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千玄室氏の先祖で千利休(1522-91)が豊臣秀吉の朝鮮侵略に反対して切腹を命じられた。

2013-11-13 | 韓国・朝鮮の旅

【コラム】韓日関係、政治に振り回されるべきでない(1)

2013年11月13日/中央日報日本語版

  先週、日本からある客が韓国を訪問した。日本茶道の最大流派・裏千家の元代表で現大宗匠である千玄室氏だった。満90歳。日本茶道界の最高権威者だ。 韓国中央大で博士学位を受けた千玄室氏は1984年、ローマ法王を謁見し、バチカンの大聖堂で献茶式を開き、話題になった。98年には金大中(キム・デ ジュン)大統領の招待で青瓦台(チョンワデ、大統領府)を訪問し、長い対話をした。今年4月には米国会議事堂で上・下院議員を相手に茶会を開いた。日本政 府の「文化外交」の看板スターということだ。

  訪韓中の千玄室氏と昼食を一緒にする機会があった。金容雲(キム・ヨンウン)元韓日文化交流会議委員、孔魯明(コン・ロミョン)元外 交部長官、鄭求宗(チョン・グジョン)東西大日本研究センター所長が出席し、別所浩郎駐韓日本大使も同席した。私を除いては、たとえ立場は違っても、現在 の冷え込んだ韓日関係を誰よりもよく知り、悲しんでいる方々だ。しかし対話では、両国政治家・メディアの間で取り上げられる懸案は一言も出てこなかった。 その代わり茶と両国の古代史の話をした。古代百済人が日本に集団移住した事実、天皇(明仁)が2001年に「桓武天皇の生母は百済武寧王の子孫」として母 系の百済由来説を告白した話、千玄室氏の先祖で現代日本茶道の創始者・千利休(1522-91)が豊臣秀吉の朝鮮侵略に反対して切腹を命じられたという説 などが話題になった。

  千利休は豊臣秀吉の最側近だったが、壬辰倭乱(文禄の役)直前の1591年、切腹を命じられた。朝鮮侵略への反対のほか、茶器を高く 売ったり、娘を豊富秀吉の側室にするの断ったなど諸説がある。千玄室氏は「朝鮮の茶器を愛し、平和を望んだ方であるのは間違いない」と述べた。千利休の生 涯を描いた歴史小説で直木賞受賞作『利休にたずねよ』にも、朝鮮に対する深い愛着と憧れがあちこちに描写されている。

  千玄室氏の一行は先週、「韓日中和合祈願献茶式」「東アジア茶文化シンポジウム」「パネル討論-東アジア文化と平和」などの行事に参 加して帰国した。予想通り韓国メディアの反応はほとんどなかった。韓日関係がこのように冷え込んでいるのに、なぜこそこそと茶の話? おそらくこういう雰 囲気もあったはずだ。7日にソウル新羅ホテルで開かれた韓日中3カ国高官級(次官補級)会議がぎこちなく進行され、一昨日に東京で開催された韓日ハイレベ ル経済協議も当初から成果を期待するのは難しい場だった。今日は韓日国防次官が会うというが、改善の契機が生じることを期待する人はほとんどいない。

【コラム】韓日関係、政治に振り回されるべきでない(2)



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