金剛山歌劇団年末特別公演「信念の歌」、800余人が観覧
“信念を抱き歩み続けよう”
金剛山歌劇団年末特別公演「信念の歌」(歌劇団主催)が20日、東京・中野のなかのZEROホールで行われ、総聯中央の許宗萬議長が副議長、各地方本部委員長、中央団体、事業体の責任者、同胞、学生ら800余人とともに観覧した。
女性同盟結成70周年からはじまり、高校無償化裁判(大阪)での歴史的な勝訴や今年のラストを輝かしく飾ったE-1選手権での朝鮮女子サッカー代表の優勝まで、同胞たちが涙し歓喜に沸いた2017年。
祖国と共に歩んだ今年の一年を「信念」をテーマに表現した今公演では、男声独唱「繁栄する祖国」、男声3重唱「我らは万里馬騎手」など発展する祖国を描いた演目から、対照的な音色で絶妙なサウンドを披露したカヤグムと高音チョッテ「突破せよ最先端を」、女性同盟70年の歴史と女性たちの決意を映像とともに朗読した詩「愛の9月」、金剛山歌劇団の洪嶺月さん(金日成賞桂冠人、人民俳優)による女声独唱「私たちが進む道」など、計14演目が舞台にあがり会場は熱気と拍手に包まれた。
また巡回公演で好評を博した群舞「チェンガンの舞」やチャンセナプ独奏「輝く星」、舞踊手全員によるサンモの舞「青山里の豊年」など、1年をとおし完成度を増した歌劇団による作品の数々に、客席からはアンコールの声が続いた。
学校建設、権利獲得運動、同胞宅への訪問やサークル活動まで、どの時代にも力強い同胞たちの姿があったこと、そして力強さの裏には、血と涙で組織を守り抜いた歴史があることを痛感したと涙を流すのは、女性同盟東京・中杉支部朴恩陽さん(63)。
朴さんは「朝鮮や総聯組織を圧殺しようとする昨今の政治状況に嫌気がさす」としながら「胸を熱くさせてくれる公演に感動し、『ウリ祖国』『ウリ組織』『ウリ民族教育』を守り抜くことへの思いを新たにした」と語った。
朝鮮女子サッカー応援団の先導役となり、当時ひときわ大きな声で同胞たちに応援を呼びかけていた朝青中央宣伝文化部指導員の趙智香さん(27)。
趙さんは「今年は闘い、試練の年だったというが、朝鮮サッカー代表団を前に歓喜に沸く同胞たちを間近でみながら同胞社会の力の原動力は祖国とつながっていることなんだと改めて実感した」という。
「今日の公演では洪嶺月さんの独唱が胸に響いた。朝青をはじめ次世代たちがこの世代の熱意に負けず代を継いで同胞社会を守っていかなければと改めて思った」
女性同盟栃木県本部顧問で金剛山歌劇団全国後援会副会長の権英淑さんは、「今年は本当に激動の年だった」としながら「朝・日の関係が悪化している状況下で、女子サッカーの優勝をはじめ、祖国と同胞が心を通わすことのできる空間があったし、希望を見る瞬間が多かった。困難な中でも国を守り抜いている祖国に学び、私たちも今踏ん張らなきゃいけない」と話した。
今年の金剛山歌劇団2017アンサンブル公演「黄金の遺産」は、6月の大阪公演を皮切りに延べ26回、約19,000人の観客が足を運んだ。
(文・韓賢珠、写真・盧琴順)