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徐勝・立命館大学教授:「東アジアの民衆たちが歴史的な運命共同体であることを自覚しなければならない。

2015-10-20 | ハンギョレ新聞社

[インタビュー]

単なる旅ではなく生き生きとした現場の体験を

登録 : 2015.10.19 23:53 修正 : 2015.10.20 06:27

 

 

徐勝・立命館大学教授=イ・ジョンウ先任記者//ハンギョレ新聞社

 徐勝(ソ・スン)教授は旅をしながら、東アジアの状況を共有するプログラムである「徐勝と行く平和の旅」について「市民ネット ワークの一つの方法」でありながら「長い間東アジア地域の踏査とネットワーク運動を行ってきた経験に基づいた、通常の観光コースでは見られない、生き生き とした現場を体験できる旅になるだろう」と強調した。

 

 - 過去約20年間、ずっと東アジア市民間の交流を強調してきた。

 

 「なぜなら、アヘン戦争以来、いわゆる列強の支配を受けてきたが、この地域の住民たちがまだ自分の運命の決定権を持っていないと思うからだ。自ら決定権を持つためには、互いについて知らなければならないが、まだ互いにネットワークが充実していない場合が多い」

 

 - 東アジアの地域秩序が民衆中心に変わるきだとも主張している。

 

 「東アジアとは、日本の侵略の足跡に沿って作られた概念だからだ。中国では、以前には東アジアという概念がなかった。日本が侵略のためにアジア主義を唱 えて、大東亜共栄圏という概念を打ち出したことで、東アジアという日本中心の地域概念が形成された。ところが、敗戦後でも日本では安倍に至る日本軍国主義 の流れが政治の主流をなしており、韓国をはじめとして各地域でも親日派が中心部を掌握したことで、その流れが続いてきた。これからはこの地域に根強く続く 帝国主義支配体制を越えて、民衆あるいは市民が運命を決定できる社会を実現しなければならない」

 

 - どうすればそのような変化が可能になると思うのか?

 

 「東アジアの民衆たちが歴史的な運命共同体であることを自覚しなければならない。日本の市民の間では、過去への回帰を批判する人たちがたくさんいる。そ のような人たちと交流して連帯すべきだ。そうしてこそ民衆が自らの運命を変えることができ、朝鮮半島で平和と統一も可能になる。それが私たちの課題だ」

 

 - 具体的な方法として、平和の旅がそのようなきっかけになれると思うのか?

 

 「旅を通じて、各地域の民衆の歴史と現場が私たちと共通している点を学ぶことが第一歩だ。だが、旅は楽しくなければならない。各地の生活文化が極めて楽しく、豊かであることを感じながら、心と心で近づいていくことが大切だ」

 

キム・ボグン・ハンギョレ平和研究所長(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

 

韓国語原文入力:2015-10-19 20:38

http://www.hani.co.kr/arti/international/asiapacific/713546.html訳H.J

 

※徐勝教授は

 

 維新独裁時代の韓国の代表的な良心囚だ。在日同胞3世である彼は1968年、「自分」を探すためソウル大学大学院に留学したが、朴正煕(パク・チョン ヒ)政権によって1971年に「在日同胞学園浸透スパイ団事件」の首謀者とされ、無期懲役を言い渡される。彼は拘束中、拷問に耐えられずストーブの軽油を 全身に浴び、火をつけて焼身自殺を試みた結果、顔に大きな火傷を負った。収監中、アムネスティにより「1974年の世界の良心の囚人」に選ばれた。 1990年2月に釈放された後、アジアの市民ネットワーク形成のための活動を続けている。



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