かにかくに祇園は恋し寝るときも枕の下を水のながるる
歌人・由井勇は、酒はひとり飲むものと歌ったという。
かつて、野口体操の酒豪人から、体操のあとのビールの味について、薀蓄を伺ったことがある。
土曜日は、その週の垢を落とす日。落としたあとに、一杯のビールが、呼び水ならぬ呼び酒とか。
どうやら、独りで飲む酒ではなさそうである。
由井の歌をもうひとつ。
しめやかに時雨の過ぐる音聴こゆ嵯峨野はさびし君とゆけども
晩秋から冬に向う嵯峨野の雨にしとど濡れて、思わず飛び込んだ雨宿りの軒下で、雨が上がるのを待ちながら、宿に帰って二人で杯を傾ける酒の味を想像しただろうか。
野口三千三先生は、まったくの下戸。
由井の歌の世界とは、隔絶した一生を過された。
でも、揺れたのよね。酔ったのよね。
晩年、「悲壮感・使命感のない遺言としての授業」と自ら名づけ、授業に酔ったのは先生だけではありません。
1998年 授業炎上!
酒豪の方から、コメントを頂戴した。
お猪口一杯を、一時間かけて、微醺の私です。
歌人・由井勇は、酒はひとり飲むものと歌ったという。
かつて、野口体操の酒豪人から、体操のあとのビールの味について、薀蓄を伺ったことがある。
土曜日は、その週の垢を落とす日。落としたあとに、一杯のビールが、呼び水ならぬ呼び酒とか。
どうやら、独りで飲む酒ではなさそうである。
由井の歌をもうひとつ。
しめやかに時雨の過ぐる音聴こゆ嵯峨野はさびし君とゆけども
晩秋から冬に向う嵯峨野の雨にしとど濡れて、思わず飛び込んだ雨宿りの軒下で、雨が上がるのを待ちながら、宿に帰って二人で杯を傾ける酒の味を想像しただろうか。
野口三千三先生は、まったくの下戸。
由井の歌の世界とは、隔絶した一生を過された。
でも、揺れたのよね。酔ったのよね。
晩年、「悲壮感・使命感のない遺言としての授業」と自ら名づけ、授業に酔ったのは先生だけではありません。
1998年 授業炎上!
酒豪の方から、コメントを頂戴した。
お猪口一杯を、一時間かけて、微醺の私です。