羽鳥操の日々あれこれ

「からだはいちばん身近な自然」ほんとうにそうなの?自然さと文化のはざ間で何が起こっているのか、語り合ってみたい。

授業炎上

2005年10月26日 07時51分04秒 | Weblog
 かにかくに祇園は恋し寝るときも枕の下を水のながるる
 
 歌人・由井勇は、酒はひとり飲むものと歌ったという。
 
 かつて、野口体操の酒豪人から、体操のあとのビールの味について、薀蓄を伺ったことがある。
 土曜日は、その週の垢を落とす日。落としたあとに、一杯のビールが、呼び水ならぬ呼び酒とか。
 どうやら、独りで飲む酒ではなさそうである。

 由井の歌をもうひとつ。
 
 しめやかに時雨の過ぐる音聴こゆ嵯峨野はさびし君とゆけども

 晩秋から冬に向う嵯峨野の雨にしとど濡れて、思わず飛び込んだ雨宿りの軒下で、雨が上がるのを待ちながら、宿に帰って二人で杯を傾ける酒の味を想像しただろうか。

 野口三千三先生は、まったくの下戸。
 由井の歌の世界とは、隔絶した一生を過された。
 でも、揺れたのよね。酔ったのよね。
 晩年、「悲壮感・使命感のない遺言としての授業」と自ら名づけ、授業に酔ったのは先生だけではありません。
 
 1998年 授業炎上!

 酒豪の方から、コメントを頂戴した。
 お猪口一杯を、一時間かけて、微醺の私です。
 
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