転妻よしこ の 道楽日記
舞台パフォーマンス全般をこよなく愛する道楽者の記録です。
ブログ開始時は「転妻」でしたが現在は広島に定住しています。
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HN「転勤族の妻よしこ」、筆名「山田亜葵」。家族は、転夫まーくん(またの名を「ツアコンころもん」)、転娘みーちゃん(1995年生まれ。首都圏在住。会社員)。
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引き続き、亀治郎と香川照之の記事
歌舞伎・古典芸能
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2011年09月28日 09時51分12秒
猿之助・段四郎がこんなに和やかな場で並んでいるところも、
私などは、もう久しく見ていなかったような気がする。
この会見の写真はどれも、幸せな、暖かい雰囲気のものばかりで良いなあと思った。
市川亀治郎さん、4代目猿之助襲名へ=いとこの香川照之さんは歌舞伎初挑戦
(時事ドットコム)
香川照之 絶縁状態の父と和解
(スポニチ)
香川照之 父・猿之助と45年ぶり和解
(デイリースポーツ)
歌舞伎を観る者としての私には、まずお目出度いのは亀治郎の猿之助襲名で、
今後どのような舞台を見せてくれるかと考えるだけで嬉しくなって来るが、
一方、ニュースとしてはやはり、香川照之の歌舞伎界入りのほうが大きな話題だろう。
俳優として既に実績十分なこの人が、歌舞伎役者としてどうなるか、
私も、言うまでも無くとても楽しみにしてはいるのだが、
歌舞伎の舞台に関しては、この人には前提となるものを全く見せて貰っていないから、
観客として、文字通り「期待と不安」を感じているというのが正直なところだ。
しかしともあれ、猿之助のひとり息子が、自身の長男も連れて、
歌舞伎の世界に入って来てくれたことは、本当に喜ばしい。
個人的に私は、自分の人生の節目みたいなところで猿之助の芝居を見たことが多く、
今振り返っても、それらは不思議な巡り合わせだったと思う。
若い頃に仕事のことで一番迷っていた頃に『義経千本桜』を観たし、
母方の祖父が亡くなった晩に観ていたのが『黒塚』『一條大蔵譚』で、
そして独身時代最後に観たのが『俊寛』だった。
猿之助の体がきかなくなったことは大変残念で、痛々しく思うが、
折しも先日、松竹座で右近の見事な芝居を見せて貰ったところだし、
こうして弟と甥と息子と孫に囲まれた猿之助を見ていると、
猿之助のところから派生したものや、彼の下から巣立ったものが、
それぞれ芽吹いて、大きく実ったということだろうなと思ったりしている。
それにしても、スーパー歌舞伎は今後どうなるのだろう。
あれは猿之助のセンスがあってこそ、という気がしないでもないのだが、
亀治郎は、スーパー歌舞伎をも猿之助から受け継ぐのだろうか。
それとも今後は、外部の舞台を熟知している香川照之の、腕の見せ所になるのか、
はたまた右近や段治郎、門之助、笑也らの活躍の場として続いていくのか……。
私自身はスーパー歌舞伎に対しては、冷淡な観客だったと自分では思っているのだが、
だからと言って、なんとなく先細りのように終わってしまうのも勿体ないし、
優秀な研修生が世に出る場でもあり、やはり途絶えて欲しくないという気持ちは、ある。
それにつけても、アレだ、私が猿之助の仕事としてどうにも忘れられないのが、
平成元年俳優祭の『歌舞伎ワラエティ・べるさいゆ ばらのよばなし』だ。
YouTubeなど探してみたが、古すぎて動画が残っていないようで残念だ。
ニコ動にはあるかもしれない。
主役コンビの福助(当時は児太郎)・右近がノリノリで、
エンデブ侯爵夫人として出ていた猿之助も楽しそうだったし、
「エンデブのオバちゃんが出ろ出ろと言うから」
とやってきたオトワーヤ王子(菊五郎)が御所五郎蔵の台詞でキメてくれたのも忘れ難い。
ルイ十六世役の團十郎が、「(妻は)
オーストラリア
から嫁いできて」
と故意かウッカリか知らないが凄い台詞を言っていたのも、とても印象に残っている。
南半球から来た王妃だったんだ、マリー・雀右衛門のオジサマは。
*************
ということで、本日の私は、再び療養という名のグータラをしたいと思っている。
扁桃炎は、悪化はしていないと感じているのだが、
もともと、一日で全快するようなものではないから、
まだあと数日は、休養中心に過ごしたいものだ。
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