姑が入院して以来、舅は元気がなく、口数が減り、
なんとなく「鬱」な感じがして心配だったのだが、
姑の退院が決まったあたりから、舅の方も急に活性化した。
……のは、良いのだが。
私はここ数日、若干だが彼に普通でないものを感じている。冗談ではない。
私はこれでも、丸一年以上、彼を毎日、朝から晩まで観察して来たのだ。
これは果たして、一時の興奮状態、と見るべきものなのだろうか?
とにかく、何かというと、異様にものごとに対して細かいのだ。
もともと、この人は神経質なほうで、
綺麗好きである点については、特に、いささか極端なものがあったが、
きょうなど、私が掃除したあと、更に掃除機をかけなおし、
小一時間かけて自室を気の済むまで掃除したようだったのに、
掃除機を片づけてからしばらくすると、急に不機嫌になり、
「腹立つのう。さっき掃除したばっかりじゃに」
と呟きなら、ガムテープで床のホコリを取っていた。
それから、粘着テープのついたローラーで、
かなり長い間、敷き布団をごろごろとこすっていた。
それ以外にも、例えば、雨続きのあとだからという理由で
湿気が入るから窓を一切開けるなと、私が開けた窓をすべて閉め、
その一方で「うっとうしい」と、あちこちのカーテンを全部開けてしまったり、
外に干した洗濯物は午後4時に取り込まなければいけないと言ったり
(3時では日が高いので勿体ない、5時では湿気が来るから遅い)、
雨戸を閉めるのは6時ではまだ明るいから早い、7時でないといけないと言ったり、
挙げ句の果てには、セットしてある炊飯器のタイマーが
もしかしたら利かないかもしれないと思う、などと突然、言いだして、
時計を見ながらスイッチが入る時間をいらいらと待ち、
結局、我慢しきれずにタイマーを切って自分でスイッチを入れてしまったりした。
言っていることは一応、首尾一貫しているのだけど、
それにしても、ちょっと行き過ぎだし、おかしいのではないか、
と私は正直なところ、不安だ。
体の具合が良くないために、何をしても気分が良くなくて、
こんなにあれこれと気にかかるようになってしまったのだろうか?
それとも、こーゆー、几帳面さに拍車がかかる惚け方ってのも、アリ?
まさかね~~~。
かんべんしてくりよ~~~。
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