羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

初雪鬘

2006年06月09日 20時10分18秒 | Weblog
 野口先生からいただいた鉢植えの初雪鬘が、我が家にやってきて、かれこれ20年近くが過ぎた。はじめは小さな鉢だった。少しずつ大きくしながら、育てていった。
 この鬘は、入梅を前に勢いが増して、梅雨明けから夏中、美しい葉を楽しませてくれる。
 撫子色と白と淡い緑・濃い緑、そして白と緑の斑入り状のもの、昨秋から冬にかけて紅葉した赤紫の葉が少々という具合に、撫子色と白の花が咲いている風情である。初夏から夏にかけて、白の葉が増えていく様子でおそらく「初雪」という名がついたのではないかと思っている。

 ご近所の方や、通りがかりの方が「花なのかしら」とつぶやきながら目を凝らし、「葉っぱなのね」と驚かれる。

 昨年の初秋に、一陣の風で鉢が落ちて割れてしまったので、慌てて大きめの鉢に植え替えした。そのとき根が鉢の形の丸さにあわせるように、びっしり巻いていたのに驚いていた。空を見上げると真っ暗に雨雲が立ち込めたので、そのまま植え込んでしまっていたのだった。

 ことし4月にもう一度植替えを試みた。驚いたことに、あれほど根がはっていたのが、やせ細っていた。土の量は3倍以上増えていたはずなのに。
 やっぱり根を崩して、ゆったりさせなかったことがいけなかった、と気付いた。そのうえ、鉢が壊れる前は、植えた拍子に鉢に開けられた穴に乗せた網がずれたらしくて、水遣りの際に必ずその穴から水がダーッと流れていた。そこで、夏場の水遣りは夕方になってからも再びたっぷりやっていたのだった。

 今年の4月に植え替えた後、元気がない様子に水はけが悪いのだろうと思いついた。はたと気付いて、5月中旬には鉢をひっくり返して、穴から見える網の一部を鋏でチョキンと切ってみた。
 水遣りの際に、したから水が流れるまで、たっぷりと水をかけることを試みた。
するとどうだろう、葉の量も増えたし、色も美しくなって、元気を取り戻して半月が過ぎたところだ。

 たっぷりの水と、その水はけの良さと風の通り道の具合、そして朝の光を十分に浴びることで、植物が本来の力を発揮する。その結果として名前通りの「初雪」を思わせる葉が伸びてくれるのだ。
 どのくらい根がはってくれているだろうかと想像すると、来年の植替えが楽しみだ。

 先週、ミネラルフェア期間に、新宿の小田急フローリストを何回か覗いた。初雪鬘の鉢植えを見るためだった。この数年来、この時期には、初雪鬘が花屋の店頭に並ぶことを知った。
 立教に通う途中にある池袋の花屋でも、見かけるのは時間の問題だろう。
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