「おれたちが状況をつくる」
――その覚悟と決意で
代表世話人 品川正治さんが特別発言
全国革新懇代表世話人の品川正治さん(経済同友会終身幹事)は、16日の地域・職場・青年革新懇全国交流会で特別発言をしました。全国革新懇がめざす「三つの共同目標」にもとづいて、日米軍事同盟や財政危機をめぐる誤った議論を正し、「『おれたちが状況をつくる』という覚悟と決意をもっていこう」と訴えました。
品川さんは冒頭、「志位さんから革新懇の進むべき道について真に迫る話をしていただいた。感銘を受けた」と述べたうえで、「革新懇がどういう覚悟で(現在の政治状況に)のぞむべきかを中心に話したい」と切り出しました。
政府・与党やマスコミがふりまく“憲法9条と日米安保条約は矛盾しない”という主張について「誰がそんなふうに考えられるか」と批判。米軍基地を居座らせ、米軍への「思いやり予算」を出し続ける日本の政治状況について「ほかの国が知らないなんてことはありえない」と指摘しました。
そのうえで品川さんは「日米安保条約は日米軍事同盟になり、“憲法9条は安保と矛盾しない”という理屈をつくった官僚もいらなくなり、憲法『改正』しかないという時代がきている」と警鐘を鳴らし、“憲法9条と日米安保条約は矛盾しない”という主張がもはや成り立たなくなっていることを語りました。また、支配層が一番恐れているのは、沖縄の米軍普天間基地「移設」問題に「国民の怒りが一点に集中することだ」と語り、全国革新懇のいっそうの奮起を求めました。
財政危機について品川さんは「確かに借金は、ばく大だが、困っているのは財務省だけだ」と指摘。「郵便貯金や銀行の預金が国債に使われ、そのお金を政府が大企業に使っている。もし国債の問題を解決しようとするなら、それで利益を得た大企業が(借金を)返すのが当たり前だ」と述べました。
さらに、“憲法9条と日米軍事同盟が矛盾しない”“官僚が敵だ”という誤った理屈をふりまくマスコミに対して「『間違っている』とはっきりと暴いていく必要がある」と問題を提起しました。
特別発言の最後に品川さんは「本当に革新懇の出番がきた。ごまかされない状況をつくるために公然と活動すべき時期がきた。これが私の偽らない気持ちだ」「来年は数え年で傘寿(88歳)を迎える。そこまで生きられて、みなさんの前で語れるとは、戦争に参加した男として夢にも思わなかった光景だ。日本を変えていけるはずだ」と結び、大きな拍手に包まれました。