元町の夕暮れ ~万年筆店店主のブログ~

Pen and message.店主吉宗史博の日常のこと。思ったことなど。

仕事道具

2017-07-23 | 実生活

 

あまり敏感な方ではなく、有難味というものをジワジワと感じてくる性質で、自分の仕事道具への愛着も時間が経って持ち始めます。

どの道具も代わりの利かないもので、しかもまた手に入れるには大変なエネルギーも要るので、大切にはしていたけれど、それにモノ以上の愛情は持っていなかった。

でもそれらの道具によって自分の仕事が成り立っていると思うと、そして出張販売などで旅をともにすると思い入れも強くなってきます。

出張販売のために新調しました携帯用ペン先調整機は、これを持ち運ぶために道を選ばないといけなかったし、飛行機では預けないといけなかった。

新幹線では自分の席からはるか離れて最後尾に置いておかなくてはならなかったので、駅に停まるたびに盗まれていないか見に行かなければならなかった。

携帯用と言っても、10数kgの重さがあって、探し回って一番フィットしたホームセンターコーナンのアルミ運搬ケースに入れて、大きな車輪のキャリーカートに載せて運ぶ。

でも手をかけられると愛着がより増すのかもしれません。

機能的には完璧で、調整機に対する私の全ての要求を叶えてくれているので、苦労して持ち運ぶ価値は十分にありますので、どんなに大変でも仕事に持って出る。

一番重宝しているのは、最近かなり機会が多くなった細字研ぎ出しやスタブ加工時に使う、粗研ぎ用のヤスリを装備している点です。使い捨てのヤスリをロッドを外さずに簡単に早く交換できる機能です。

他にもいろんな機能があって、何でも言いたいし、細部の写真も掲載したいけれど、大切に思えば思うほど、隠したくなってきました。

紹介したいのか、したくないのか分からない内容かもしれないけれど、仕事道具への愛着を書いてみたいと思いました。