自然音造形制作者・高野昌昭さんは、野口体操の仲間の一人である。
新作は『光のカーテン』。なんでも音のしない音具だそうだ。
擬音効果から音具製作。録音から電気音響と、一生を音と共に歩まれてこられた。
「大きな音にイヤ気がさして自然音に転向したんです」
そんな言葉を始めて伺ってから、何十年、過ぎただろうか。
「ようやく辿りつきました。60年かかってしまった」
晩年の作に決めたのは、『音のしない音具』ということで「星のカーテン」を作られた。
銅・真鍮・アルミニウムの板から、キャラメル大の小片を切りだして、ローラーで平らにし、革細工用の糸に吊るすものらしい。その数、なんと1万5千個。
このカーテンの向うを偶然に通りかかった車のヘッドライトに照らされた瞬間、残光が「星空」になったという。
ゆらぐ音具を前に呆然と座り続ける高野さん。
来る6月9日(金)、NHKラジオ第一で、朝の7時45分頃から6分程度、「星のカーテン」制作録音が放送されるそうだ。
「いったい、どんな音がするの? だって、音のしない音具なんでしょ」
野暮なことはいわないで、お聞きください。
このほかにも「鉛筆のカーテン」がある。
これなどは、使い古された鉛筆を吊るして、美術でも音楽でもない不思議な造形物を作り出して、子どもたちと風流な遊びを共有されたらしい。
「どうしようもないクズだと思われている使い古しも、たくさん集まってチームワークでやれば、思いがけない説得力が生まれるのです」
新作は『光のカーテン』。なんでも音のしない音具だそうだ。
擬音効果から音具製作。録音から電気音響と、一生を音と共に歩まれてこられた。
「大きな音にイヤ気がさして自然音に転向したんです」
そんな言葉を始めて伺ってから、何十年、過ぎただろうか。
「ようやく辿りつきました。60年かかってしまった」
晩年の作に決めたのは、『音のしない音具』ということで「星のカーテン」を作られた。
銅・真鍮・アルミニウムの板から、キャラメル大の小片を切りだして、ローラーで平らにし、革細工用の糸に吊るすものらしい。その数、なんと1万5千個。
このカーテンの向うを偶然に通りかかった車のヘッドライトに照らされた瞬間、残光が「星空」になったという。
ゆらぐ音具を前に呆然と座り続ける高野さん。
来る6月9日(金)、NHKラジオ第一で、朝の7時45分頃から6分程度、「星のカーテン」制作録音が放送されるそうだ。
「いったい、どんな音がするの? だって、音のしない音具なんでしょ」
野暮なことはいわないで、お聞きください。
このほかにも「鉛筆のカーテン」がある。
これなどは、使い古された鉛筆を吊るして、美術でも音楽でもない不思議な造形物を作り出して、子どもたちと風流な遊びを共有されたらしい。
「どうしようもないクズだと思われている使い古しも、たくさん集まってチームワークでやれば、思いがけない説得力が生まれるのです」