韓日 きょう6カ国協議代表会合・局長級協議=北・慰安婦問題議論
2018/01/08 05:00
【ソウル聯合ニュース】韓国と日本は8日、ソウルで北朝鮮核問題を巡る6カ国協議の首席代表会合と、旧日本軍の慰安婦問題などを担当する外交当局の局長級協議を開催する。
昨年10月19日、ソウルで会合を行う李氏(右)と金杉氏=(聯合ニュース)
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韓国外交部によると、6カ国協議の韓国首席代表を務める李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長と金杉憲治・外務省アジア大洋州局長は同日に会合を開き、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が発表した「新年の辞」などを基に朝鮮半島情勢について意見交換し、北朝鮮核問題の平和的な解決などを議論する。
9日に韓国と北朝鮮の高官級会談が開催される予定で、南北対話に関する韓国政府の立場を説明し、今後の連携についても協議する見通しだ。両氏の会合は昨年12月22日以来となる。
一方、外交部の金容吉(キム・ヨンギル)北東アジア局長と金杉氏による局長級協議も開かれる。両国は昨年12月19日、東京で開催された外相会談で局長級協議を定例化することで合意していた。協議では主に慰安婦問題を巡る合意について議論するとみられる。
韓国政府は外交部長官直属のタスクフォース(TF、作業部会)が昨年12月27日、慰安婦合意の検証結果を発表したことを受け、合意を維持するか再交渉を求めるかなど、合意に対する最終的な立場を示す方針。日本側は合意の履行を促し、再交渉に応じない姿勢を強調するとみられる。
NYマンハッタンに少女像設置
米国で4体目、東部では初
米国の市民団体ニューヨーク韓人会によれば、米ニューヨーク・マンハッタンに「平和の碑」(少女像)が設置され、13日午後(現地時間)、除幕式が行われた。米国内における少女像の設置は4体目で、ニューヨークをはじめとする東部では初めて。米国最大の都市に設置された意味は小さくない。
像が設置されたのは、マンハッタンにある韓人移民史博物館(MOKAH)内。ニューヨーク韓人会関係者は設置について「決して消し去ることができないわれわれのつらい歴史を振り返り、二度と悲劇の歴史が繰り返されないようにしようという趣旨で建てた」と説明した。同団体は南朝鮮南部の光州市と共に「平和の少女像建立プロジェクト」を進めている。
米国内にはこれまで、カリフォルニア州グレンデール市立公園、ミシガン州サウスフィールド韓人文化会館、ジョージア州ブロックヘブンに少女像が設置された。
南朝鮮で80体超
少女像は、今年8月14日の日本軍「慰安婦」メモリアル・デーと15日の祖国解放記念日に合わせて、慶尚北道安東市や忠清南道洪城郡などに新たに約10体が設置されたことにより、南朝鮮内だけで80体を超えた。
また、南朝鮮中部の大田市にある忠南大学校では、総学生会が少女像の校内設置を推進している。実現されれば国立大学での設置は初となる。8月、学部生と大学院生2万3千人余りを対象にSNSを通じたアンケートを実施した結果、1168人がアンケートに参加し95.6%が賛成。今月12日に推進委員会発足式を行い、来年3月2日の建立をめざすとした。
(朝鮮新報)
また、 端島炭坑(軍艦島、長崎市)など「明治日本の産業革命遺産」(全23施設)の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産登録を巡り、朝鮮半島出身者が徴用された歴史を説明する措置の履行や平昌冬季五輪・パラリンピックへの協力、文化・人的交流、経済協力などについても意見交換するとみられる。