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「中国の抗日戦争勝利および韓半島(朝鮮半島)光復70周年」として記念行事を共同で開催しようと述べた。

2015-01-28 | 韓国中央日報日本語版

【コラム】韓日中3カ国と中国の大周辺外交(1)

2015年01月28日/中央日報日本語版

イラスト=カン・イルグ

  先月、中国遼寧省の瀋陽を訪問した。在中瀋陽総領事館が主催した「北東アジア共同体フォーラム」に出席するためだった。セミナーで会ったある中国人教 授の名刺が目を引いた。「日本侵華史研究中心副主任」。日本の中国侵略史を研究するということだ。聞いたことがなかった。いつできたのかと尋ねると、昨年 春という。日本の歴史歪曲に体系的に対応しようという中国の意図がうかがえた。

  年初、中国メディアは新年4大記念日を提示した。その一つに日本の第2次世界大戦降伏70周年(9月2日)を挙げた。日本の右傾化に 対する警戒心を読み取ることができる。韓国は今年、どんな日を記念するのか。8月15日の光復(解放)70周年が最も重要だ。韓日国交正常化50周年(6 月22日)も意味が大きい。ともに日本関連だ。中国の習近平国家主席が朴槿恵(パク・クネ)大統領にした提案も気になる。習近平主席は昨年の訪韓当時 (2015年は)「中国の抗日戦争勝利および韓半島(朝鮮半島)光復70周年」として記念行事を共同で開催しようと述べた。

  韓国としては日本との関係正常化50周年を韓日関係を改善する契機にしなければいけない。その一方で、光復70周年に日本の歴史歪曲 および右傾化に断固対応する必要がある。一方では緩め、もう一方では引き締める妙手が求められる。どんな知恵が必要なのか。今年の中国の対日外交がどのよ うに展開するかを眺めるのも一つの方法だ。

  一見、中国の対日基調は強硬に見える。しかし変化の兆候がある。昨年11月に開催された中央外事工作会議に注目しなければいけない。 中華人民共和国の成立後2回目であり、8年ぶりに開かれた会議で、習近平時代の外交の枠が定められたからだ。中国外交は4つの軸を中心に展開される。大国 外交、周辺国外交、開発途上国外交、多者外交がそれだ。この順に比重が大きい。

  しかし今回の会議で習近平は周辺外交を中国が追求すべき筆頭に挙げた。大国外交はその次だ。米国メディアはこのような中国の変化を 「習近平が米国のリバランス戦略に対抗し、中国版アジア回帰戦略を出した」と評価した。したがって中国は今後、隣国との関係を犠牲にしてまで米国との関係 改善に動かないという見方が出てくる。

  周辺国外交の強調とともに登場した言葉がある。大周辺外交だ。「周辺」が隣国をいうなら、「大周辺」は隣接国の向こう側の国も含む。 崛起中の中国が周辺国概念を拡大しているのだ。中国は大周辺とどのように通じるのだろうか。習近平はパートナー関係ネットワーク(同伴関係網)の構築を提 示した。中国は世界72カ国および地域組織とパートナー関係を結んでいる。今後これをネットワーク(網)につなぐという野心だ。そしてネットワーク構築の 一つの手段に挙げられるのが「一帯一路」計画だ。一帯は中央アジアを経て欧州に伸びるシルクロード経済帯、一路は東南アジアを経由してアフリカと欧州につ ながる21世紀海洋シルクロードをいう。

【コラム】韓日中3カ国と中国の大周辺外交(2)

 習近平が大周辺外交を強調する理由は2つある。一つは、中国の周辺であるアジア国家の経 済活力が米国や欧州を抜き、これからアジアが最も重要になるためだ。もう一つは、中国としてはグローバルスーパーパワーになる前に、まずはアジア地域の盟 主の地位を固めておく必要があるからだ。したがって習近平時代の外交は今年からアジアに傍点が打たれる見込みだ。

  こうした流れから、アジアの主要国である日本との関係改善が重要だ。先月13日に開かれた第1回南京大虐殺犠牲者の国家追悼式に出席 した習近平の発言からは、微妙な変化が感知される。習近平はこの日、日本の軍国主義だけを非難した。昨年9月に開かれた中国の抗日戦争勝利69周年行事で 日本の現政権を狙ったのとは違う姿だ。新年に中国メディアが挙げた4大記念日もよく見ると、中国の抗日勝利日である9月3日でなく、日本が米戦艦「ミズー リ」上で降伏文書に調印した9月2日だ。日中対決構図が巧妙に希釈されている。

  安倍首相も執権2周年を迎えた先月26日、靖国神社を参拝しないことで応えた格好だ。安倍首相は5月の訪米当時、日米防衛協力の指針 (ガイドライン)の見直しでしばらく中国を刺激するかもしれない。しかしその後は経済回復にオールインし、中国との関係改善に取り組むと予想される。アジ ア経済成長の半分以上を担う中国を抜いて経済回復を云々するのは話にならないからだ。

  日中戦略を見ると、韓国がやるべきことが見えてくる。その一つは、現在は西側にばかり伸びている中国の一帯一路計画を東に、すなわち 韓半島を経て日本まで拡大するよう誘導することだ。これは朴大統領のユーラシア・イニシアチブとも合致する。ちょうど韓国政府は光復70周年にソウル-新 義州(シンウィジュ)区間の列車運行を北朝鮮に提案した。この列車は韓半島内で走るのをやめてはいけない。平壌(ピョンヤン)を経て北京へ、ソウルを通っ て東京につながらなければいらない。先月瀋陽で開かれた北東アジア共同体フォーラムで強調された韓日中3カ国の共生のためだ。これが光復70周年のアジア 的な意味であるはずだ。

  ユ・サンチョル中国専門記者



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