朝9時半頃に電話があり、エアコン修理の技術者さんが
「午後一番で行きます」
と連絡して来られたのだが、前日と似たような成り行きで昼前に再度の電話があり、
「午前中が割と早く片付いたので、これからすぐ行ってもいいですか?」
ということで、結局、11時半頃から居間のエアコンを見て貰った。
主人も在宅していたので、一緒に説明が聞けたし、良いタイミングだった。
冷えなかった理由は、フィルターの詰まりだった。
このエアコンは5年前に出始めだった「お掃除ロボットつき」というのを
主人が張り込んで買ったもので、『購入後10年くらい掃除はしなくて良い』
というのが当時のメーカーの触れ込みだった。
それが、きょう、中を見て貰ったら、確かにホコリはお掃除されていたのだが、
リビング・ダイニングであったため、料理の油煙みたいなものがついていて
それが目の細かいフィルターをピッタリ覆ったようなかたちになり、
空気の通りがひどく悪くなっていたのだった。
メーカーの決まりで、お掃除ロボットの取り替えは5年以内だと無料でできる、
とのことで、フィルターごとロボット部分全体を新しいものに交換して貰った。
これのお陰で、居間のエアコンは完全に蘇った。
昨年、この部屋がろくに冷えないと思っていたのは、
猛暑だったからでもなく西日がキツかったからでもなく、
ただただ、エアコンのフィルターが詰まっていたからだった。
そのせいで、去年エアコン本体には、どの程度部屋が冷やされているかが
正確に伝わっておらず、冷房としてほとんど機能していなかったのだ。
こっちが案外簡単に済んだので、私はかなり軽い気持ちで、
「主人の部屋のエアコンも同じ型なんですけど、
タイマー表示のところがずっと点滅しているので、ちょっと見て頂けませんか」
と頼んでみた。主人の部屋のほうはよく冷えるし、機能に不満はなかったのだが
買った当初から『タイマー』と書いてあるところが点滅し続けていて、
タイマーをセットしても解除しても、それがなおらなかったのだ。
同じメーカーではあるし、技術者さんのほうも、
「ああ、いいですよ」
と最初は「ついで」の雰囲気だったのだが、主人の部屋に入るなり、
「こっちのほうが、ホントの故障みたいですよ」
と一目見て言われた。
エアコン本体の『タイマー』のところが点滅しているのは明らかに異常で、
リモコンの『お知らせ』ボタンを押してみると、果たせるかなリモコンの窓に、
お掃除ロボットの不具合を意味するイニシャルと番号が表示された。
それで技術者さんが主人の部屋のエアコンのカバーを外してみると、これ如何に。
なんと内部には段ボールの梱包材が、まるで昨日買った製品のように
貼り付けられたままだったのだ。
「なんじゃこれは!」
技術者さんも我々もびっくりだった。
買って五年になるというのに、このエアコンはずっと、
搬送用の梱包材で内部を固定されたまま、その隙間から冷風を出していたらしい。
なんてことだ。
お掃除ロボットつきでなければ、私がもっと早く、フィルターを掃除するために
カバーを外して中を見ていたに違いないのだが、こちらも最初に、
『10年でも掃除は必要ない』
と売り場で言われて買ったものだったので、開けてみるという発想が無かったのだ。
更に、暖房として使うことはほぼ無かったので、通年としては使用頻度も低かった。
しかしそれにしても、五年間も(大汗)。
テープをはがし、梱包材を除いて、
「こっちも相当キてるんで、交換しときます」
と技術者さんはこちらもお掃除ロボットごと新しいものに変えて下さった。
これで初めて、『タイマー』部分の点滅も止まった。
「買った日から点滅しよったよコレ」
と主人が今更、言った(爆)。
「昔はねえ、据え付けて終わりだったから、こういう出始めの製品というのは特に
梱包材の外し忘れが起こりますよ。我々が気をつけんといけんのじゃけどね。
ドラム式洗濯機が、使うたら道路工事みたいな凄い音がする言うて、
お客さんから問い合わせがあって、見に行ったら中が固定されたままになっとる、
というのも、前にありましたからね~」
と、その技術者さんは仰った。
そしてこの際なので、と、居間のも主人の部屋のも、室外機まで点検して下さった。
いやはや、今回は、期せずして主人の部屋のエアコンのほうの大変な異常(笑)が発覚した。
それも、懸案だった居間のほうのついでという程度の気持ちで申し出たのに、
こっちが本命になろうとは。
全く、思い切って点検修理に来て貰ったのは大正解だったし、
丁寧に見て下さる方に巡り会えたのも本当に幸運だった。
そして購入後五年以内ということで、メーカー保証としてこちらも無料だった。
実に実に、ありがたいことだった(T_T)。
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