羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

連日の雨

2005年10月07日 09時42分51秒 | Weblog
 ブログをはじめて早2ヶ月を迎える。
 結構、はまった。
 毎日キーボードを打つと、何かしら書くことが出てくるから不思議だ。
 推敲もしない。そのまま・ありのまま、とにかく書く。

 で、今日は、匂いの話。木材の匂いについて。

 このところ雨か曇りかという天候が続いた。
 今日はオフの日だし、お天気も「晴れ」とまでいかなくても「まぁまぁ」というところ。
 一斉に窓を開けて、思い切り掃除をした。
 
 そして、今、パソコンを打ち始めた。
 このパソコンやプリンター、そのほか文房具いれの引き出し、バインダーを集めた箱、等々をのせているのは、銀杏の板である。
 この板は、母が祖母からもらったもの。
 
 この板の来歴をちょっとご報告。
 戦争が始まるころ調布の町を歩いていた祖母が、長さ約1メーター60センチ×幅60センチ×厚み15センチくらいの板を、リヤカーに乗せて運んでいるおじさんに出会った。
「この板は何に使うのですか」
「肉屋の俎板よ」
「譲ってもらえません」
「いいよ」
 ということで、祖母は、いとも簡単に「銀杏の板」を手に入れた。
 因みに、銀杏の俎板は、刃こぼれし難いので、檜より好む人がいる。
 祖母はこの板の厚みを半分に切ってもらい、二枚の裁ち板を作って、母に一枚をくれたのだという。
 
 それを私がパソコン等々の台に使って10年近くがたった。
 足はかつて使っていた木製のスピーカーの台。これが高さ50センチ以上あって、なかなかしっかりしたつくりである。その上に板をのせ、下側に四角い卓袱台を入れ込んでキーボードの机にしている。(便利にできている新しいものを買わずに、あり合わせ、つまり、時代物ですませているきらいもあるのだが)

 で、問題は匂いなのだ。さすがに銀杏。雨の日が続き、閉め切りになると匂ってくる。「ギンナンの匂い」を想像していただきたい。60数年はたっている板なのに、いまだに匂う。

 ところで、木材もいろいろ。 
 檜の場合は香という。さっぱりとしていい匂いだ。
 花梨は甘い香がする。
 いちばん癖がないのは、欅だろうか。
 こうして、家の中の匂いを嗅いでみると、さまざまな木の香?がしている。
 銀杏の匂いも許してあげよう。
 雨もまたよし。家の中は林だ、と思えば……。
コメント (2)
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