンターが残され、カルテをしまう場所は銀行時代の元金庫が利用されているのだとか。





眼科医院の隣は元、呉服屋さんの建物。





そして同じ並びにあった西野薬局。
こちらは南河内では初めての漢方薬局だったそう。





最後に訪れた重要文化財の旧杉山家住宅。
杉山家は寺内町創立以来の旧家で造り酒屋として成功し、発展を遂げてきた。
現存する主屋が寺内町の民家の中でも最も古く規模も大きく質のよい商家として公開されている。





土間の部分は17世紀中期と最も古い。
当時は9つもあったというかまどが一部復元されていた。






能の舞台を模して造られたという大床の間。






薩摩杉を用い、菊の模様を透かし彫りした欄間。





ひろ009さんのブログで拝見して興味深かったらせん階段
明治15年当家で生まれ、育った明星派歌人石上露子により増築されたというらせん階段。
コンパクトながら美しい造りの階段は純和風の町屋の中でここだけ洋風でとてもインパクトがあった。









寺内町を歩いてみて思ったよりも大きな規模で古い町並みがそのまま残されていて、両親共々驚いた。
さすがに重伝建保存地区なだけあり、外観の改装などの規制が厳しいようで、新しいお家なのにこんな町屋風にして車庫のドアも引き戸にするなど外観に気を使ってる家があった。
又若い人たちは住みやすいところを求めて出て行くそうで、古い町屋の空き家もたくさんあるとのこと。
ガイドさんには「どうですか?ここで住まれませんか?」とすすめられてしまった・・



コメント (2)
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