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先々月、『リフォームしたい』という記事を書いた。
あれから私なりに期するところがあり、ついに8月2日に、
前々から店頭の展示を見て私の趣味に合うと感じていた、
輸入家具専門の某インテリアショップを訪れ、
私の希望を述べて、ひとつずつ実行に移して行くよう計画を立てて貰い、
その場で、カーテンと照明については支払を済ませた。
私にはこの5年間、働いてきた分の蓄えが、いくばくかあった。
始めの4年弱は、私の収入の大半は娘への仕送りになったが、
その中から月々、僅かでも残して預金するように心かげてきたし、
更に、娘が独立した昨年からはほぼ全額、私(と主人)のものになり、
私はそれを営々とヘソくってきたので、塵も積もればとはまさにこのこと、
昔よりは若干だが経済力ができていたのだ(爆)。
このまま10年くらい貯め続けて老後の資金のタシにしよう、
という考えもあったが、もしろくに使わないまま死んだら、
その蓄えは、私にとっては無かったのと同じになってしまう。
それならこの世にいるうちに住まいに費やし、ちとは享楽したい、
と思い、主人にもそのように率直に話して、承諾を貰った。
私は海外旅行などには行かないし(東京には行くが・殴)、
服もブランドバッグも買わないし、食べるものも何でも良い。
それより、生きているうちに、自分の願い通りの部屋を作りたいのだ。
とはいえ、何もかも一度に完成させるほどの予算もないので、
ショップで相談して見積もりを出して貰いながら、優先順位を明確にし、
今後、年単位で時間をかけて順番にやる、という方針にした。
居間や玄関ホール、トイレ、等々、私には各部屋の構想があるのだが、
まずはマイ書斎もどきの「納戸部屋」を
私の「居室」に昇格させる作業から始めることにし、
店頭で各種アイテムの実物を見ながら、いろいろと提案して戴き、
照明のレイアウトとカーテン生地+デザインを決定した。
照明は、私はスワロフスキーなど光る飾りのついたものは好まないので、
つや消し乳白ガラスのシャンデリアを中心に探した。
カーテンは、ドレープにはギャザーバランス(前飾り)をオーダーし、
レースは、これまた私が20年来なんとかしたいと思い詰めていた、
「形状記憶の3倍ヒダ」がこのお店ではできると言われたので、
以前考えていたラッフル付バルーンシェードは放棄し、それに決めた。
本棚2つとデスクも、セミオーダーのかたちで購入することにしたが、
絨毯だけは、秋に大規模な展示会が催されるそうなので、
今は決めずに、それまで保留にしておくことにした。
それで早速、今日は天井の照明の取り付けと、カーテンの採寸のために
実際に自宅に来て戴いた。
念願であったシーリング・メダリオンつきの照明が、とうとう付いた。
マンションを買って以来、いつの日かきっと夢を叶えようと、
幾多のインテリア本を読みあさってイメージを描き続けたものが、
本日ここに、ひとつ、ついに結実(滂沱)!!
カーテンレールの取り付け方も私の趣味を通し、
ルール違反であろうとも、ほぼ窓枠ぴったりの幅にして、
この位置までで付けて下さいと、現場で厳密にリクエストをした。
私の納戸部屋は、窓枠から左右の壁までの距離があまりないので、
カーテンと壁側の家具のかぶる部分が無いほうが綺麗、
という私なりの美意識があるのだ。
「転妻さんは、コダワリのヒトだね(^^)!」
とショップのマダムが感心し(=呆れ)て仰ったのだが、
そらアナタ、『襤褸(ぼろ)を着てても心は錦(にしき)』じゃないが、
3DKの官舎の6畳間で親子3人川の字だった頃から、
私の頭の中にはシャンデリアが輝き、マホガニーの家具が並んでいたのだ。
四半世紀を費やして醸した妄想が、今まさに、実現せんとしている!!
ということで今年の後半は、私はインテリアを心の支えに、生きる。
毎日を過ごす空間が、自分の願った通りの姿をしていてくれれば、
それに包まれて過ごす私は、常に幸福感とともにあり、
そのほかの大抵のことには、きっと耐えられる、と思う(涙)。
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