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94年に四世千作を襲名。狂言界では初めて文化勲 章を受章した。

2013-05-23 | 資料提供

          訃報:茂山千作さん93歳=狂言師、文化勲章受章者

                          毎日新聞 2013年05月23日 02時34分(最終更新 05月23日 03時43分)

茂山千作さん=京都市上京区で2010年3月、望月亮一撮影
茂山千作さん=京都市上京区で2010年3月、望月亮一撮影
 

 文化勲章受章者で狂言界の第一人者、人間国宝の四世茂山千作(しげやま・せんさく、本名・七五三=しめ)さんが死去した。93歳だった。

 江戸時代から続く京都の大蔵流狂言師、茂山千五郎家に生まれる。5歳で初舞台。子供のころから弟の千之 丞さんと狂言を演じ、名コンビとうたわれた。21歳の時、狂言師の卒業論文といわれる「釣狐(つりぎつね)」を初演。戦時中は海軍に配属。重巡洋艦に乗り 組み真珠湾攻撃にも参加した。戦後は狂言の場がなく苦労しながら知人の紹介で学校を巡演。これが後に狂言普及の基礎を作った。

 さらに当時は珍しかった現代演劇と伝統芸能のコラボレーションなどに千之丞さんと出演。歌舞伎に出演し た時は能楽協会から退会を勧告されたりした。しかし千作さんの当時の活動は今、普通になっている。狂言600年の歴史上、これほど多彩な活動をした兄弟は いないと言われ、新時代を開いた。その芸は格調高い一方で、天衣無縫。愛嬌(あいきょう)も豪放さもあり大名、太郎冠者、山伏、僧侶などどんな役でもこな した。代表作は数多く「枕物狂」「木六駄」「素袍落」「萩大名」など。66年に十二世千五郎(当主名)、94年に四世千作を襲名。狂言界では初めて文化勲 章を受章した。日本芸術院会員。