非核化へ行動すれば関与=北朝鮮に決断促す=同盟60年、結束アピール・米韓大統領
【ワシントン時事】
オバマ米大統領と韓国の朴槿恵大統領は7日、ホワイトハウスで会談した。両大統領は会談後の記者会見で、北朝鮮に対する抑止強化で一致するとともに、
同国が非核化へ意味のある行動を取れば、支援を含めて「外交的に関与する」と強調し、北朝鮮の金正恩第1書記に決断を促した。
会談は昼食会も含めて約2時間15分行われた。米側からはバイデン副大統領も出席。米韓両国は同盟60年を踏まえ、北朝鮮対応で一層の結束をアピールした
形だ。
オバマ大統領は会見で「北朝鮮が米韓の間にくさびを打ち込むつもりなら失敗だ」と指摘し、米国は自国と同盟国を防衛すると改めて表明。その上で、ミャ
ンマーの民主化の例を挙げて北朝鮮に非核化の道を選択するよう求めた。
大統領はまた、朴大統領が提唱する「韓半島信頼プロセス」についても「私のアプローチと一致している」と理解を示した。ただし、対話と人道支援には、
あくまで北朝鮮が国連安保理決議や6カ国協議の非核化合意に基づいて先に行動を示す必要があると念を押した。
朴大統領も「オバマ大統領の『核なき世界』は朝鮮半島から始めるべきだ」と述べ、米韓で北朝鮮を正しい道に導くとの決意を示した。さらに北朝鮮への
メッセージとして「北朝鮮が国民の幸福を犠牲にして核開発に固執すれば、生き残れない」と明言した。