羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

石がなかだちに

2006年06月04日 08時14分21秒 | Weblog
 ミネラルフェアの準備は、いろいろな方にお世話になる。
 そして期間中は、野口三千三コーナーの席に、数名の方が常に張り付いていてくださる。
 大変だから止めておこうと、今年は出遅れていたのだが、やっぱりやってよかったと昨日も思った。
 ご無沙汰している方々や、思いがけない知人・友人が訪ねてくださって、旧交を温める場になっているからだ。

 ここにくれば誰かに会えるのでは? と皆さん訪ねてくださる。
 知らない人との出会いもいいが、久しぶりに会える関係もとてもいい。
 それぞれが手に入れた「石」を見せびらかしにくる場としても、楽しいのだ。
 ひとりで楽しむこともいいが、分かってもらえる仲間がいて、ワイワイガヤガヤと話し合えるのは、100倍も楽しみが膨らんでくれる。

 さて、「地質年代別化石標本100種」(東京サイエンス社)は好評で、双眼実体顕微鏡を通してみることで驚きが増し、「私もほしい」と手に入れてくる方が何人かあった。
 化石の大きさをそろえ、標本をつくる手間を考えると、限定30という数に納得できる。

 他には1キロ単位で「アンモナイト」や「水晶」を、毎年手に入れている方もおられる。
「僕が死んだら、墓石にアンモナイトや水晶を埋め込んでくれるって、家の奥さんが約束してくれたの」
「そんなに好きなの! アンモナイトや水晶が」
「いやいや、それだけじゃないけれどね」

 野口先生もアンモナイトはお好きだった。
「ちょっと違うって感じがいいんだよね」
「それはそうでしょ。生きものなんだから」
 そう言っている方の顔もまんざらではない。
 一度、石に取り付かれると、病み付きになりますよ!

 石が取り持つ縁は、知らなかった人同士も親しく会話を弾ませる。
 久しぶりに会う人も時間を飛び越えて話し合う。
 野口先生が残してくださった「場」は貴重だ、と大変さも忘れて喜んでしまう。
 
 今日は、日曜日。
 昨日に引き続き子どもたちがたくさんやってくるに違いない。
コメント (1)
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