山口組と組長らの資産凍結=米財務省が金融制裁
時事通信 2月24日(金)5時50分配信
【ワシントン時事】
米財務省は23日、指定暴力団山口組と篠田建市(通称・司忍)組長、ナンバー2で傘下の弘道会会長高山清司被告に対し、米国内での資 産凍結や米国民との取引を
禁止する制裁を科すと発表した。不法な手段で得た資金が金融システムに流れ込むのを防ぎ、米国や世界のシステムの健全性を守るこ とが狙い。
オバマ大統領は昨年7月、日本の「やくざ」など国境を越えた犯罪行為で利益を上げる「国際犯罪組織」への制裁を発表したが、今回は財務省による初の具体的措置。
同日記者会見したコーエン財務次官(テロ・金融犯罪担当)は「日本側と極めて緊密に作業しており、今後もやくざ、山口組などさまざまな重要案件について協力してい
く」と強調した。
財務省は「山口組は日本や海外で、薬物や人身売買、恐喝、売春、詐欺、マネーロンダリング(資金洗浄)などの犯罪行為に携わっている」とした上で、推定で年間数十
億ドルの違法な収入を得ていると指摘.
暴力団は、他の国にも決裁に必要な口座が多くあり、日本を裏で動かす「大奇業」なのだ。